BUMP愛。

 * BUMP愛。*



                ●BUMP OF CHICKEN●




  ・千葉県佐倉市出身の4人組バンド。


   メンバーは、
          藤原 基央(Vo&G)
          増川 弘明(G)
          直井 由文(B.)
          升  秀夫(Dr.)





   * 私がBUMPと出会った事は、
     人生の中で最も大きな出来事と言っても過言ではありません。



     BUMPは、昔、付き合ってた彼氏が、

     『インディーズですげぇヤツらがいる』と
     渡してきたCD『THE LIVING DEAD』が始まりでした。



     当時、ケーブルでスペシャを見ていた私は、
     BUMPの名は知っていたんですが、
     (『LAMP』のCMなどで)


     まだちゃんと聴いた事がなくて。



     『K』を、その場で聴かされたんです。



     その時、“俺と同い年の男の子達だよ”、って聞いたんだけど



     『同い年のくせにずいぶんとクサい事唄う人らだな・・・』
     なんて思った事を覚えています。

     今、25歳のメンバーも、
     当時はまだ19、20歳の男の子でした。




     正直、まだ信用してなかった。



     『K』を聴いて、その物語性に感動出来るほど、
     信用してなかったんですよね。



     ていうか、たぶん私が信用してなかったのは、きっと彼氏の方なんです。
     彼氏が『いい!!』って自慢げに紹介してきたこのバンドを、
     どう受け止めていいかわからなかった。



     正直言っちゃうと彼氏が曲中ずっと大きな声で
     一緒に唄ってるもんだから、
     藤君の声なんてまともに聴こえなかったんです。


     だから、私の記念すべき初めてのBUMPは、
     決してカッコいい出会いなんかじゃなく、

     彼氏の声で消された『K』だったワケです。



     そんな気持ちが晴れたのは、
     続く『リリィ』を聴いた時でした。



     素直に、『あぁ、綺麗な曲だなぁ・・・』って思った。



     さっきまで『クサイ』と思ってた歌詞も、
     なんか素直に聴けるんです。


     それは、
     リリィが、とても素直な歌詞だったからだと思います。


     『格好つけてばっか、嘘付いてばっかの自分、
      そういう自分を君は笑って“かっこいいよ”と言った、

      そんな君には勝てる気がしない』



      というような歌詞なんですが。
      すごい歌詞だなぁ、と思ったんです。

      恋愛の唄は腐るほどあるけど、
      ここまで相手の女の人の魅力を聴き手に伝える曲も
      珍しい、


      最高のラブ・ソングだなぁ、と思ったんです。



      リリィを聴いたあと、もう一度聴きたいなぁ、って
      いつの間にか思っている自分がいました。



      なんだか、不思議な気持ちでいっぱいになった。






      今思うと、あの日が運命的な出会いの日だったわけです。



      それから、彼氏にCDを借りた私は、
      毎日毎日BUMPを聴いて、ますますその魅力に
      ハマって行きました。




      藤君の唄声は、いつもいつも私の耳元に居ました。



      美学生の時に、御茶ノ水に通いながら、
      電車でいつも聴いていた『ベスト・ピクチャー』。


      窓の外に流れていく町並みを眺めながら、
      聴いていた『ガラスのブルース』。


      改札を通りながら聴いた、
      『リリィ』、『続・くだらない唄。』




      千葉出身の、一人の男の子の唄声は、
      いつも私に一番近いところに居てくれました。    




      まだメジャーデビューしていなかったBUMPは、
      友達に話したところで
      『何?バンプ?ダパンプ??』
      と言われるのがオチでしたが、



      それでも私は幸せでした。
      私にとって、なくてはならない宝物になっていたんです。



      いつしか、藤君の唄声は、
      友達より、恋人より、誰よりも
      私の近くにいるようになっていました。




      そして、BUMPを私に出会わせてくれた、あの人とも、
      いつか別れの時がやってきました。



      あの人は、私にBUMPを残してくれた。
      最後の別れの時、駅で『ハルジオン』を聴きました。



      私の涙を、藤君の強い歌声が乾かしてくれました。
      結局、私が一番辛いとき、悲しいとき、寂しいとき
      一番近くにいてくれたのは、

      恋人じゃなく、藤君の唄声だった。



      私は、あの唄声に何度助けてもらったかわかりません。





      だから、千葉LOOKのライブで、
      130人収容のライブハウスで、
      200人近い、入れなかった人達の中で、


      たった30人、抽選で入る事が出来る事になって、
      その抽選に奇跡的に当たって、



      よろけながら走って、


      扉を開けて、




      そこに、『バトルクライ』を唄うBUMPのメンバーと、
      拳を振り上げた客がいるのを見た瞬間、



      私は泣きました。

      大泣きしました。





      涙で、藤君の顔が見れなかった。
      滲んで、見れなかった。


      でも、確かにそこに、
      BUMPは居ました。

      いつも、一番近くに居てくれる唄声が、
      そこに在りました。



      千葉の、一人の男の子が唄っていました。




      あの日は、生涯忘れられない日になりました。










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