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2006/11/01
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カテゴリ: 音楽生活。















私にとって、とても大切な場所。

世界で一番、大切な場所だった、母校。

古い蔦の絡まる、とっておきの場所。

私が、唯一、自分に還れる場所。














それが、4月に壊されることになって、

今年は、自分にとって、



一番大切な場所、

一番大切な友人、

一番大切な好きな人、


















先日、絶対に見るもんかと思っていた

そんなうちの壊された母校の跡を、

ふいなキッカケで、見てしまうことになった。

現場に近付くに連れて、足は鉛の様に重くなり、震えた。














目の前に現われた母校は、

見るも無残な姿に変わっていた。

覚悟はしていた筈なのに、朦朧とその、母校の無くなった、

暗くがらんどうになった空間を、

その暗闇を見つめていたら、

涙が出てきて、止まらなくなった。














惨い。惨すぎる。
















時間が作り上げた、

そして先人の素晴らしい技術者、設計者、職人が

計算しつくして造り上げた、

この美しい造形を、

どうして簡単に、壊してしまえるのだろう。



簡単に造れるものではないのだ。

私は、落胆した。

そして、新しいものを創るには、まず壊すことから始まるのだ、

そんな安っぽい言い訳には、うんざりしていた。

壊して、創るのはいとも容易い。

いいものを、ずっとずっと世代を超えて残していく事の方が

ずっと難しいのだ。

そして、尊い事だと思う。














そんな私に、光を残してくれたものがあった。














フジファブリックの公式頁に、

「プロフィール更新」と出ていた。

リンク先に飛んでみて、

ああ、と

思わず色んな感情が込み上げてきて、なんとも言えなかった。














こんな所に、私の母校が残っていたのだ。

こんな形で。

撮影に行っていた事は存じていたので

きっと、それまでたくさんの撮影の歴史がある、私の母校で

最後に、撮影をしたのが、フジファブリックだった。

母校が壊される、直前の写真である。














ずっと、何処にも使われていないので

その写真は、お蔵入りになってしまったのだと思っていた。














しかし、こんな時に

自分の、こんな苦しい時に、

こんな形で、

懐かしい母校が、蘇る事になった。

至極、個人的な感情の内で、

とても救われた思いがした。














なんだろう。

縁とは、不思議なものだと思う。

母校が、私にくれたたくさんのもの。

フジファブリックが、私にくれたたくさんのもの。

すべてが、このたった一枚の写真で

つながった気がした。













そんなことをおもってしまった

単なる、アーティスト写真だけれど、

私にとって、特別な意味をもった

そんな写真に、なってしまった。




















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Last updated  2006/11/01 08:43:31 PM
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