空と海と大地

空と海と大地

その3



でも大学に入ってから
私の“暗黒時代”(笑)が始まるのです。


予備校に通ってた頃は問題なかったんですよね。
大学に入るぞ!
という目標があったから。
しかも、勉強自体も楽しかったのです!

予備校は、代@木ゼミナール本校代@木に通っていました。
予備校の先生というのは人気商売です。
(特に大手)
だから人気講師というのは
授業内容は素晴らしいし、尚且つ、面白い!
私は本校に通ってたので
このトップレベルの先生方のクラスだけ取ってました。
この代@ミのおかげで
“勉強って楽しいんだぁ!”
と勉強に対する見解がガラリと変わりました。


だがしかし、だがしかし、
大学に入学してからの私は、なんだろ、あれは、
毎日少ーしずつ、自分で気づかないうちに
気を吸い取られていくような感じ?

私が行った大学はトップ校ではないものの
いわゆる有名私立大学と
世間で言われているものの1つです。

親はもちろん大喜びです。
親戚の人も親の友達もすごく褒めてくれました。
「エマちゃんはすごいねー」
「頑張ったねー」
知り合った人に大学名を言うと
「えっ、そうなの?すごいね」
たまに
「そう見えないのにねー」「裏口入学?」(笑)

こう言われて喜んでいいはずなのに
何でだろう。
逆に悲しかったな。。。

あの頃の私の思考のベースは
“アメリカの大学で勉強したい!いろいろ吸収したい!
 日本の大学に行っても意味ない。つまらない。
 ていうか、日本の教育制度間違ってる!”

これしか頭になかったのです。

“アメリカの大学は自分を成長させてくれるけど
 日本の大学は自分をダメにする”

これくらいのこと思ってたと思います。
(アメリカの大学のこと知らないくせに(苦笑))

*今の私は当時の私にこう言いますけどね
 “勉強はどこにいても自分次第だよ”


とにかく。。。
もうね、授業を受けてるのが苦痛でしょうがなかった。
拒絶反応がすごかったです。
あの広い教室で大勢の中で坦々としたレクチャーを聞いてると
逃げ出したい衝動に駆られました。

次第に大学にも行かなくなりました。

で、何やってたかというと
大学でテニスサークル入ってたので
その練習、サークルの飲み会、バイト、
などなど遊んでました、ホント。

遊んでるだけだから基本的には楽しいんですよ。

でも気づいたら、
2週間ずっと食事とトイレ以外自分の部屋に閉じこもってる。
という状況が何回かありました。

ヤバイですよね、ここまでくると(苦笑)



この状態に入って、また私は留学のことを本格的に考え始めます。
退学して、留学しようって思ったのです。

自分のこと親不孝だなって思いました。
浪人してまで大学入って、退学して、留学しようとしてる。

でも、あのままの自分を好きにもなれなかった。

だから、自分で留学費用を貯めて、それから行こう!
と決心して(そこまで言ったら親も許してくれると思ったのです)
また家族会議です。


親も娘が本当に日本の大学がダメなんだという事実を目にしたら
納得いったのでしょう。きっと。


ここにきて、ようやく両親(特に父)から留学許可が降りたのです。



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