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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター／エディターに。

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mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…

biscuit5750 @ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) ＞micoさんお久しぶりです！コメントを…

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2009.12.30

人はかつて樹だった

(6)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100231)

カテゴリ：花と木、葉っぱ

冬休みに入ったくまとふたり、ここぞとばかり近所を走りまわっています。

ふだん、ひとりのときは３０分弱の決まったコースを走るのだけど、くまと一緒なので、行ったことのない道へ連れて行ってもらう。
見おぼえのない景色が新鮮で、あたりをきょろきょろ見回しているうち、気づいたら１時間くらい走りつづけていた。
２年前は、２０分で息が上がって地面に座りこんでいたのに、いつの間にか、ずいぶん体力がついたんだな。
疲れてきたら、下っ腹にぐっと集中して、おへそのあたりで走る感じにすると、体幹がぶれずに長く走れるみたい。

調子に乗って「ホノルル、行けるかな？」とくまコーチに聞いてみたら、
「フルマラソンを走るにはハーフマラソンを完走しなくちゃならないし、
ハーフを走るには１０キロを、１０キロを走るには５キロの大会に出てみなければね」とのお答え。

ギーゼラ・プロイショフ「木の癒し」を読んでいる。
図書館で借り出して読み返すのは、もう何度めかわからない。
木と人間のかかわりについて記された第一章から順に読むのもいいし、
ブナやリンゴ、モミにニレなど３２種の木を、伝説・生態・薬効などさまざまな視点から紹介した第二章を、好きなページからめくるのも楽しい。
ケルト人のツリーサークルに基づいて、自分の誕生日にあてはまる守護樹を見つけ、その樹について詳しく知るのも心おどる経験だ。

さまざまな樹のたたずまいに思いをはせていると、それだけで気持ちがふわりと軽くなる。
樹のことを想っている胸のあたりから、あたたかな安らぎがこんこんと湧いてくる。

ヒトが地上にあらわれるはるか昔から、木は大地に根を張り、空を抱いて、地球とともに生きつづけてきた。
木にはそれぞれの意思があり、個性があり、日常的に会話もおこなっている。
人間が使っているものさしは、木のそれと比べてごく短いから、人がそのことに気づかないだけだけだ。

人間の身体の構造は、木の構造と非常によく似ている、という部分を読んでいて、
人はかつて樹だった」という詩集があったのを思い出す。
あの題名は比ゆだと思い込んでいたけれど、「木の癒し」を読んでいると、なるほど人はかつて樹だったのだろう、と自然に思えてくる。

自分を、一本の木だと考える。
あるいは自分の中に、一本の木を置いてみる。
そうすると、身体や心にもうひとつの時間軸が生まれて、それがいつもぶれない自分の中心、何ものにも侵されない神聖な場所になってゆくような気がする。

自由とは、どこかへ立ち去ることではない。
考えぶかくここに生きることが、自由だ。
樹のように、空と土のあいだで。

「空と土のあいだで」より（長田弘『人はかつて樹だった』みすず書房）

２００９年も、のこすところあと１日。
みなさまどうか、よいお年をお迎えください。

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Last updated 2009.12.30 22:19:01
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■コメント

Re:人はかつて樹だった(12/30)

あき (*゜ー^)/’`*:;，。・☆ さん

今年もbisちゃんのひとりごとを読むことで心を落ち着かせ、
幸せについて考えるひと時をいただいた１年でした。
本当にどうもありがとう。
２０１０年がbisちゃんにとって、さらに実り多き豊かな年でありますように。
(2009.12.30 22:46:18)

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Re:人はかつて樹だった(12/30)

バーソロミューさん

木の癒し、私も何度も図書館から借りました^^
読むたびにワクワクする本ですよね。
どことなく神秘的なケルトの様子も魅力的です。
biscuitさんには、今年も一年、心地よい風を送っていただきました。
ありがとうございます！
2010年も、幸せいっぱいの年になりますように、お祈りしています^^

(2009.12.31 01:47:27)

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Re[1]:人はかつて樹だった(12/30)

biscuit5750 さん

＞あき (*゜ー^)/’`*:;，。・☆さん

こちらこそ、こうしてあきさんに読んでいただき、話しかけていただいて、楽しい時間を過ごすことができました♪
一年間ありがとうございます^^
来年も、世界の片すみからひとりごとをつぶやき続けるつもりなので、どうぞよろしくお願いします。
新しい年が、あきさんとご家族にとって喜びに満ちたものであるよう、北の空からお祈りしています☆
(2009.12.31 08:06:25)

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Re[1]:人はかつて樹だった(12/30)

biscuit5750 さん

＞バーソロミューさん
「木の癒し」、読めば読むほどもっと木のことを知りたくなる、豊かな知恵の詰まった本ですね。
この日記を書くためにあらためて奥付を見て、「月の癒し」と同じ訳者さんの手によるものだと気づきました。
来年も、できる範囲で、自然のリズムにからだと心を添わせてゆく時間を持ちたいなーと思います。

こちらこそ、バーソロミューさんのブログにおじゃまするたび、あたたかいお茶をいただいてほっと息をつくような安らぎを味わわせていただきました♪
ありがとうございます。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
(2009.12.31 08:14:55)

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ありがとうございます☆

ゆうさん

ビスケットさんこんにちは。
あけましておめでとうございます☆
「人はかつて樹だった」紹介してくださってありがとうございました。
昨年、私の大切な大切な・・・方が樹になられました・・・。
未だに、心に穴があいているのですが、ビスケットさんの文章を読ませていただいて、いろんなことを思いました・・。私も自分の中に一本の木をおいてみようと思います。
「人はかつて樹だった」注文いたしました。
届くのが待ち遠しいです。
今年もビスケットさんのことばと写真楽しみにしております。
2010年、素敵な年となりますように・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆう (2010.01.03 13:00:55)

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Re:ありがとうございます☆(12/30)

biscuit5750 さん

＞ゆうさん
ゆうさん、明けましておめでとうございます。
コメントをしてくださってうれしく思います。
わたしの日記を読んで「人はかつて樹だった」を注文してくださったとのこと、
ゆうさんと、本との出会いをお手伝いすることができて幸せです。

2010年が、ゆうさんにとって、安らぎとおだやかさに満ちた時でありますように。
今年もよろしくお願いいたします^^
(2010.01.05 11:28:04)

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