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第1章 Z事業所入所への経緯と決め手
今回は、残念ながら、空蝉さんが仕事の都合で参加ができず、後日Y事業所の様子について語っていただくことをお約束いただけました。その代わり、黒蜂さんといっしょにZ事業所に通所されていた、女性の揚羽さんに初参加いただきました。
まず、当方より最初の質問をしました。
「黒蜂さん、Z事業所へ入所された経緯をお聞かせいただけませんでしょうか?」
「精神科医に相談しても、雑念はどうしたらいいかわからないと言われて、何も解決しない日々が続きました。認知行動療法等の新たな治療が必要だと思い、Z事業所でやっていることを知ったので見学してみたのです。自宅で何もせず、不眠と過眠、倦怠感、首コリなどの症状に相当苦しんでいたので、日中の居場所としてプログラムのある福祉施設が必要だったので入所したんですよ。」
続けて揚羽さんが語り始めました。
「 今から 4 年ぐらい前の話になります。失業中で時間を持て余して困っていたところ、行政の福祉窓口で障害者手帳更新手続きの時に 、 初めて就労移行支援事業所の存在を知り、概要の説明を受けて5社分のパンフレットを渡されました。 」
「行政サービスでそういうことしているのですね?」
当方より揚羽さんに確認をしました。
「はい、 その後、しばらくは5社のパンフレットを交互に眺めたり、インターネットで5社の情報を調べたりして数日が経過しました。作業系で工賃が出る2社は何か合わないような気がし たので、 残りの3社で順位づけしながら、まずは Z事業所 を見学することに決めました。自宅からは電車で通うには1時間ぐらいかかりますが、1週間のプログラム表が添付されていて、どのようなことを学ぶのか具体的にイメージできたからでした。早速、最短日で見学できるように電話で予約しました。 」
水を口にしながら、一息をついて続けました。
「 緊張しながら見学の日を迎えました。応対されたスタッフの方は緊張してコチコチになっているわたしを見て、リラックスするようなことをしてくださり、自己紹介の後、レクチャールームを案内 され 、体験入所日を決めてしまいました。5日間の体験入所の後も他の2社のことはすっかり忘れて Z事業所 に居座ってしまいました。決め手は、スタッフの方がいつもニコニコ明るい笑顔の素敵な男性だったからだと思います。 それと定員いっぱいなので入所を急かされたこともありますかね。」
当時は定員20人に対して だいたい28人 が 在籍 しており 、新規入所者が毎月 数名程度いたようです 。プログラムの参加者数はほとんど が 20人前後で、人気のプログラムは25人の 満席状態だったようです 。 それから 黒蜂さんは約2年、 揚羽 さんは 1年以上に渡って Z事業所 に通うことになりました。
その時は、須関久氏はまだおらず、約半年後の入所になりました。まさか、彼の入所によってZ事業所に悲劇が訪れるとは、その時は誰も知る由はありませんでした。
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