空と海と大地

空と海と大地

その1


欲しいものを“欲しい”と言えない子でした。
えっと、多分、一回くらいは親に言うんです
“これ欲しい”って。
でも、“ダメ”と言われると
いつもそこで諦めていました。

ですので、子供の頃に物をねだった記憶が全くないんです。

私にとって親の“ダメ”の一言は絶対だったんだと思います。
それはつい数年前まで続いていまして
私は親が納得する範囲内で全ての行動を決定してきたのだと思います。


高校受験の時
行ってみたい高校があったんです。
そこはちょっとユニークなシステムで面白そうだったんですね。
それを父に言ったら
“ダメだー!”
と怒鳴られるわけです。
理由は単純。
父が望む偏差値よりその高校が低いからです。
そして私は父のたった一言で
その高校の受験を諦めてしまうわけです。

結局は受験当日
自分の実力以上の結果を偶然出してしまい 
親も先生も受かるとは思っていなかった高校に行くことになりました。
親はもちろんハッピーなわけです。
私もハッピーです。
なぜなら親がハッピーだから。(←ここが落とし穴ですね)



時は流れ、大学受験を考える時期。
その頃に留学を考え始めました。
それを親に言ったんですね。
そしたら

“4年間なんて長すぎる!ダメだ!”

で、またもや私は
そっか、ダメなんだ。。。
で口答えもなく、そのまま日本の大学受験の準備を始めます。


ところが、大学受験全滅!ということをやってしまうのです(笑)

イコール、浪人。なんですが
その時思ったんですね。

これから1年予備校にお金使って
日本の大学で4年間遊ぶよりは
語学のハンデとか文化の違いとか苦労は多いと思うけど
留学したい!

(この当時、日本の大学生は勉強しないという噂を間に受けてました。
 でも、今思うと、日本でもしっかり勉強する学生はいっぱいいるし
 アメリカでも遊んでばっかりの学生はいるんですよね)




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