らいっちの購入記

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2005年03月11日

デジタル情報は使い捨てに？

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カテゴリ：カテゴリ未分類

長年、情報は端末（表示や再生などを行う装置やソフトウェア）が新しくなっても、コピーや変換で今までの情報を使うことが出来ました。

CDが無かった時代のカセットテープもCDにて聴くことができます。
この場合、情報は一度購入すればずっと使い回しが出来るということです。

しかし、現在は著作権保護が強力になりつつあります。
著作権保護とは不正コピーを防止して、他の端末では使用出来なくするものです。
これが強力になると、端末ごとに同じ情報を購入する必要があります。
１つの情報を購入して、それをライフスタイルに合わせて使い回すのではなく、ライフスタイルに合わせて同じ情報を複数購入しなければならないのです。

これの良い例が、CCCDです。

一応パソコンでも聴けるようになっていますが、その場合はわざと音質が悪くさせられています。
しかも、ポータブルオーディオプレイヤーにコピーして持ち歩くことは出来ません。

結局CCCDは大失敗として終わりましたが、デジタル化が進めば似たような問題がもっと発生してくるでしょう。
（CCCDはある程度知識があれば簡単にコピーが出来るので、単に一般の利用者を不便にさせただけだったという笑い話でもあります）

現在、ビデオはDVDに置き換わっています。当然DVDプレーヤーではビデオを再生する事は出来ません。
アナログ放送を録画したビデオならまだDVDという形にして保存することにより、将来ビデオデッキが手に入らなくてもDVDプレーヤーで見ることが出来ます。しかし、保護されたデジタル放送ではコピーすることができなくなり、DVDに録画したものはDVD以外の将来の端末で見るということもできなくなります。

情報の使い回しが出来なくなるなら、CDなどの商品の場合はそれぞれの販売価格は下がらなければいけません。でないと、同じものを複数購入するなんてあり得ません。
しかし、形式を変換して保存することは将来確実に出来なくなる可能性があります。

ファイル形式とは、音楽ファイルであれば、ATRAC・MP3・WMAなどが現在主流ですね。
現在のところは、それぞれの形式に変換して使うことが出来ます。
端末ＡではMP3とWMAに対応していてWMAで使用していたとし、端末Aが壊れてATRACとMP3に対応した端末Ｂに取り換えても、WMAをMP3に変換して使い回すことが出来ます。

持っている音楽でも、もう一度買い直さなければならないのです。
買い直せればよいですが、廃盤になっていたらその端末では聴くことができません。
このようなことが起きれば、常に新しい音楽を追い求める人には影響がありませんが、お気に入りの音楽をずっと聴き続けたい人には大きなマイナスになります。

本のような形として残らず直接見ることが出来ない情報は、あとで使えなくなる可能性があるのです。

かなりややこしいかなぁと思いますが、大体分かりました？

デジタル社会に備えて、考え方を変えられるようにしないと将来躓くことになりかねません。

堀江社長はテレビが無くなりインターネットになるとか日枝社長はテレビはなくならないとか言っていますが、どちらもハズレでどちらもアタリです！
正しくは、テレビとネットの仕切りが無くなり、今のようなテレビはなくなりますが、テレビがインターネット網に呑まれる訳ではありません。
デジタル化されたテレビでは、双方向通信が可能になります。これはテレビが見るだけの物からネットのように自ら求めて情報を得る端末になることを意味します。
多チャンネル時代になって、CS放送のようにお金を払って観たい番組を選ぶ時代になると、今の民放のままでは観る人はお金を払いたくない人だけになってしまうのではないでしょうか。

テレビでは番組を観ることが主体です。
インターネットで番組をテレビのように観たいと思うでしょうか？
多くの人は番組はテレビで観るでしょう。
インターネットを介すと、個別に違う通信速度という制約がつきまといます。
テレビのように、同じ品質で配信することが出来ないのです。
住んでいる地域や時間帯によって途切れ途切れになる番組を観たいと思う人がいるでしょうか？
この問題が解決しない以上、テレビが無くなることはあり得ません。
もちろん、いったん番組をダウンロードして再生すると番組は通信速度の影響を受けませんが、ダウンロードという過程で影響を受けてしまいます。

フジが無くなっても影響がない！という視聴者がいますが、どのチャンネルでも同じような内容のためそう思っても仕方がないと思います。
NHKは騒がしいコマーシャルが無いのが魅力ですね。コマーシャル自体はBS放送など自社番組の広告と思えるものが結構あります。
NHK問題は、NHKを観るためだけの料金だったらNHKを解約して見続ける人はいなくなるでしょう。
一応NHKの受信料ではありますが、番組を選んでNHKが観たいから支払うものではなく、テレビを観ているという地上放送全体に対して支払っている料金です。
どうも、このようなテレビ局のグループ構造が腐敗させているように感じます。
民間とはいえ、影で国が支えているとしか思えません。

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