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2004.05.25

エアロスミス、難病のファンにキスの贈り物

カテゴリ： music

エアロスミスのスティーヴン・タイラーが難病に苦しむファンの女性にキスを贈った。彼女は強皮症という完治することのない難病で、「あなたを愛してる。死ぬ前にキスして」というメッセージをスティーヴンに送っていた。コンサート終了後、スティーヴンは面会にきた女性にそっとキスして励ました。彼女は世界中の人々に強皮症という病気を知ってほしいとも語っているそうだ。

おぉー、スティーヴンって優しい人なのね！
もっとも、こういうメッセージを聞いて無視するような人が世の中で愛される音楽をつくれはずはないと私は信じているけれど。
強皮症がどのような病気か知らないが、自分が不治の病だと知った人の絶望感をほんの少しだけ1億分の1位、私もわかる。

3年前のちょうど今頃、5月から6月にかけて私は入院生活を送っていた。なんの前触れもなく病気が発覚。親類の医博には手におえないと別の医師を紹介され、1日置きの通院治療を続けたがなんの変化もなし。入院治療を勧められた。副作用の強い治療法で、完治率は30～50％。今すぐ命にかかわる訳ではないが完治しなければ病気は確実に進行するという。薬剤が高価で健康保険を使ってもかなりの費用がかかるとも聞いたが、命にはかえられない。

こういう時、考えは悪い方へ流れ、最悪の事態ばかり頭に思い浮かぶのが私の性分。でも、主治医の「経験上、あなたのケースは治癒する確率が高いと思われる。」という言葉だけを信じた。

健康な時には気づかなかった人の優しさをたくさん感じた。

どうして自分がこんな事に！という不条理感も大勢の入院仲間がいることで払拭された。

病気の後ますますパワーアップした私を「転んでもタダで起きない」と口の悪いオッサンＴが言う。
誰にでも死はやって来る。そう！　もしも死を宣告されたならば私もＪＯＮ　ＢＯＮ　ＪＯＶＩ　にメッセージを送ってみよう。
「あなたを愛してる。死ぬ前にキスして」　と・・・・

世の中には難病と闘う人がゴマンといる。誰もがいたわり励まされているだろうか。強く立ち向かえる人ばかりではないだろう。彼女のようにラッキーな事には滅多に出会えないけれど、それは彼女が自分自身の手で掴んだもの。
いついかなる時もポジティブに生きる事を教えてくれた。たった一度の人生、無駄にはしたくないと強く想う。

エアロスミスの「Ｎｉｎｅ　Ｌｉｖｅｓ」を聞く。

いつもとは違って聞こえた。

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＜今日の読書＞
人にはススメられない仕事／ランズデール

AEROSMITH / Ｎｉｎｅ　Ｌｉｖｅｓ

ＯＬＤＩＥＳ　ＶＯＬ．１０　

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