本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750

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biscuit5750 @ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750 @ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
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カテゴリ: 読書日記
早起きにも少し慣れ、朝の家事を終えてテレビを見ながらひさびさに日記など。
ここ2年くらい、一箇所に腰を落ち着けることのすくない生活をつづけていたので、荷物と暮らしがひとつにまとまって何だかほっとした。やっと落ち着いて集中できる感じ。
さあ、この場所で愉しく暮らし、どんどん読んでたくさん書くのだ。

昼間、ひとりもくもくと手を動かしていると、2、3日前にあれほど苦労して詰めた荷物を、今度はこんなに苦労してほどくなんて…と一瞬思うけれど、人生ってきっとそういうことの繰り返しなのだ。
詰める。ほどく。整理する。いらないものは捨てる。持っているものと持っていないもの、これからも持ちつづけたいものとそうでないもの、定期的に棚卸しながら、進んでゆく。

 *

新しい家は広くて、台所もベランダもゆったりしていて、窓の外は静かで、空気もきれいで、とても住みやすい。
くまはやさしくて、ごはんはおいしくて、わたしは自由だ。
とても幸せだけれど、ときどき、箱の底からふいになつかしいものを引っぱり出してしまうときがある。


  空の青さをみつめていると
  私に帰るところがあるような気がする

62のソネットの「41」。
わたしの宝物のことばだ。

  人はすべていやしい生まれなので
  樹のように豊かに休むことができない

わたしは樹にはなれないけれど、せめて心に屋久島の杉を抱いて、明るい空のほうへ伸びてゆこう。そうだ、言葉と共に。わたしには言葉がある。これからも、今までもずっと一緒だ。

心に決めて、あたたかい部屋の中に戻る。
鍋の湯気で、窓ガラスが曇っている。

  窓があふれたものを切りとっている





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Last updated  2007.10.24 20:22:10
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こんにちは☆  
ゆう さん
ビスケットさんこんにちは。新生活、湯気のようにあったかで素敵だな・・と思います♪
くらしの中に詩があるのですね☆私も谷川さんの62のソネット好きです。詩は声に出して読んでみると格別ですよね。私は詩好きなのですが、谷川さんの詩で私の特別な詩は「やわらかいいのち」(魂のいちばんおいしいところ)です。詩って不思議ですよね。この一行が今のこの風景そのもの・・・ということなどありますよね。
新しいお部屋の片づけや散策やおいしいお料理・・毎日のことを楽しんでおられるビスケットさん、素敵だな~と思いましたし、読ませていただいている私もあったかい気持ちになりました☆いつもありがとうございます☆また読ませてくださいね☆                        ゆう (2007.10.25 08:57:15)

Re:こんにちは☆(10/09)  
>ゆうさん
ありがとうございます♪
おかげさまで、なんとか新しい生活を始めることができました。
まだよちよち歩きですが、楽しみながら一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。

主婦の生活は静かで時間がゆったり流れるので、詩をひとつずつ味わうのに向いているみたいです。
自分の心境にぴったりの詩に出会うと、「なぜこの詩人にはわたしのこころがわかるの!」とうれしい驚きを味わうこともしばしばです。詩ってふしぎ。そして本当に素敵なものですね。
「やわらかいいのち」、読んだことがあります。
いのちの輝きをていねいにすくいとった、たしか合唱曲のために書かれた詩ですよね?
今度探して、もう一度読んでみようと思います。
ゆうさんの好きな詩のお話など、また聞かせてくださいね(^^)
(2007.10.25 18:14:09)

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