わ行の宝石 0
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ここ最近はミネラルショーの豊富さもあり、ひと昔前までは短波のUVライトの入手難度が高く、そう簡単には手に入りませんでしたが、最近は割安で短波UVライトの入手難度が下がったようで、安価でありながら高性能な短波UVライトも探せばすぐに見つかるようになってきましたね。私自身は長波・中波・短波をフィルターで切り替えるタイプの物を偶然入手できたので、撮影時には短波蛍光の写真も度々載せてきました。しかしながら蛍光だけ それも短波だけに焦点を当てた記事って書いて無いなぁといまさらながらに思ったので短波で蛍光する石、短波UVライトで楽しめる石を今回はピックアップしてみようかと思います。まずはその前に蛍光全体のことに関してはこちら をご覧ください。とはいえこの記事も2009年(執筆時点で11年前)なので、今となっては古い情報や間違って覚えていた部分もありますので、鵜呑みにはしないようお願い致します。なお例として載せた物に関しても、産地などの違いで成分が変わり、同じ石はすべて蛍光する というわけではありません。蛍光しなかったから偽物だ!と決定されるわけではないことはご理解お願いします。まずは短波で蛍光!というとまっさきに名前が挙がるのがベニトアイトこの石は短波のみで蛍光を示し、その蛍光色の青白色がかなり強くお持ちの方には是非とも試してほしい石の筆頭です。ルース派の人でも長波には無反応な為、ベニトが蛍光するというのを知らない人も多いですね。なお極まれに長波で赤く蛍光するものもあるそうですが、ルースでは見たことありませんお次はハイアライトこの無色透明なオパールの変種は本来は短波でのみ蛍光を示すのですが、長波で蛍光を示す、「強蛍光」ハイアライトも存在します。この辺りは上に書いた注意事項の、産地によって違ってくる代表でしょうお次はタグトゥパイト(ツグツパイト、タグツパイト)こちらは長波でも蛍光性を見せる物もありますが、短波で蛍光させた場合は同じグループのハックマナイトの亜種にもあたるため、テネブレッセンスが見れるものもあります。他にも当ブログに登場させたものだけであげてもパウエライト、ペンタハイドロボライト、パーガサイト、ハックマナイト(グリーン、イエローのみ短波反応)シーライト、スカポライト、ネオジムランタン石、カルサイト(長波・中波・短波で蛍光色が違うタイプで 最初の発見地にちなんでターリンガ・タイプと呼ばれる物)、あたりでしょうか?抜けもあるとは思いますが色々登場させましたねー短波で蛍光すると見た物、聞いたもの、知った物を列挙致します。ウィッケンバーガイト(赤系統蛍光)アルバイト(曹長石)(青白色蛍光)アンダルサイト(黄色蛍光、稀)ヴラソバイト(黄色蛍光)マグネシオターフェアイト(赤蛍光)アンモニオリューサイト(青白色など)ユガワラライト(黄白色)アナルシム(白青色)チタナイト(スフェーン)(黄色)ブルーサイト(水滑石)(青白色)ツァボライトガーネット(オレンジ色)グロッシュラーガーネット(赤系~緑白色)産地による差が激しいベスビアナイト(オレンジ色)ダンビュライト(青色)長波でも同じ色スファレライト(短波黄色、長波・中波オレンジ色)フローライト(長波と違う色の蛍光を示すものあり)オケナイト(青白色)ウレックサイト(薄黄色)スミソナイト(産地による差が激しく各色ある)ミメッタイト(オレンジ色)オーソクレース(正長石)(赤蛍光)ベリロナイト(淡緑色)ヘルデライト(黄緑色)ヘミモルファイト(淡黄白色)ジルコン(金色)バライト(重昌石)(淡黄色)コーネルピン(黄色)プリーナイト(淡緑色)ハライト(岩塩)(産地により様々で各色、また長波でも反応するものもある)セレスタイト(天青石)(白~黄色)アパタイト(白色~ピンク系など)ダイオプサイト(黄色系の報告有)珊瑚化石(緑色蛍光)産地や置換鉱物で大きく変化、しないものもあるクンツァイト(青紫色・ゾーニング蛍光が顕著な例が多い)ジプサム(青系統)トパーズ(ゾーニング蛍光が黄色である場合あり)ペタライト(白蛍光)ターコイズ(鮮青白色)ヒスイ(青白色)ただし蛍光した場合研磨剤や含侵材の可能性大ラリマー(黄色蛍光)ペリドット(黄色)トルマリン(ドラバイト系黄色、ウバイト系赤、エルバイト系基本蛍光なしだが稀に青) トルマリンの場合はクロムやチタンの含有率により蛍光の強さが変化クリソベリル(稀に白黄色)アレキサンドライト(短波では基本蛍光しないが中波と長波で色が違う)オパール(産地による変化が大きく各色様々)アラゴナイト(白色蛍光)まだまだ多くありますし、あまりにもレアなものは省いて記載いたしました。さぁあなたも目の前のその石・・・光らせてみませんか?
2020.07.29
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皆様超おひさしぶりです。関東から東北へと転勤し、早半年(正確には8ヶ月)元気でやっとります。さすがになかなかミネショにも行けず寂しくはあるものの、細々と趣味は続いておりますwまぁそんな状況なので新規購入品は紹介出来ませんので、久しぶりにDAI辞典更新と参りましょう。※2021年1月22日写真追加あり今日はタイトル通り○大宝石について宝石に限らず世界3大、5大、10大なんとかなんてのはよく耳にしますが、宝石においても同様に設定はありますただ・・・・宝石に関しては明確にしっかりと定義は存在せず3大宝石として不変なのがダイヤモンド、エメラルド、コランダム(ルビー、サファイア)の3種ルビー、サファイアのどちらかとなるとだいたいルビーが入ることの方が多いですねちなみに3大希少石という定義もあるそうでこちらはアレキサンドライト、パライバトルマリン、パパラチア・サファイアだそうです。5大宝石となるとダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルドの4つは全世界共通で残り1つは販売される国(というか人種の好み)によって変わりますが、日本では翡翠か真珠が入ることが多いです。他の国ではアレキサンドライトかオパール、クリソベリル・キャッツアイが入ることもあり、5大宝石としては固定のものはありませんね。ただ正確には真珠は「石」ではないので省かれることも多いようです。体感ではダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルド、ブラックオパール、もしくはアレキな事が多い気がします10大宝石になると大体がダイヤモンド、ルビー、スター・ルビー、サファイア、スター・サファイア、エメラルド、(ブラック)オパール、翡翠、アレキサンドライト、クリソベリル・キャッツアイの10個になるようです。正直な感想は、個人的にはスタールビーやスターサファイアは入れたくないですがwたしかに価値的にはスターの出る石は貴重ですが・・・・多様な宝石が増えてきた今ならスター石二つの変わりに、(パライバ)トルマリン、タンザナイトあたりを入れてあげて欲しいものです。さて少し話しは変わってあまり世間では話されないものですが「世界10大レアストーン」というのもあります。内訳はマスグラバイトターフェアイトグランディディエライトセレンディバイトポードレッタイトペイナイトエレメジェバイトベニトアイトレッド・ダイヤモンドガーネットとなっています中には「え?」と思うものもあるかと思いますが、ひとつずつ詳しく説明していきましょうまずはマスグラバイト(未所持の為写真なし)Musgravite 和名:マスグレイブ石 組成:(Mg,Fe,Zn)2Al6BeO1210大レアにも含まれるターフェアイトの亜種として知られ、ターフェアイトに成分、特性が類似しており通常鑑別では区別が難しく、より高度な解析が必要で(ラマン分光検査や、蛍光X線分析など)その分析費用も乗っかることもあり必然的に高額になるうえにそもそも数がない。まれにターフェアイトやスピネルに紛れ込んでる場合もあるので、それを夢見てスピネルのロット買いをする人もいるとかいないとかwマスグラバイトという宝石(鉱物)があることは1967年の発見時から知られていたものの、ターフェアイトとの識別が確立されておらず、ようやく近年になって確立されたため、ターフェアイトとして入手してるものの中に紛れ込んでる可能性もおおいにある。10大レアに入っておりたしかに流通量も少ないが、鑑別技術向上もあって探せば見つからなくは無い(高いけど次は上でも出たターフェアイトTaafeite 和名ターフェ石 組成:Mg3BeAl8O161945年にターフェ伯爵が友人の宝石商の所持だった宝飾品からはずされた宝石を眺めており、スピネル とされたロットを顕微鏡で眺めている際に、裏についた傷が2重に見えるものがあることに気づき(スピネルは単屈折のためありえない)これはスピネルではない とイギリスの自然史博物館に送られ詳しく検査されたところ、新種の鉱物であることが判明し、1951年に上記の経緯から伯爵の名前を冠し「ターフェアイト」と名づけられた。色は薄い紫色を呈し、濃くなればどんどん値段があがる傾向あり。発見当初はスリランカ産のみであったが、ようやく最近シベリア、オーストラリア、ミャンマーなどからも見つかるようになった。ただし宝石としてカットを施されるものはほとんどがスリランカ産だとのこと。また10大レアに入ってはいるものの、探せば結構簡単に見つかります。そのかわり・・・・・・・・・ターフェの中でも非常に希少な色が存在し「レッド・ターフェアイト」となるとまさに10大レアストーンと呼んで間違いの無い希少性となるグランディディエライトGrandidierite 和名 グランディディエ石 組成:(Mg,Fe)Al3(BO4)(SiO4)O青緑色~緑青色の極希産宝石のひとつで、1902年にマダガスカル南部で発見され、後にマダガスカルの宝だ とマダガスカル政府によって国外持ち出し禁止とされたために、今現在非常に入手の難しい宝石となっており、半透明~不透明でなおかつ内包物も多い石ではあるが非常な高額となっている。2015年に新産地が発見されたそうで多少の流通があり、2016年のツーソンショーで出回った為、2016年現在それなりに見かけるようにはなった。ただしこういう石は継続して取れるかわからないので今がチャンスといえるかも知れず、おそらく今後も10大レアの中での難関のひとつといわざるを得ないだろう。セレンディバイトSerendibite 和名 セレンディーブ石(セイロン石) 組成:Ca2(Mg,Al)6(Si,Al,B)6O20こちらもスリランカで最初に発見された石で1903年には記載がある。セレンディーブとはスリランカを意味する古語でセイロンから名づけられ、サランディブと表記されることもある。10大には入ってないが、希少石のひとつ「サファーリン」によく似た外観と似た組成を持っている相当な高温とホウ素を含む熱水下でしか生成されないようで、このような特殊条件はそうそうなく希少宝石のひとつとして10大レアに名を連ねる。10大レア というからと探せば結構簡単に見つかります。ただし簡単に見つかるものは一見黒色の濃緑色~灰青色なことがほとんど。これらの色のものは「10大」に含まれず10大レアとして数えられるものは、透明な蒼いセレンディバイトのみと言っても過言ではない。透明なものはスリランカからも過去3石しか見つかってないとか、ものすごくレアなんだな という記述がたくさん見つかるだけで本物はそうそう見つからないことでしょう当然上に載せた写真左側も10大としてはノーカンですw右側の青い方がブルーセレンディバイトですが、もっと透明なものも存在はするようです。しかしまぁ品質に拘らなければ比較的簡単に集めれる石のひとつ。ポードレッタイトPoudretteite 和名 ポードレット石 組成:KNa2B3Si12O301965年カナダ・モンサンチラールで発見された。しかし新種認定されたのは1987年であり、なおかつしっかりと類型化されたのは2003年と非常に歴史の浅い石となる極希産な宝石で無色~淡いピンク色~濃い目の紫を噛んだピンク色を呈した綺麗な宝石。ただインクルージョンの多い石でもあり、綺麗なものはそうは見つからない。写真は色は無色でポードレらしさはないものの、ほぼインクのない綺麗なものでしたので、サンプルとして確保した物。パワストなどでも有名なスギライトの近縁種で、そうそう簡単にお目にかかれない石のひとつ近年ミャンマー・モゴックで宝石になるような産出があるため、昔に比べれば見つけやすくはなったが、高額なことには変わりは無い。ペイナイトPainite 和名 ペイン石 組成:CaZrBAl9O181952年にミャンマー・モゴックで同石が発見され、57年に新種認定されたが、最初に発見されたのは2個だけでこれは大英博物館所蔵となり、3個目が見つかったのは1979年。4個目は2001年とあまりにも見つかる量が少なく、ギネスブックに「もっとも希少な鉱物」と掲載されていた。当然そういう状況なので一般人が手に出来るわけもなくまさに10大レアストーンの名にふさわしい状況であった。上記の状況は原石の状態であり、カットされた宝石としては2005年ごろまで世界にたった2個しか存在しなかった。ところが・・・・2002年にミャンマー北部、2004年に最初に発見された原産地である漂砂鉱床の近くで初生鉱床の発見、さらに2005年6月にミャンマー・モゴックで大きな産地が相次いで2箇所見つかり、このころから市場に出回り始め、今となっては探せばすぐに見つかる石となってしまった。なおかつ基本的には上の写真にもあるような赤茶けた色であり、宝石としては暗い色なので人気もいまひとつとなり、いまや完全に10大レアからはずされてもおかしくない状況。なお非常に良質のものはバラ色とも言える綺麗な色ではあるので、そこは救いか。エレメジェバイトJeremejevite 和名 エレミア石 組成:Al6B5O15(F,OH)3正確な年代ははっきりとは分からないですが19世紀末にロシア・ウルチンスクで発見された。正確に年代がわかるものとしては1974年にナミビア・スバコプムント市郊外で発見上記の発見は大半のものは微小結晶しか見つかっていないそして時は下り2001年ナミビア・エロンゴ山のペグマタイト鉱床から結晶が発見されました。今現在流通するエレメのカット石の9割がこのエロンゴ産だとも言われるほど、宝石としては歴史の浅い石。色としては無色~淡い黄色~淡青色~濃青色と幅広くバイカラーも珍しくはありません。澄み渡る青のものは非常に綺麗で人気も高いが結晶そのものが小さいものしかほとんど採れず、大きなものは非常に高額となってくる。こちらも2001年までその微小結晶しか見つからなかったため10大レア入りしてますが、今となっては品質を問わなければすぐに見つかるでしょう。しかし良質で大きなものはそう滅多にお目にかかれるものではありませんねちなみに硬度は7あるのでジュエリーにも耐えれます。ベニトアイトBenitoite 和名 ベニト石 組成:BaTiSi3O91907年、アメリカ・カリフォルニア州のサンベニトで発見され、ダイヤと同じ分散度を持ち、サファイアと見紛う青色で(実際発見当初間違われかけた)非常に人気があがった。その後アメリカ・アーカンソー州でも見つかったが小さな結晶しか採れず、また日本(新潟県糸魚川市青海など)でも見つかったがこちらも同様に微小結晶しか採れず、宝石としては唯一サンベニトからしか採れないという実情そのサンベニトも2005年に実質的に閉山したとも伝わりますます入手困難になりつつある。絶対量の少なさからジュエリーショップに並ぶことは滅多にないが、硬度も6~6.5とジュエリーに耐えるため、じわじわ人気も上がっているらしい。地域限定でしか採れず、微小結晶しか他産地ではないことから10大入りした・・・・・わけではない。(と思う。地域限定で入るならアウィンもあるしな)実はこのベニト基本的には無色~青の色なのだが、オレンジ~ピンクのものが存在する。この色のものが実質的に10大レアに入る理由ではなかろうか。ただし、今現在流通するオレンジ系、オレンジピンクなどはほぼ9割が加熱処理石。一応天然でこのピンク・ベニトアイトがある というのだ。ただ、これも山火事などによる天然加熱品ではないかとは言われているが正確なところは分からない。もしナチュラルピンクベニトアイトがあるなら見てみたいものだ。レッド・ダイヤモンド(未所持)ある程度ルース集めしているものは既知の存在である「赤いダイヤモンド」ダイヤの中で赤色と紫色は非常に発現しにくく、過去オークションに登場した際に0.95ctのレッド・ダイヤモンドは約2億円(当時価格)過去1度だけ石友さんの所持するものを見る機会に恵まれたが、見ることすら非常に難しい超レアなカラー。もう一度実物をこの目で見たいものだ。(欲しいけど無理wさて10大の最後なんでガーネット?と思われたかもですが・・・・当ブログでたびたび出しているようにガーネットとは総称で、色々な種類があると分かってもらってるとは思います。そのなかの一つマジョライト(Majorite)というのが今回の締めとなりますこのマジョライト・ガーネットというのはパイラルスパイトグループに属し、存在もしっかり把握されており組成もしっかり分かっているにも関わらず、Mg3(Fe,Al,Si)2(SiO4)3ルースコレクターの誰一人見たことがない石となりますまさに幻の宝石ずいぶんと私も勉強しましたw以前書いたこの記事レア・ガーネットについてそれ以前からも調べてはいましたが、おそらく今現在もこのマジョライトのことを知っている人はほとんどおらず、(幸い?当ブログ閲覧者からなのか少し認知度が上がった気がします・・・)日本語検索だけならば私のブログかもう2~3しか引っかからないという情報すら少ない種になります問題のマジョライトの組成もちゃんと天然から確認もされました。ところが・・・・・確認されたのは「隕石の中から顕微鏡サイズ」の組成なのです。2016年現在隕石以外から見つかったという情報はなく、目視レベルでは存在しないのでは?というまさに「幻の宝石」となっています。天然に存在すれば「紫色のガーネット」になるそうですので、ナニカの自然の手違いでこの世に存在することを楽しみに、これからも探し続けますw
2016.11.13
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なぜか妙に好きで色々集めてる合成・人工宝石これについて(覚えられないのでw(え?))まとめてみようと思うまず合成と人工の違い前にも述べたように「合成宝石」とは天然にも存在する宝石を人の手で作ったもので、天然の宝石と同じ結晶構造、科学組成、を持っていて科学的特性、物理的性質も類似している「人工宝石」とは人の手で作り上げたものと言う点では同じではあるが、天然には存在しない種のことただし明確に分けてないことも多く、人の手によって作られたものということで同義として使われることも多い他にも人造宝石と呼ばれることもある(人工と同義)一点注意点があり、結晶構造を持たないガラス製(ウラニウム・グラス、コバルト・グラスなど)、粉末焼結法(再生トルコ石など)などで作られたものは本来の意味合いで言えば「模造宝石」であって合成、人工宝石とは呼べないうちのブログでもたびたびだして勘違いされた方も多いかもしれませんが、あくまでも模造宝石であって合成宝石、人工宝石とは本来呼べません説明もせず合成のとこに載せたのは少しまずかったかな・・・そして名称これが色々あってややこしいのですが・・・和名でなら合成、人造、人工と三つくらいですが英語だと結構多いのですよねシンセティック(Synthetic)、マン・メイド(man-made)、クリエィテッド(created)、カルチャード(cultured)、ラボ(Lab(クリエィテッドがたいていつく)、アーティフィシャル・ストーン(artificial stone)などですね一応シンセティック、クリエィテッド、ラボが合成と訳し、マン・メイドは人工・人造と訳すようだアーティフィシャル・ストーンはどーも総称として使われることが多そうな感じ(または模倣宝石の意味でつかわれることも)けどこれも明確に分けられてるわけではないのでどれがこれとはっきり言えそうにない・・・カルチャードは本来「養殖」の意だったようだが、合成宝石にも使用することもあるみたい。育成法によってはたしかに養殖とも言えるかもねw(育成法は後述します)一点、判明しないのが・・・ダイアモンド英名だとたいていクリエィテッド・ダイアなのだが日本語だとなぜか「人造ダイア」なの先に言った訳と合わない・・・なぜ?どうして?わからない・・・・クリエィテッド・ダイアは実質、化学組成的に「ダイアモンド」ではないの?クリエィテッドダイアの製法の「超高圧法」(ultra high pressure process)も調べてみたが(ベルト型)・・・さすがにこの解が得られるわけもなく(泣)原料のグラファイト(石墨)に触媒用のニッケル、鉄などの金属を加え、パイロフィライト(葉蝋石)で包み、加熱しながら高圧が集中するように合成・・・とあり、初期のモノは窒素が入り込み黄色が抜けないとも聞いたからこのあたりは人造と言えるのか・・・・?ま、わからないものをいつまでも考えても仕方ない次合成宝石結晶育成法です細かく説明するととんでもなく長くなるのでごくごく簡単にで勘弁(汗ベルヌイ法(火炎溶融法)verneuil processフランスの科学者ベルヌイ・オーギュスト・ビクトール・ルイが発表し、改良をくわえられながらもこんにちまで使用される結晶育成方法で、彼に敬意を表し彼の名を冠せられた最初に発表された合成ルビーはもとより、合成サファイア、合成スピネル、合成スター石、チタニア(合成ルチル)、合成チタン酸ストロンチウムなど色々なものが製造されている別名の訳でわかるように原料粉末をすこしずつ落下させ高温炎の中を通らせ結晶させる方法のために見たままの火炎溶融法(flamefusion process)と呼ばれることもあるこのベルヌイ法は非常に結晶の成長速度が速く、合成する宝石によっては数時間で100ct以上の原石が得られ、合成自体も低コストのため安価であるフラックス法(粉末法)flux-growth process溶液から結晶を育成する方法の一つフラックス=溶剤のことで、このフラックスと原料が粉末状の形であるため粉末法(powdergrowth process)と呼ばれることもある実用化にまで昇華させたのはアメリカ・サンフランシスコの科学者、キャロル・チャザム・Fで、1938年に合成エメラルドの育成に成功し、その後1945年に合成ルビーも成功。また息子のトーマス・チャザムは1966年にクラスター結晶の育成を始め、1970年には20ct超のカット石がとれるものを開発。しかしこの製法は完全に秘密のためいまもって分かっていないそうだ現在はこのフラックス法によって、合成エメラルド、合成ルビー、合成サファイア、合成アレキサンドライトなどが生み出されているハイドロサーマル法(水熱法・熱水法)hydrothermal process地下の熱水鉱床で結晶する鉱物の過程を、人工的に再現した方法高圧・高温の水が溶剤となって鉱物成分を溶解させ、過飽和状態の成分が含有した水から結晶を析出させる方法この水熱法の合成石は綺麗なものが多く(多いように感じるw)工程も天然のモノに近いので出来上がる合成宝石も天然に一番近いと言えるかもが、大きな欠点がある装置自体が高い結晶成長の過程を観察することができない外部からの温度管理が難しいそして最大の欠点は育成速度が遅く長い時間がかかるのだそうですしかし天然のものより純粋なもの(水晶などが一番いい例)が出来るので工業用にはかかせない合成宝石と言えるかもしれませんフローティング・ゾーン法(浮遊帯域法)floatingzone process非常に高価な坩堝(るつぼ)や容器を必要としない結晶育成方法熱源もハロゲンランプやキセノンランプの電球なため設備が非常に経済的であるため、日本の研究施設などで多く利用されているそうだプリング法(チョクラルスキー法)(結晶引き上げ法) pulling process1918年ロシアのチョクラルスキーによって始められた結晶育成法種結晶を溶融体の表面に触れるように設置され、回転しながらゆっくり引き上げられ種結晶に連続して結晶が成長していく大きな利点は結晶育成状態を目で見て確認できるため必要に応じて育成速度、温度調節が可能で、結晶育成速度も非常に速い点おもなこの方法による合成宝石にはYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)があるプリングダウン法(結晶引き下げ法)pulling down processフローティング・ゾーン法の欠点を除いて新しく考えだされた方法だそうだが、試験的な運用だったそうでこの方法による製造の合成宝石は市場に出回ってないそうだスカル・メルティング法(冷却坩堝法)skullmelting processキュービック・ジルコニアの合成方法1973年に発表され1976年以降ダイアモンドの模造宝石の代表に君臨し、安価でもあるため爆発的な広まりをみせているあのキュービックジルコニアのための製法と言えそうだこの技術は日本では開発されておらず日本製CZはないらしいケミカル・ベイパー・デポジション・メソッド(気相成長法)CVD法(略称)ガス個体反応法ともいう鉱物もガス体から直接結晶することがありうる(サルファー(硫黄)がそうか?)ので、この原理でガス状態の成分を個体化させ結晶を育成する方法このCVD法で作られた合成ベリルの各色が「エイニックス」と言う商用名で1979年に販売されたそうだ(欲しいかも・・・w)珪酸沈澱法、沈澱法合成ブラック・オパール、合成ホワイト・オパールの育成方法らしいのだが・・・詳しい育成方法が公開されておらずほとんどわからない類推によるとアルコオキシド法とも書かれていた最後に・・・上にも少しかいた超高圧法 ultra high pressure processクリエィテッド・ダイアモンドの結晶育成方法1941年3万気圧、3000度の高圧・高温下での実験を行い失敗。アメリカのゼネラル・エレクトニック社(GE社)がこの失敗した実験を引き継ぎ1955年9万5000気圧、1600度の条件でダイアモンドの合成に成功しかしこの結晶は小結晶で宝石種ではなかったしかも・・・開発当初この高温・高圧の機械が高いために天然より高い合成ダイアモンドとなっていたようだしかし現在は技術が進み天然と見まごうような高純度、低欠陥の合成ダイアモンドも開発されているまた、GE社のGE-POLダイアモンドのようなものも存在するGE-POLダイアとは、天然のダイアの低価値な褐色のものを、高圧・高温(HPHT)処理により、無色に近い色(D~I)に脱色された処理ダイアのことこの処理技術は秘密なため高圧・高温処理というのも推論であり詳しい条件なども明かされていないまたこのジー・イー・ポル・ダイアモンドは市場での天然未処理との識別の混乱を避けるため、ガードル部分にGE-POLの文字のレーザー刻印があるそうだまた他の色のクリエィテッド・ダイアに関しても高純度、低欠陥の合成は可能ではあるが、これが大量に出回ると市場の天然ダイアモンド(トリート含む)価格の下落を招く事態になる との観点から、デ・ビアス社による指示で「わざと」インク多めなど低純度にするようにしてあるそうですもしくはどこかにポル・ダイアのように刻印があるかもね
2010.07.24
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今回は鉱物用語のお話よく耳にするであろう「蛍光」のお話です写真はフルオレッセンスの名の元となったフローライトの蛍光の様子一口に蛍光と言っても様々なものがあるのはご存知でしょうか?まず宝石コレクターの知る蛍光だけでも2種類あり、うちの一つは外部の光エネルギー供給が止まると発光も止まる「蛍光」フルオレッセンスそしてUV照射を止めても発光し続ける「燐光」フォスフォレッセンス蛍光灯や蛍光塗料は実質「燐光」といえますね。なぜ燐光灯としなかったのか疑問なところです話がそれましたが、この蛍光・燐光のような現象を総じて「ルミネッセンス」と呼びますそしてこのルミネッセンスは実に8種類もあるのですまずは宝石・鉱物コレクターに最もなじみのある「フォトルミネッセンス」このフォトルミネッセンスはUVランプや太陽光など光によって起こる蛍光・燐光のことフローライトや一部のダイア、ルビーなど様々なもので確認できるのでコレクターならば一度は試したこともあるのでは?ちなみにこのUVランプは「長波」(LW)「短波」(SW)そして「中波」(MW)と三種類存在しますLWは360nm付近、SWは253nm付近の紫外線を照射できるようになっております普通に売っている「ブラックライト」は大抵長波です。また100均などで売っているブラックライトはおなじ長波であっても360nm付近でないこともあり場合によっては400nm付近のこともあり、UVライトは可視光線をフィルターでカットしているのですがこれが弱いのかもしれませんね。長波のUVライトで見えるはずの蛍光の色ではない蛍光が見えたりする場合がありますミネラライトの長波・短波兼用などのものを持ちたいものですが結構いい値段しますね・・・またSWで発光するものが多いので俺も短波のライトが欲しい今日このごろですフォトルミネッセンスはSWのみ、LWのみ、SW・LWで違う色など様々で非常に楽しいものですなおSWは殺菌灯が一番近いのでミネラライトがない場合4wの蛍光管を付けれるライトに殺菌灯をつけても確認できますが、かなり目に悪いので絶対に直接見ないようにしてくださいね。また殺菌灯の場合目的が見るために作られていないため、上にもちらっと書いた可視光線の除去フィルターが弱く本来の蛍光の色ではない可能性もあります。安いのは魅力なのですがねぇ・・・次にひっかく・叩く・割る・こするなど摩擦や打撃によって起こる蛍光・燐光を「トリボルミネッセンス」と呼びますフローライトやクォーツ、フェルドスパー、雲母など多くの鉱物で蛍光を確認することができます。またスファレライト(ジンクブレンド)などは極軽くこするだけで光るものもあります。しかしコレクターならば(特にルースコレクター)所有したものを割るというのはなかなかできるものではありませんよねしかしご安心をw。身近なものでこのトリボルミネッセンスを確認できるものがありますそれがなにかというと「氷砂糖」です部屋を真っ暗にして砕くと一瞬青白く光りますよほんの一瞬なので確認しづらいですし(底の分厚い頑丈な)コップなのでたたき割ってみてください。元が砂糖なので砕いた後も紅茶に入れるもよし梅酒をつけるもよしで利用できますしねまた話がそれましたが・・・放射線などの電子ビームで発光するものを「カソードルミネッセンス」と言います鑑別するときにスペクトル分析をするときなどにも用いられておりますしかし多くの方はもっと身近なところでこのカソードルミネッセンスは体験してるはずですよそれはテレビ。ただし昔のブラウン管のものですが画面に色を出すためにこのカソードルミネッセンス現象を利用していたのです人工的に合成したカソードルミネッセンス現象を起こす鉱物を並べて、次々と電子ビームをあてて光らせていたのです次に「サーモルミネッセンス」名前でわかるかも知れませんが熱で発光する現象のことですフローライトでも確認することができます産地によっては掌の上に乗せるだけで体温に反応して光るものもあるそうです(ただしクロロフェンと呼ばれるフローライトの一種のようだ)簡単に見れるルミネッセンスに「バイオルミネッセンス」がありますこれは名称そのままで生物の生体内化学反応で起こるものを指し、蛍やウミホタル、夜光虫やホタルイカなど多く見れますね最近発売されたばかりの有機ELテレビのような(実際にはバイオルミネッセンスに近いようだが・・・)、電界によって電子を励起させて蛍光発光させる「エレクトロルミネッセンス」ELはエレクトロルミネッセンスの略ですこのエレクトロルミネッセンスは発光ダイオードにも用いられていますそして音響波で起こる「ソノルミネッセンス」、化学反応によって起こる「ケミルミネッセンス」があります蛍光の世界も幅広く、かつ美しく魅力ある世界だけにはまる人も少なくなく、蛍光鉱物のみを収集される方もおられるそうだかくいう私も徐々にはまりつつあってあれもこれもと欲しくなってきてます・・・最後に有名な蛍光及び燐光する鉱物・宝石を載せておきます今回はフォトルミネッセンスのみ載せておきますね要望があれば他のルミネッセンスについてもまとめようかと思います()内は蛍光・燐光の色フローライト(LW・SW青、青紫、紫、黄色などともに各色)カルサイト(LWピンクなどSW赤など)アラゴナイト(LW・SWともにピンク、黄色、緑など)オパール(ブラックオパールなど一部LW青、SWで緑など様々)ダイアモンド(LW・SWともに青、ピンクなど様々)ルビー(LW・SWともに赤)エメラルド(稀にLW赤、黄緑SW同じだが弱め。ただし基本的にはしないので蛍光した場合は含浸処理のオイルが蛍光している場合もあり)アレキサンドライト(LW赤、MW黄色、SW弱い黄色)トパーズFタイプ(LW・MW・SW青色)トパーズOHタイプ(LW赤SW黄色)琥珀(LW・SW青)ベニトアイト(LWなし、SW青や白濁)ラリマー(LWピンク、SW黄色または緑)ウィレマイト(LW・SWともに緑色や黄色。燐光もあることもある)まだまだありますが書ききれるものではありませんねぇ・・・ソーダライト、アウイン、ラズライト、オーソクレース、ヒューマイト、ノゼアン、ハックマナイト、タグトゥパイト、ダイオプサイト、スカポライト、アパタイト、ハライト・・・・・・・・・・・・・・・・・うーんキリがない・・・この辺にしておきますかなお翡翠(ジェード)は天然のものはLW・SWともに蛍光しないそうです(ごく希に黄色蛍光)つや出しなどの加工をされたものや染色されたものはオレンジ色系の蛍光を示すそうです天然ヒスイとして売られているにも関わらず蛍光したならなんらかの処理がされていると疑ってよいそうですよまたルビーやサファイアなど熱処理されたものは斑点状の蛍光がでることがあるそうですさらに天然ダイアモンドはLWで青い蛍光を示し(反応なしのものもあり)SWで弱い。対して合成ダイアモンドはLWで反応せずSWでゾーニング蛍光を示しますキュービックジルコニアやGGGやYAGなど模造ダイアの合成宝石も特徴的な蛍光を示します。このように鑑別にも役立つ蛍光の世界。あなたもはまってみませんか?
2009.01.18
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硬度のところで触れた宝石の割れやすさ、耐衝撃の強さのことを「靭性」(じん性)といいますこの靭性も10段階に分かれていますモース硬度が高い=割れにくいではなく、この靭性が高い=割れにくいということです靭性が低いほど割れやすく脆いために注意が必要となり、靭性が大体5以上でジュエリーに耐えると言われていますこの靭性はモース硬度とは一致していません。例をあげるとダイヤモンド硬度10のこのダイヤの靭性は7.5しかもある一定方向に割れやすいへき開性もあります対して翡翠。こちらはモース硬度は7ですが靭性は8つまりダイヤモンドより割れにくいのですあまり広く知られていませんが非常に重要なことなのでぜひ覚えておいてくださいなおインクルージョンが入ると靭性も変化します。むろんインクルの種類にもよりますが・・・おもな宝石の靭性数値(カーボナードとは工業用のダイヤのことでダイヤの微結晶が集合したもの。宝飾業界用語のブラックダイヤ、ブラウンダイヤのことではない)カーボナード 10翡翠 8ルビー、サファイア8ダイヤモンド 7.5水晶 7.5アクアマリン 7.5ペリドット 6エメラルド 5.5アイオライト 5トパーズ 5ムーンストーン 5アパタイト 3.5スポジュミン 3エピドート 3
2008.09.22
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よく耳にする硬度の話です硬度とは書いて字の如く硬さのことである1812年ドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モース考案のもので、1から10までの10段階にわけられていてモース硬度とも呼ばれるよく勘違いされていることではあるが、この硬度はあくまでも「ひっかき傷」に対する硬さなので「割れやすさ」ではない。(割れに対する耐性は、別項で紹介します『靭性』といいます)つまり最高硬度のダイヤでもハンマーなどでたたくと簡単に割れますなのでモース硬度=「傷つきやすさ」だということですまたルビーの項でも少し触れましたがこの硬度間の差は一定ではないこの硬度の番号は硬さの順番を表すものであり硬度間によっては大きく差があることがあるたとえば硬度1のタルクと硬度3のカルサイトではカルサイトはタルクの三倍硬いということではない硬度にはもうひとつあって「ヌープ硬度」というものがあるこのヌープ硬度は1939年に考案された硬度の測定基準で、押し込み硬度測定法の1種で、より科学的に硬度を表現できる方法ただし異なった面、異なった方向で違う硬度を示す宝石もある一番有名なのはカイアナイトでしょう。結晶柱方向には(モース)硬度5.0、垂直方向には硬度7.0を示しますまたあまり知られてないことですがダイヤモンドもここまで顕著ではないものの同様に様々な硬度をもっています。そしてこの硬度差があるからこそ、この最高硬度を持つ宝石を加工することが可能であるのです。なおルビーの項で記したダイヤとルビーの硬度差が140倍というのはもうひとつの硬度、絶対硬度「研削硬度」での数値で表すとよくわかります各硬度間の硬度の開きを簡単にまとめておきます(赤文字がモース硬度)10←140倍─9←約7倍─8←約1.5倍─7←約3倍─6←約5.5倍─5←約1.3倍─4←約1.1倍─3←約3.5倍─2←約41倍─1最後にヌープ硬度表とモース硬度表、それと研削硬度を簡単に記しておきます宝石名 モース硬度 ヌープ硬度 研削硬度ダイヤモンド 10 7000~8500 1,400,000コランダム(ルビー、サファイア) 9 1600~2000 1000クリソベリル(アレキサンドライト)8.5 不明トパーズ、ベリル(エメラルド)等 8 1200~1500 175ガーネット、トルマリン等 7.5 1000~1100クォーツ類、翡翠等 7 700~900 120ゾイサイト、ペリドット等 6.5 不明オパール、フェルドスパー類等 6 540~600 37ラピスラズリ、モルダバイト等 5.5 510~530アパタイト、黒曜石等 5 420~500 6.5マラカイト、フローライト等 4 170~190 5.0真珠、珊瑚、マラカイト等 3.5 150~160カルサイト、ウルフェナイト等 3 110~140 4.5石膏、琥珀、象牙等 2 40~60 1.25タルク(滑石)、硫黄等 1 16~30 0.03身近な物のモース硬度(それぞれ約)(人の)爪 2。5銅貨(10円)3.5ガラス 5ナイフ 6.5
2008.09.22
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各証明書の違い鑑定書・鑑別書・保証書この違いがわからない人も多く、また一見とても似ているようですがその定義はまったく異なっている鑑定書鑑定書と言うのは「天然ダイヤモンド」のみに与えられる証明書で、そのダイヤの品質(4C)について客観的に評価がされています。4Cとは「カラット」「カット」「クラリティー」「カラー」の四つのCのこと。なぜ鑑定書がダイヤだけなのかと言うと宝石業界で品質に関する統一基準が定められてるのはダイヤモンドだけだからだ。なお全てのダイヤモンドに鑑定書が付いているというわけではない。機械で簡単に計測できるカラット以外は人の目に頼るしかなく、非常に熟練を必要とし手間と費用がかかるため鑑定費用を削減しより安く提供するために鑑定書をつけていない場合もあり、鑑定書がないから偽者であると決まった訳ではない。鑑別書ジュエリー用に加工された石や合成物質の工学的性質を科学的に分析し、その石が何なのか、本物なのか、天然か合成かを判断して記載表示されたものそれが鑑別書。最近は技術の発達により一見本物とは見分けのつかない合成石やイミテーションも多く出回っていて、専門家でさえ専門の機械を使わないと判明しないものもあるそう。保証書メーカーや販売店が発行する品質保証書。この保証書は鑑別書や鑑定書と違い記述内容に関して内容が決まっておらず、店それぞれの独自のものです。共通して言えることは、保証書の意味は「販売した商品に関して責任を持ち、修理・リフォームの相談等も店が存続する限りお受けする」と言うことであろう。それと(あれば)鑑定書・鑑別書の補足説明の意味もある。しかしながら、通常ファッションジュエリーに関しては値段を抑えるためもあって、正式な保証書を付けない場合も多いそう。この場合は保証書代わりに領収書を保存しておくべき。修理等を依頼するときに購入時期が明確になりますし有利に話を進めれることだろう各証明書の記述内容これら鑑定書・鑑別書・保証書全てに言える事で注意しなければならないのは「これらの記述内容と商品価値は全く関係ない」ということ例えば鑑別書でその宝石が「ルビー」と記載されていれば、それはあくまで「ルビーである」という客観的事実であって、どれぐらいの価値なのかという取引上の価格などや、主観的な美意識の要素は含まれていない。 ダイアモンドの鑑定書も、例えば「Dカラー、VVS1、エクセレントカット」と「Fカラー、VS1、ベリーグットカット」の2つのダイアモンドがあったとして、同じ大きさで、かつ鑑定者が同じ場合、比較して前者の方が時価が高いという評価はされるが、いくらぐらいとか、差がどれくらいという判断はできない。鑑定書からの客観的な判断は、「前者の方がより希少性がある」ということだけ。大まかな値段の目安にはなるがきちっとした価格がわかるわけではない。このように、各証明書は宝石を安心して楽しむための補助的な役割を果たすもので、なにか不明な点があれば店側に確認すると良いだろう。なお付いてないものに鑑定書・鑑別書をつけてもらう場合、購入する時にその旨を伝えればしてもらえる場合もある。ただしできる場合納期が一週間ほど遅れ、本鑑別書の場合だいたい五千円、ソーティングレポート(簡易鑑別書)で三千円ほどかかる。信頼できるところでしてもらえるのかと危惧するならば鑑別してもらえる鑑別機関の名前を聞いておきましょう。ただし鑑定するに値する物にしないと先も言ったようにお金がかかるのでムダになってしまいます。一般的にダイヤなら0.3カラット以上、他の色石なら1カラット以上が目安になりますかねぇ。何故0.3カラットや1カラット以上なのかと言うと、それ以下だとルースだけで見た場合財産的価値が低いからなのです。特に勘違いしやすいのが有名ブランドのファッションリング等で、ブランド物は宝石が高いからの値段ではなくほとんどがデザイン料による高さなのです。例えば有名ブランドで0・1カラットのダイヤが10石ついてる指輪が20万だったとしても質屋などに持って行くと下手すりゃ1万にもなりません。ブランド物はデザインの流行にも影響されるので付いてる石で価値を決めるそうですが0.1CTが10石あるとしても、「あわせて1CT」とはならず一個一個の価値で決まるので安くなってしまうのです。ファッションで買うなら別ですが財産として色石を買うなら必ず一粒1.0カラット以上、ダイヤモンドを買うなら一粒0.3ct以上(ダイヤの場合4Cも考慮)を買うようにしましょうすでに購入したものでないものはどうしてもこれは本物だろうかと心配な方は専門の鑑定(鑑別)機関に依頼すれば少々お金がかかりますが調べてもらえる本鑑別(鑑定)のだいたいの基本料金は1ct未満 1万円1ctから5ct 1万5千円 5ctから10ct2万円といったところ色石ソーティングなら2000~3000円ほどただし各機関によって差はあるのでこの金額を鵜呑みにしないように
2008.08.07
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私たちが普段目にする宝石の大半は実は人の手によってなんらかの処理が施されている。あ、この「処理」に人の手によるカットは含みません。これも含めば原石以外はすべて人工処理石となってしまいますからねぇ話を戻してこの「処理」には大別して2種類あるそれが「エンハンスメント」と「トリートメント」詳しく説明するとエンハンスメントとは、天然の宝石のひび割れや傷を隠したり、熱処理や放射線などの照射など人工的に色などを良く見せることをエンハンスメントと呼ぶ。そのエンハンス(品質向上)は主に熱処理・照射・着色・油浸処理の四つ。熱処理を行うと色が均一になったり、より綺麗な色になったり、または色自体が別の色に変化したり、石によっては透明度の増すものもある。アメジストやシトリンなどはほぼ全てにしてあると考えてもいいくらいで、他の石に関しても特に記載されないくらいに一般的な処置。照射は自然界での宝石にも起こることだがそれを人工的に変化を極端に早めたものといえるだろう。自然界の照射では何千年何万年とかかるところがわずか数時間でできてしまうのだ。しかしこの照射、石によっては時間がたつともとの色に戻ってしまったり色が薄くなってしまうこともある。一般に出回るブルートパーズはこの照射がなされてると見ていい。着色は多孔質でひび割れや傷の多いもの程効果が高く、多孔質である白色ハウライトを染色してトルコ石のイミテーションにするなどである。油浸処理はエメラルドに施されるのが主で、傷やひびを埋めるのに施される。エメラルドは無傷のものがほとんどなく店頭に並ぶエメラルドで「ナチュラル」という表記がなければこの処理がなされてると見ていい。もしナチュラルとあって鑑別書を見せてくれと言って見せなければ偽者(処理石)とみなしてもいいかもしれませんそしてもうひとつトリートメント日本では、処理をエンハンスメント(改良)とトリートメント(改変)に分けている。前者は従来の熱処理など。後者は照射処理や、拡散処理(ディフュージョン・バルクディフュージョン)など。つまり基本的には両方ともエンハンスメントには変わりありませんし、日本以外の国ではトリートメントの表記がない(エンハンス表記のみ)ところもある。簡単に言うならエンハンスはその宝石をより良くするもの(例えばアメジストを均一に紫にするなど)、トリートメントは石そのものを変化させるもの(例えば無色トパーズをブルートパーズにするなど)と言えるでしょうなおまったくの人工処理のなされていないものは「Natural×Natural」と言い、ただ単にナチュラルと呼ぶこともある「天然」の宝石を「自然」のまま、といったところだろうかこの人工処理はそう悪いものではないあくまでもNatural×Naturalにこだわる人なら話は別だが、人工処理と聞くと敬遠しがちですが天然の宝石には違いないし、すごくきれいな色でも安く手に入るのは大きな利点と言えるでしょう。たとえば同じカラット、同じカット、同じ色のブルー・ダイヤモンドがあったとして、これが片方はナチュラル、片方はトリートの場合桁が一つ、モノによっては2桁~3桁変わる場合だってあるのです。こう聞けば多少の利点もわかるだろうか?まぁしかしどうせ買うならナチュラルがいいと思うのは宝石好きの性というべきもので仕方ないかもしれない・・・
2008.08.07
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誕生月ではなく星座ごとの守護石星座石と誕生石の違い日本でお馴染みの誕生石よりも6000年も古くの歴史があり、「聖書」を基に作られたとはいえ宝石の販売戦略として考案された傾向の強い誕生石と違い、星座石は星座の性格や特徴と、宝石の持つパワーを考えて決められており、上手に身につけることで、自分の欠点を抑えたり、魅力を最大限に発揮させてくれるといいます。この星座石はパワーストーン的な考え方が強いですねその星座石の起源は、古代オリエント人が星の動きを緻密に観察して、世界最古の占星術を生み出し、新バビロニア王朝時代に最盛期を迎えた、と言われる説旧約聖書の「出エジプト記」に記されている宝石が、12星座になったという説の二通りあります。牡羊座 ARIES星座石は金運を与えるダイヤと、情熱を象徴し勝利の石となるルビー。サブストーンは、サファイアとブラッドストーン。逆に喜怒哀楽の激しい牡羊座をより不安定にさせてしまう恐れのあるエメラルドやトルコ石(ターコイズ)には注意してください。牡牛座 TAURUS星座石は幸運をイメージさせるエメラルド。長く見につけることによって機知にも富み、未来を予知しさらに富みも与えてくれるでしょう。サブストーンは翡翠、サファイア。自己中心的な牡牛座にとってダイヤやトパーズはわがままを表面化し、まわりから顰蹙(ひんしゅく)をかうかもしれません。双子座 GEMINI見る方向によって緑にも赤にも色を変える二色性から アレキサンドライトが星座石。人を信じられて友情などを深めてくれるでしょう。サブストーンはトルマリン、トパーズ。また水晶も心の内なる可能性を引き出し自信を持つのを助けてくれる石です。繊細な双子座、黒真珠や黒曜石など辛い雰囲気の石は気を滅入らせてしまうかもしれません。蟹座 CANCER真珠が星座石。美しさと健康を気遣う蟹座にとってそれらを保ってくれるすばらしい宝石。サブストーンはムーンストーン、アクアマリン。エメラルドの色の薄いものは気分屋という欠点を助長。ルビーも疑り深い正確をさらに攻撃的にしてしまいます。獅子座 LEOルビーは仕事にも恋にも勝利を与える星座石。サブストーンは、琥珀、オニキス。太陽を想像させる琥珀はプライドが高く好き嫌いのはっきりした獅子座の心を優しくしてくれます。またぺリドットはカッとなりやすい獅子座に知恵と分別を与えます。太陽の星座の獅子座に不的確なのは月をイメージさせるシルバーなので地金ものには注意が必要です。乙女座 VIRGO身につける人に他人の愛を引き寄せるサファイアが星座石。サブストーンはカーネリアン、レッドジャスパー。カーネリアンは悲しみを吸収し喜びを与えてくれます。避けたいのはブラッドストーンで、他人に批判的な性格が表面化してしまいます。天秤座 LIBRAオパールが星座石。消極的なときに身につけておけば最大限に効果を発揮します。サブストーンはピンクトルマリンで幸運を招く。注意するのはルビーで穏やかな心を乱してしまう恐れがあります。蠍座 SCORPIOトパーズは激情型の蠍座の心を穏やかにしてくれる星座石。特にゴールド台のものは災厄から身を守り、幸運のチャンスを。サブストーンのルビーは心と体両方の健康を助ける。エメラルドやブルーサファイアは信じる心を失わせるので気をつけて射手座 SAGITTARIUS星座石のトルコ石を自分に愛情を抱いている人から贈られると災害から身を守ってくれると言われ、心にも落ち着きを与えてくれるでしょう。サブストーンのラピスラズリは知性と繊細さを与えてくれる。逆にジャスパーは外出好きな射手座を災いにあいやすくしてしまうでしょう山羊座 CAPRICON星座石はガーネット。恋の願いを叶え、病気から守ってくれる石。他の石に浮気せず大切に身につければ若さと情熱を与えてくれます。サブストーンの真珠は女性らしい山羊座に幸運を与えます。瑪瑙は山羊座の自信を失わせてしまうので注意が必要です。水瓶座 AQUARIUS誠意・理想をイメージに持つアメシストが星座石。心の安定を助け人気を集めるパワーを秘めています。サブストーンはアクアマリン、サファイア。水瓶座にとって、真っ赤な石は冷静さを奪い、不運を招くと言われいるので避けたほうがよいでしょう魚座 PISCES海の青さを連想させるアクアマリンが星座石。幸運と若さを保持し、長く身につけることにより知能を発達させ先見性も与え、平安をもたらします。サブストーンの珊瑚はデリケートで傷つきやすい魚座の心を守ってくれます。サードニクスは繊細な心にストレスをためさせることになるので注意が必要です。
2008.08.07
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特に説明も要らないほど定着した、誕生月ごとの守護石誕生石一月ガーネット二月アメシスト三月アクアマリン・ブラッドストーン・珊瑚四月ダイヤモンド・水晶・ジルコン五月エメラルド六月真珠・ムーンストーン・白瑪瑙七月ルビー八月サードニクス・ペリドット九月サファイア十月オパール十一月トパーズ十二月ターコイズ・ラピスラズリただしこの他にもいろいろパターンがあります。二つ以上あるのはそのパターンの一例です。元々の誕生石の由来とは宝石業界が「聖書」を基に作ったもので、夢も希望もないことを言ってしまえば宝石業界の「販売戦略」ですそれゆえにその国の人種の好みなどが影響してそれぞれの国によって選定基準が違います。ここまで定着してしまった今、否定するものもいないでしょうし私も宝石が身近になるものとして否定はしませんしかし本当に気に入った石を身につければいいとも思うので、この誕生石にとらわれずに生まれ月じゃないからとか考えずに自分の好きな宝石を選ぶのがいいのではと思ってますなお今現在の日本の誕生石は英語圏の誕生石に近いですしかしもともと決まったものがないといってもいいくらいなので、同じ日本国内でも店によって違うということも珍しくありません後、誕生日石というのがあり、生まれたその日その日にそれぞれ366日分(閏年含む)あります。・・・が、流石にアップするのはしんどいので掲示板かコメントで聞いてもらえばお教えいたしますこの「誕生日石」366個も選んであるため、中にはとんでもないものもあり「こんなん見つけられるか!」とか「うっわ、しょぼっ」とか「これナニ?」とか石に興味あるものからみると面白いものとなってますちなみに例を述べると、私の誕生日1月14日は「ライス・パール」(淡水真珠のお米型のもの)だそうですそのほか面白いもの、不可能だろっていうものをあげると、3月10日の「真鍮」で、もはや宝石でもないものが混じったり、8月2日では「ブルークォーツの勾玉」で形まで指定するもの、珍しい2月29日などは「ペリドットを含む隕石」と探すのだけでどれだけ大変なんだというものまで様々ちょっと宝石・鉱物に詳しい方が見ると飽きないものですよw
2008.08.07
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