鯨の竜田揚げ



南房総の和田町は日本でも３箇所しかない捕鯨のできる町です。

その和田町にある「くじら家」さん。
名前の通り鯨を食べさせてくれるお店です。
kujiraya

私は学校給食で鯨が出なかったので、遠い記憶に食べた事があるのは缶詰の鯨だけでした。
去年のＨ１５年、釣りの仲間にこのお店に連れて行ってもらい初めて缶詰以外の鯨を口にしました。
食べたのは鯨の竜田揚げ。想像していたよりもずっと柔らかく、とても美味しいと思いました。
tatutaage1　竜田揚げ定食９００円
tatutaage2
このお店では鯨肉にほのかに甘い下味がつけてあり、レモンを絞って頂く様になっています。

このお肉は「つち鯨」という種類の鯨です。
つち鯨はマッコウクジラの様な鯨らしい姿ではなく、バンドウイルカを大きくした様な顔をしています。
私はそれを竜田揚げを食した後に、お店に貼ってあった鯨図鑑のポスターで知り、最初はすごいショックでした。

私はイルカが大好きです。御蔵島で野生のイルカと泳いだ経験もあります。
たぶん三宅島が噴火しなければ、私は何度と無く御蔵島を訪れていたと思います。

私のイルカ好きの先輩は伊豆の方で食事でイルカを出された時、供養のために食したと言っていたのを思い出し、なんとも複雑な気持ちでいっぱいになりました。

でも、イルカも鯨も豚も牛も同じ動物です・・・。
くじら家さんのおばさんが話してくれた話によると鯨は国内で年間で１４頭ほどが捕獲され、和田町ではその約半分が捕獲されるそうです。
私はその貴重な年間１４頭の中の１頭の一部を食べている訳なのです。
すごく複雑な気持ちですが、それでも私は鯨を美味しいと思いました。

食すからには、やはり言わずにはいれません。

「鯨さん、今日も美味しく頂けました、ありがとう」

※すごく矛盾していて、訳が解からなくてごめんなさい。

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