買い物ブギ

文字のない絵本

『ぞうくんとりすちゃん』　作／藤子・Ｆ・不二雄

ドラえもんの藤子不二雄にはＡとＦがいるワケですが
これは藤子不二雄の良心、Ｆ氏による絵本。
仲良しぞうくんとりすちゃんのショートストーリーを
６編収録した絵本です。

といっても、実はこの絵本には文字が一切ありません。
かろうじて各話のタイトルはありますが
あとは絵を見ながら、自分で好きなようにお話を作ることが出来るのです。

もちろん、お話を作るのが難しいと感じたら
絵をパラパラと見ているだけでもＯＫ。
さすがマンガの巨匠。
４コマならぬ、４枚の絵だけでテンポよく笑わせてくれます。

我が家では３歳頃から子供に読み聞かせていましたが、
そのうち子供が「わたしが読んであげる！」と言い出して、
逆に読み聞かせてくれるようになりました(笑)。

最初は「？？？」という部分もあったけど、
ツッコまずに辛抱強く(笑)聞いていたら
今ではスラスラ、かなり巧みな読み手になってくれたと思います。

４歳頃から絵本を作ったりするのが好きなんですが
それもこの絵本のおかげかな？　とも思います。

読み聞かせがインプットなら
こういった本はアウトプットになるんでしょうか。
お話を作る楽しさを気楽に体験できる、貴重な絵本だと思います。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『z.z.zoo』　作・100％ORANGE

古本屋でたまたま出会った、 100％オレンジの絵本。

パラパラめくると、新潮文庫のキャラクターでお馴染みの
パンダのYonda?君が目に飛び込んできました。
500円と私にしては高かったですが、えいやっと即買いです(笑)。

あとで調べたら、新潮文庫についてくる応募マークを集めてもらえる
ノベルティグッズの一つとのこと。
応募マーク30点分の豪華商品なので、集めるとなったらエライことでした。
ケチらずよかった！

で、内容の方はというと、動物園のアニマルたちに
Yonda?君が本を配って回るというお話です。

だけど、さすが100％オレンジ。
白黒メインのシンプルなイラストながら
センスのよさと持ち前の遊び心で
見せる絵力は抜群です。
巻末に各動物たちが読んだ本の詳細リストもあって、
子供が成長してからも“気づき”を与えてくれそうな心ニクさも魅力です。

おまけにこの絵本も、実は文字なし。
我が家は短い言葉でポンポン勝手な言葉をつけて読んでますが
子供に大ウケ。
上の『ぞうくんとりすちゃん』同様、今では娘も読んでくれます♪

自宅に新潮文庫がたくさんあるなら
眠らせておくのはもったいない。
ぜひこの絵本と取り替えて、この楽しさを多くの人に読んで（見て？）もらえたらなと思います。

100%ORANGEの絵本etc