感激&感動の1日でしたが、、
翌日の最初の種目の「トリック&ダブリング」の事が気になって、、
トリック&ダブリングは、二人一組で投げて行く種目で、僕とフロストが一緒に投げる確立は50%。
(ああ、、フロストと一緒に投げて、、フロストのペースを乱したくないなあ、、俺のせいでフロストが優勝を逃したりしたらどないしょう、、世界大会最大のプレッシャーや、、)
そんなことばかり考えて、、なかなか眠れませんでした、、。
7月15日(土)・・・個人戦2日目
ボードにトリック&ダブリングの組合せが張り出されています。
僕は、、( フロストと一緒だあ~~~!)
その瞬間、 アドレナリンが噴出し、
思わず、 よっしゃ~! と叫んでいました。
覚悟を決めたので、とにかく早く投げたかったのですが、、投げる順番を最初の組の人を最後に持ってくると決められてしまい、僕とフロストはトリックの最終組になりました、、
(ああ、、今、風が無いので、、早く投げたいのに、、フロストと一緒に投げるって言うプレッシャーからも早く逃れたかったんやけどなあ、、)なんて事を考え、僕の頬を一筋の冷や汗が、、
ところが、、
他の組の最終組が一人しかいなかった為、フロストがその組に組み込まれ、、
なんと、
フロストVSマニュエルの世紀の対決が実現!
僕は、フロストと一緒に投げなくてよい事になり、心底ホッとしました。(^_^;)
その フロストVSマニュエル の世紀の対決は、かなりの強風の中行われ、
二人のトリックキャッチに対する方法論が対照的で非常に面白かったです。
ドイツ式と呼ばれるフロストのブーメランの軌道はとても低く、強風の中でもあまり遠くに流されません。
一方マニュエルはブーメランをもの凄く高く上げて、2枚の時間差をかなり作るタイプですので、強風に煽られ、ブーメランがはるか彼方まで飛んで行き、、ああ、、マニュエル、、走る走る、、ああ、、あんなとこまで走ってるよ、、ああ、、キャッチ!ああ、、2本目も、、キャッチ!って感じでした。
フロストは手堅く、マニュエルは走りまくる。
で、どちらもシングルはパーフェクトだったかな、、記憶があれですが、、とにかく、マニュルもフロストも途中でドロップしてしまい、その瞬間に、武富選手の種目優勝が決定!
マニュエルは、、悔しがってましたね、、
世紀の対決の結果は、
フロスト・・・80点
マニュエル・・・82点
(この2人がこの点数ですから、、いかに風が強かったか、、特にマニュエルはかわいそうでしたね、、)
世紀の対決が終了し、ギャラリーもどんどん帰ってしまい、、
さらに、フロストのキャッチを巡ってサークルマスターと審判が審議をしています。
結局、フロストのキャッチはOKになりましたが、、
「まだ俺が残ってるんやで~!」とアピールしないと僕の事など忘れられていたのです、(ホントですよ、、)
他のサークルから見学に来てくれていた山崎さんが「みんな帰っちゃってるやんか、、どないなってるの?」と心配をしてくれて、
さらに、最後の組は僕一人のため、ダミーが必用だったのですが、誰もやりたがらなくて困っていたところ、
山崎さんが「他のサークルの人でもやってええんやったら僕がダミーをやるよ」とまで言ってくれました、、
本当に困っていたところ、同じサークルのフランス人の女の子が「マサ、私がボランティアをやるわ!」と言ってくれて、僕のトリックキャッチがスタートしました。
(しかし、、風が強いなあ、、)と最初に思ってしまって、、
最初の左手片手をまさかのドロップ、、
だけど、それでふっ切れました!
右手片手を成功してからは、成功のたびに叫び、スローの度に叫び、、
トギーさんも1投ごとにアドバイスをしてくれていて、気が付けばモンボさんが僕の真後ろで声をかけてくれてます。
(マサさん、その角度で!今のでいいです!)
(ええ感じええ感じ!行けるぞ行けるぞ!)
等々、、
なんだか、嬉しかったですね、、
風が強くて、諦めそうになったけど、
片手背中と股下片手股下を連続でキャッチ出来たし、、
ハッキーも回転して取りに行ったし、、(キャッチは出来ませんでしたが、、)
足キャッチも足に当たったし、、(キャッチは出来ませんでしたが、、)
最後までベストを尽くしました。
パトリーシーに点数を聞いたら、、
32点。
もう少し取れてると思ったんだけど、、残念でした。
僕の顔が落胆してたんでしょうね、、
パトリーシーが「フロストとマニュエルの後で色々あったから、、仕方が無いよ」と声をかけてくれました。
ペットボトルの水を取りにフロストのそばを通ると、足を痛めている様子のフロストが、僕の顔を見て声をかけてくれました、
「マサ、よくやった!ナイストライだった!」
そして、
フロストからの、2度目のハイタッチ!
フロストは、ちゃんと見ていてくれたんですね、、いや、、足を痛めている様子でしたので、僕の声しか聞いていなかったかも知れませんが、、とにかく、嬉しかったです。
つづく
「世界大会日誌(その11)」
へ!
↓トリックキャッチ(右手片手)成功の瞬間!(撮影:古川貴浩)

