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カウンセリングは、導きではない。虚心坦懐に接すれば、芸術作品に触れたときの感動に似て人の奥行き、時の深さ、世界の広がりに、目からうろこ、自分の狭量な幕が破られる。こころのもつれ具合は分かりにくいものだ。もつれていてもそれを当たり前のように感じて自然と思い、ほかの人も同様であろうと推測する。その前提を基に、カウンセラーを、他者を攻撃するときもある。だから、攻撃はもつれ具合を感じる第一歩。お聞きしているうち、その人がどんなふうな隘路をたどってきたのかふわっと浮き上がってくるときがある。苦しみを糊塗するためにそのひとが取った対処法を感じる。けれど、ぼく場合は、その新風景が見えてきたとしても仮にもつれの原因が見えてきたとしてもそこに焦点をあてる流儀ではない。雑談のうちに、その人が持っているエネルギーのありかを感じる。そのエネルギーをその人自身が持っていると感じられるように話をつづけどんな方向に向かえば動かしやすいかを考える。こうなると、芸術はドラマにちかづく。しかし、演じてもらってはこまる。二人の自分を抱えることは、また葛藤の原因になるから。演じるときは、演じると分かって演じてもらうように話し合う。さて、ここで注意がいる。芸術に似ているからと言って、権威や他人の芸術観をうのみするタイプの芸術崇拝は逆効果だ。カウンセラーは、自分自身の感性を磨く必要がある。感性磨きは、カウンセラーの重要なトレーニングだ。19世紀フランスの作家、バルザックは、著書「セラフィタ」のなかでこんなことを言っている。Sentir, c’est croire. 直訳すれば、「感じること、それは信じること」。感じなければ、信じることはできないという風にもとれる。頭だけの理屈磨きとは、はるかに隔たった世界にある。ぼくは、詩作が好きだが、音楽でもいいし、絵画でもいい、自分自身の感受性を磨きましょう。はじめ難解でも、やがてふときらめく瞬間があると思う。
2012年07月14日
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母から同じ用件で二度電話かかってきた。87歳。少し記憶障害が出てきたのかと心配。幸い隣家に妹家族が住んでいて、何かのときはこれまでもすぐに対応してくれて助かっている。しかし、私自身も老化が進んで判断能力が低下する可能性もあり、そうなった場合、預金通帳や各種の権利証はどのようにすればいいのか・・・。お金や財産を貯めるだけでは十分ではない。権利擁護の準備も必要だ。2000年4月、民法の一部改正で成年後見制度が始まった。判断能力が不十分な人(認知症、知的障害、精神障害者)を「後見人」「保佐人」「補助人」が保護する制度だ。介護保険制度と、いわば車の両輪で来るべき高齢化社会に備えるものとして始まったが、こちらの制度はまだあまり周知されていない。サポートに加わる専門家(社会福祉士等)は、まだまだ少ない。中高年の仕事が乏しいとは言われるが、このように人材が足らない分野もある。クリックお願いします↓1日1回「ひきこもり卒業のための応援」。ご案内は、ここをクリックしてください。カウンセリングイメージをYou Tube映像にしてみました。
2012年07月08日
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浴室工事のために、家の中に人が入ることになった。家をあけることもあるので、玄関の鍵を工事担当者にお貸しする予定。廊下は入ってもらっても大したものはおいていないので心配はないが、問題は居室、DK。一応、用心のためにそれぞれの部屋に入るドアに鍵をつける必要があって、鍵屋さんに電話したところ、ほどなく来てくれ、居室、DKに入るドアに鍵がついた。40歳くらいの作業員(一人)は作業着姿も清潔で言葉遣いがテキパキとしてきちんとしていて、気持ち良い。お帰りの時、どこかで接客や言葉遣いの研修を受けたのですか?と聞くと、「いいえ、前はただの酒屋でした」との返事。聞けば7年間自営で頑張ったのだが、売り上げが伸びず廃業したとのこと。それを聞いたところで電話がかかってきて、「では、失礼します」と行って帰られた。残念! 何が残念かというと、酒屋さんから、どうして鍵屋さんに変わったのか。その職を選んだ理由と、その職になるための方法努力。人が職を変えるときは、必ずドラマがある。そのドラマは耳に残って、求職者サポートのときに生きるはず。工事中、3度ばかり、その人の携帯に電話がかかってきて、次の仕事の予約が入って忙しそう。経済停滞のご時世ではあるが、俊敏に職を変える人もいる。経済の停滞といっしょに自分も停滞する人と、そこで新たな自分を切り開く人の差、なんだろう? 大事なことを聞きそびれた。クリックお願いします↓1日1回「ひきこもり卒業のための応援」。ご案内は、ここをクリックしてください。カウンセリングイメージをYou Tube映像にしてみました。
2012年07月07日
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NHK出版から5月にThink Simpleという本が出された。著者のケン・シーガルは、スティーブ・ジョブズのもとで「Think Different」キャンペーンに携わり、iMacの命名者でもあるクリエティブ・ディレクター。かれは、アップル社発展の鍵は<シンプル>にあるとし、それがジョブズの哲学でもあり、製品にもそれが表れ、組織の生産性を高めることにつながっていると指摘している。例えば、会議には少人数で臨み、短時間で終わらせるというスタイル。あるとき、ジョブズが知らない女性が会議に加わっていた。冒頭「君はなんでここにいるのだ?」と尋ねると、女性はその日の議題のプロジェクトに加わり、「出席するように言われたから参加した」、というような答え方をした。ジョブズは即座にその女性を退出させた。多くの大企業なら、肩書や温情で会議の参加メンバーに加えられることがあるかもしれないが、ジョブズは、いっさいそれをしなかったという。シンプルさを実現し、スピーディにことを進めていくには厳しさも必要ということだろうか。いま、日本の企業や団体に、そういうシンプルさはあるのだろうか。クリックお願いします↓1日1回「ひきこもり卒業のための応援」。ご案内は、ここをクリックしてください。カウンセリングイメージをYou Tube映像にしてみました。
2012年07月01日
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