わ行の宝石 0
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デュモルチェライトDumortierite和名:デュモルティエ石、デュモルチェ石、デュモルチル石モース硬度:8.0~8.5(塊状石は7.0)分類:ネソ珪酸塩鉱物/アルミニウムと硼素の珪酸塩晶系/産状:斜方晶系/塊状、繊維状、粒状、稀に柱状結晶化学組成:Al7(BO3)(SiO4)3O3劈開:1方向に良好比重:3.2~3.41(通常3.26)屈折率:1.678~1.72副屈折率:0.037分散度:なし蛍光:長波変化なし、短波で青色(フランス産)青白色~紫色(カリフォルニア州産)条痕:白もしくは帯青白色主な色:青色、紫色、帯褐青色、ピンク~赤色(極稀)多色性:三色性(赤褐色:褐色:黒色)おもな産地:ブラジル・バイア州、アメリカ各州(カリフォルニア州、コロラド州、ネバダ州など)、 フランス、マダガスカル、スリランカ、カナダ、ポーランド、ナミビア、イタリア、チェコ・クトナホラ、ノルウェー・トベデストランド、カザフスタン・コウンラッド鉱山などデュモルチェライトは多産な石であり珍しいものではないただしそれは塊状の物の話であり、この塊状の石はほぼ不透明で彫刻やビーズ、カボッションがせいぜいこれがルース となると話は代わり、単結晶のデュモも存在はするが、大きく成長しないため、非常にレアな石になるルースはたいていが0.5ct以下の小さなものになるただし透明な水晶内部にデュモルチェライトが共生の形で成長したものもある濁った感じはあるものの非常に綺麗な青のため人気があり、パワスト業界でも人気になっているらしく結構高いデュモルチェライト・クォーツなどの名称で最近よく見るようになった結晶が繊維状集合の場合はカボッションにするとキャッツアイが現れるものがまれに存在するが、質のよいものはあまりないため小さくても結構イイ値段なのが現状着色成分の鉄がチタンに置き換わっていると鮮やかな青になるようだまた過去にスリランカで赤褐色の単結晶が発見された という報告があるが、現物を見たことがなくなんとも言えない・・・・あまり書くこともないのでさっさと写真にいっちゃいましょうwデュモルチェライト・キャッツアイ0.12ctブラジル産そしてデュモルチェライト0.08ctブラジル・バイア州産滅多にお目にかかれないペア写真となってまーす
2015.01.28
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Tugtupiteタグトゥパイト、タグツパイト、ツグツパイト、タグタパイト、トゥグツパイト等いろいろな読み方・・・というかカナ表記があるようだ和名:ツグツープ石、タグタップ石など和名もいろいろあるようだ硬度:(4.0?~)6.5分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩鉱物)/ナトリウムとアルミニウムとベリリウム珪酸塩鉱物晶系:正方晶系/塊状化学組成:Na4AlBeSi4O12Cl 劈開:あり(完全?)比重:2.30~2.57屈折率:1.496~1.502副屈折率:0.006分散度:0.2166蛍光:あり。長波オレンジ色・短波サーモンピンク色(鮮赤色)一部テネブレッセンスもあり条痕:白主な色:ピンク~赤(シクラメン・レッド)、白、無色、(確認はできていないが青、緑もある?)など多色性:なし1960年にグリーンランドのタグツプ岬(ツグツプ岬)(Tugtup Attakoorfia)・イリマウサーク(Ilimaussaq)で見つかった新種石名称の由来もこのタグツプ岬による。なおこのTugtupは「トナカイ」の意であるこの意味から和名を「トナカイ石」としてもいいような気はするんですけどねw色は濃い赤色から明るいピンク色、オレンジ色に近いものもあり多くは白色とのまだら模様であるがごくまれにファセットカットできるような透明石もでるようだしかしタグトゥパイト自体が希少でもあるので透明石はかなりレアであると言えようこのタグトゥパイトはソーダライトと同族であり、実際発見時は「赤いソーダライト」として発表されたようですしかし最大の特徴で最大の魅力からみるとソーダライトの同族というよりハックマナイトの亜種と言ったほうがいいかもしれないタグトゥパイトはハックマナイト同様にテネブレッセンスを持つモノがある残念ながらすべてのタグトゥパイトが持っているわけではないようだが、光にあてると色が薄れ、暗がりに保管していると色が保たれる性質があるつまり明るい所に出しておいて退色させたあと紫外線に当てると色が濃くなるのだこれはハックマナイト同様の性質ではあるがほとんどのハックマナイトはテネブレッセンスを持つのに対し、タグトゥパイトは標本ごとの差が大きいようだこれが安定したものならハックマ同様にもっと人気がでるかもしれませんねいろいろネットで見てると薄めのピンク色のものがテネブを示すことが多いようですが、これも一概には言えないようですねどうも成分による違いのようですのでUV片手に品定めするよりなさそう・・・しかし可憐な赤色が蛍光では鮮烈な色を放ちソーダライトともハックマナイトとも違う様は一見の価値ありです主な産地はグリーンランドとロシアとカナダさてでは最後に写真へまいりましょうかタグトゥパイト1.20ct、グリーンランド・Narsaq産右が蛍光の様子写真でもこれほどの鮮烈な蛍光を示すのはいいですねしかし残念ながらこの子はテネブレッセンスは示しませんでした・・・タグトゥをお持ちでテネブを示す子をお持ちのかたぜひとも、「マイナー石で盛り上がろう」コラボしましょうw追記:石友の「ちーさん」よりお写真お借りしましたブログを持っておられないのでお借りしてこちらに貼る許可もいただいてますコラボありがとーーーーーーございます!!!!!ではさっそくそのお写真を左:通常時 右:UV照射中左:UV照射後 右:UV照射後ライトアップおーーーーー濃くなってますねぇ今度はこのタイプが欲しいなぁ・・・・
2009.06.24
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ホワイト・トパーズ(無色透明)0.94ct、産地不明TOPAZトパーズFタイプ和名:黄玉硬度:8.0 ヌープ硬度1250分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/アルミニウム・フッ素の水酸塩鉱物晶系:斜方晶系/柱状結晶、(大結晶のことがある)、卓状結晶、塊状化学組成:Al2SiO4F2劈開:完全(底面に平行な1方向)比重:3.56~3.57屈折率:1.610~1.620副屈折率:0.010分散度:0.014蛍光:LW淡青白色SW同弱条痕:無色主な色:無色・淡青色・青・淡緑色・黄色・褐色多色性:青色石は三色性(淡ピンク・青・無色)OHタイプ和名:黄玉硬度:8.0 ヌープ硬度1250分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/アルミニウム・フッ素の珪酸塩鉱物晶系:斜方晶系/短柱状、長柱状、塊状化学組成:Al2SiO4(OH)2劈開:完全(底面に平行な1方向)比重:3.50~3.54屈折率:1.629~1.637副屈折率:0.08分散度:0.014蛍光:LW・帯赤褐色、SW・淡白濁条痕:無色主な色:黄色・黄金色・オレンジ色・帯褐黄色・黄褐色・ピンク・濃ピンク・稀に赤多色性:三色性(黄色・褐黄色・帯ピンク)トパーズと世間では言っているが実は2種類あるのをご存じだろうか?上のデータを見てもわかるでしょうが一つを「Fタイプ」もうひとつを「OHタイプ」と言い、OHの代表はインペリアル・トパーズ。Fタイプの代表はブルー・トパーズ(トリーテッド・トパーズ)でしょう違いはF(弗素(フッ素))が優勢かOH(水酸基)が優勢かです他の見ためなどの違いは成分が違うのは当然ですが、まず色。Fタイプは幅広い色相があるのに対し、OHは黄色系かピンク系そして比重はFが大きく、屈折率はOHが高く複屈折はFが高いそして産地Fタイプはブラジル、アメリカ(テキサス、ユタ、コロラド州)、メキシコ、マダガスカルスリランカ、ミャンマー、ナミビア、そして日本などと各国で採れるのに対し、OHタイプはブラジル・ミナスジェライス州オーロプレト付近とパキスタンのみ(ロシアの一部でも採れるようだ)。なおパキスタンでは天然のピンクトパーズが採れますまた蛍光も全然違いますねそれと採れる産状にも違いがありますねトパースの名称の由来説は二つあり、ひとつは現在の紅海に浮かぶ島の旧名「トパゾス島」(TOPAZOSトパジオスとも読むことがある。現在の島名はゼビルゲット島またはゼバーゲット島)に由来するという説今一方はサンスクリット語の火を意味する「TAPAZ」という説トパゾス島説ですがこちらは、古代グリーンの石までトパーズと呼ばれており、このトパゾス島はペリドットの産地だったのでこのペリドットがトパーズだと思われていたために由来となったとのことサンスクリット語説ですが意味が「火」なので、火を連想する赤いトパーズはかなり珍しいので違うのではと私は思ってます(個人的な意見です)スピネルをルビーだと信じられていた古代のことですからやはりトパゾス島説ではないだろうか?ちなみに余談ですが黄色いアンドラダイト・ガーネットを「イエロー・デマントイド」と呼ばずに「トパゾライト」と呼ぶのは一般的な色味の黄色いトパーズに似た色だったからということですさて話を戻しますがこのトパーズ。よく知られたことではありますが色の改変がよくなされていますしかもこのエンハンス、歴史が古いのです黄色いトパーズが加熱によって、より価値の高いピンク色に変化するのを発見されたのはなんとおよそ250年も前、1750年のことでパリの宝石商が発見したそうです以来市場で見るピンクトパーズの大半はこの加熱による改変がなされているとみていいだろう。上のデータでも少し書いたように天然でピンクのトパーズもあるにはあります。しかし非常に稀で量も少ないのでかなり高価になっていますまた最近では無色のトパーズに放射線を照射して濃い青色に改変したブルー・トパーズも多くみられますね。こちらも天然で青いものもありますがあれほど濃いものではなく、またかなり少ないものですそれとトパーズには褪色しやすいという特徴もありますアメリカ・ユタ州やシベリアなどで採れる褐色のトパーズは太陽光に長時間さらしておくだけで色があせてしまうようですさてそして触れておかねばならないのはインペリアル・トパーズでしょう今現在宝石名の頭に「インペリアル」がつくのはこのトパーズのみですこのインペリアルの名は、とある宝石商が別の宝石(アメシストなど)を加熱処理して得られる黄色い宝石を「トパーズ」や「ゴールデン・トパーズ」などとして売りだしたため、主産地だったブラジルの宝石業界がそれらニセモノと明確に区別するために「インペリアル・トパーズ」として1883年に名づけたことに始まりますこのインペリアル・トパーズはOHタイプのトパーズのうち、赤みを強く感じるオレンジ色や黄色みを感じるオレンジ色、またピンク色のものにだけ与えられる名称です最も上級なのはレッドトパーズですが極めて希少で非常に高価ですねなおOHタイプのトパーズはオレンジ・イエロー系のもの、インペリアルのつくようなものであれば9割がたナチュラルであることが多いようですトパーズ全般に言えることで重要なことは、硬度は8ありますが劈開性が強く非常に衝撃に弱いので十分に注意しなければならないことは覚えておいてくださいねではそろそろ写真にまいりましょうまずはそのインペリアル・トパーズただし原石w9.26ct、ブラジル・ミナスジェライス・オーロ・プレト産 さすがにインクも多いインペではあるけどいい色よねぇ 出所もはっきりしているし文句なくインペの色味レッド・トパーズ0.62ct、ブラジル産実はコーティング処理石(処理はアメリカ)売ってた時の名称はオレンジ・ピンク・トパーズたしかにピンク色も見て取れるし実際にはオレンジなんだろうけど、パッと見たら赤いので俺的にはレッド・トパーズと呼んでますちなみに天然のインペリアルレッドトパーズはこんな色味ではありません念のためブルー・トパーズ1.40ct、ブラジル産ガンマ線照射処理石一見インディコかとも思うような青緑が綺麗な子ですこれが天然ならなぁ~w綺麗だからいいけどブルー・トパーズ4.5ct、ブラジル産この子は薄いです写真以上に薄い色でもしかしたら天然ブルーかも?とも思えるような色みですが、詳細は不明ですミスティック・トパーズ1.23ct、産地不明ミステリアス・トパーズとも呼ばれてますね正体はチタンコーティング処理石ですレインボークォーツ(アイリス・クォーツではない表面に虹が出るもの)やアクアオーラなどと同じ方法ですね地色が緑でそこに写真のような紫、それと金色やら赤や無色やら不思議な感じの子ですねレインボー・ガーネットの遊色がグリーントルマリンに出るのを想像していただけたらいいでしょうかねこの子は肉眼で見てこその子でしょうねぇ
2009.03.02
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TAAFFEITEターフェアイト和名:ターフェ石硬度:8.0~8.5分類:酸化鉱物(マグネシウムとアルミニウムとベリリウムの酸化物)晶系:六方晶系化学組成:Mg3Al8BeO16劈開:不明比重:3.61屈折率:1.72~1.77副屈折率:0.004蛍光:不明条痕:不明主な色:藤色、赤、青、無色、ピンク、まれに黒など多色性:不明1945年に、とある宝石商所有のスピネル表記のカットルースの中の一つから、アイルランドのターフェ伯爵がわずかな副屈折を持つ石を発見し、これは(単屈折である)スピネルではないと思い詳しく検査したところ該当する石がなく新鉱物と認められた宝石で、唯一といって言い「カットルースから新鉱物認定された石」です。普通は原石の結晶から新種石であると判明しますのでかなり特殊な例です発見者ターフェ伯爵に因んで「ターフェアイト」と命名されましたその最初のターフェ伯爵が見つけたターフェアイトは現在大英博物館にありますスピネルのカットルースに紛れていたことでもわかるかとは思いますが、見た目スピネルにそっくりでそこに副屈折があり、科学組成的にはスピネルとクリソベリルの中間と言えるもので(スピネルの主成分にベリリウムが加わったもの)、特殊な条件のもとでしか生まれないと考えられ極希産の宝石です発見当初のほんの3~40前までは世界に4個しかなかった宝石でギネスブックに記載されるほどの希少性。そのため別名として「ギネスストーン」とも呼ばれていますまさにレアストーンの中のレアストーンとしてコレクター垂涎の的になっていますしかし近年このターフェアイトとそっくりで、ターフェアイト数10個の中から一つ見つかるかといった、さらにレアな「マスグラバイト」という宝石が見つかり(完全な鑑別方法が確立されたのが極最近のことで、マスグラバイトとして認定された宝石が見つかったのが1993年のこと)今現在世界中でも数十個しかないといわれるため近頃はそのレアストーンの王座をマスグラバイトに明け渡した感がある。それでもやはりターフェアイトも入手困難なレアストーンには違いないのですがこのターフェアイト。硬度も8あってジュエリーでも耐えられるのですがその希少性からかジュエリーショップで見ることはほとんどないでしょうさてではお待ちかねの写真ですターフェアイト0.23ct、スリランカ産画像では少し濃いめに写っていて、肉眼ではもうっと薄めの色です極淡い藤色といいたとこですねずっと前から欲しい宝石のひとつでしたがようやく手に入れましたしかもターフェらしい色でインクルもない非常にきれいな子ですよもう少し大きかったら・・・とも思いますがそうなると手が出せない金額になるんで仕方ありませんね
2008.08.25
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インディコライト・トルマリン0.6ct、産地ナイジェリア。サイズ6×4mmTOURMALINEトルマリン和名:電気石硬度:7~7.5分類:ケイ酸塩鉱物(含む元素は種類によって変化)晶系:六方(三方)晶系/長柱状化学組成:(トルマリンは種類によって科学組成が大きく変化) 参考までに ルベライト(ピンク・トルマリン) NA(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH,F)4 ベルデライト(グリーン・トルマリン) NaLi3Al6(BO3))3Si6O18(OH)劈開:不明瞭比重:3.0~3.2屈折率:1.624~1.644(ルベライトなど) 1.60~1.65(インディコライト、グリーントルマリンなど)副屈折率:0.020蛍光:なし(まれに弱いが持っていることも)条痕:無色主な色:赤、青、黄、ピンク、褐色、緑、黒、バイカラーなど多彩多色性:あり(弱~強)トルマリンは圧力を加えると電気を発生させる。これはクォーツやトパーズと同じ性質で、この性質を「圧電性」と呼ぶこのトルマリンは上のデータでも少しふれたように、含む微小元素によって見た目が大きく変わり、トルマリンほど多様な色の変種を見せる宝石は他に類を見ない化学成分で分けた名前だとベルデライトドラバイトエルバイトショールチライサイトユーバイトここにさらに色で名前をつけたもの、産地で名前をつけたものを加えるとややこしいこと、この上ない一応ざっとまとめるとルベライト=ピンクや赤いトルマリン。単純にピンク・トルマリンとよばれることもインディコライト(インディゴライト)=濃青色または青いトルマリン。インディコライト・ブルー・トルマリンとブルーが入ることもあるし、ブルートルマリンとよばれることもアクロアイト=無色かそれに近い色。トルマリン全体の中で非常に希産。薄いピンクのものを加熱処理して「アクロアイト」とする事があるグリーン・トルマリン=名前の通り緑色のもの。ベルデライトでは普及しないのか?。淡い色調「エメラルド・グリーン」のものは極希産で非常に高価になるブラック・トルマリン=名前の通り黒いトルマリン。不透明石。これもショールでは売れないのか?。ほとんど工業用に回され宝石としての価値は低い。またまれにではあるが濃い青のもので黒く見えるブラックトルマリンもあるこんな感じでしょうか?なにか抜けて・・・・あ!忘れてましたパライバ・トルマリンブラジル・パライバ州で1989年に発見されたばかりの歴史の浅い宝石にもかかわらず、トルマリンの中で・・・いや、もはや全宝石の中でも際立った人気になった宝石ですその独特の「ネオン・ブルー」が最大の特徴で、「パライバ」であると証明するための専用鑑別もあるほどしかし今でこそ定着したこの「パライバ」トルマリンも、もとはタンザナイトと同じように商用名にすぎません・・・・・・・でした。今はもう誰もが認める名前になって否定する人もいないほどになりましたね最初の発見地ブラジル・パライバ州からのものは枯渇したものの、パライバ州でパライバトルマリンが採れていたのと同じ山脈、「パナアルト・ダ・ボルボレナ山脈」が隣の州リオグランデ・ノルデ州まで伸びていて、そのリオグランデ・ノルデ州のバレーリャス鉱山産のものが今の需要を支えており、今現在唯一の産地となっていますそんな貴重なトルマリンなので当然のごとく人的処理のなされたものが溢れており、加熱処理されたものが大半というのが実状ですさてではそろそろお待ちかねの写真にまいりましょうパライバ・トルマリン0.04ct、産地不明薄いです。パライバ鑑別だしたら間違いなくはじかれますwインディコライト0.29ct、産地不明かなり緑色が強いですグリーントルマリン0.94ct、アフリカ産、4.9×7.0×3.2mmグリーントルマリン1.88ct、アフリカ産、7.2×9.2×5.2mm上のとはまた違った色味のグリーンでこっちの方が落ち着いた感じですねブラック・トルマリン0.74ct、産地不明、7.7×3.8×3.0mm上の説明で少しふれた濃い青が黒く見えるブラックトルマリン右の写真が光を通して撮影したもの。青いでしょう?実質青いから「インディコ」って言ってもいいのかも?ルベライト・キャッツアイ(ピンクトルマリン・キャッツアイ)1.857CT、産地不明グリーン・トルマリン・キャッツアイ0.82ct、産地不明トルマリンの中でシャトヤンシーを強く示すものは異種結晶によるこれらピンクとグリーンだけに現れると聞いてたのにインディゴライト・キャッツアイ3.44ct、ブラジル産なんとインディゴライトのキャッツアイを発見!まぁたしかに緑色も感じるがかなり青いのでインディゴと言って差し支えないでしょう!
2008.07.31
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モルダバイト(カットルース)1.65CT、ボヘミア・チェコ・モルダウ産TEKTITESテクタイト和名:(不明)硬度:5.0分類:テクタイト晶系:非昌質化学組成:主にケイ酸(SiO2)からなる劈開:なし比重:2.40屈折率:1.48~1.51蛍光:なし条痕:白主な色:黒、緑、褐色、薄い黄色などかつては隕石だと思われていた鉱物。テクタイトと言うのはいわゆる総称で産出国で名前が変わります。モルダウ川で採れるのでモルダバイト、リビア砂漠で採れるのでリビアン・ガラス、他にもオーストライトやインドシナイト等その産地にちなんだ名前になりますまぁ変わるのは名前だけでなく見た目も違うわけですが・・・ テクタイトそのもが隕石とする説もいまだ根強く存在しますし、どちらの説をとるかは個人の自由ではありますが、その正体は隕石が衝突した際に地球の物質が急激に冷やされてできたものだと考えられてます。言うなれば天然ガラス(天然シリカガラス)ですね テクタイトが定説だった隕石説を覆したのは、テクタイトがごく限られた地域でしか発見されてないからで、テクタイトが隕石ならばもっと広い範囲で発見されてもおかしくないが、地域性があるために最近では地球の物質が元になっていると考えられています追記:訂正というか補足説明+αテクタイト=隕石という説は今現在確かににありますしかし本来のテクタイト隕石説とは、テクタイトそのものが隕石なのではなく、隕石が落下した時の衝撃(熱)でできたものであったそうですこれはそのまま上に書いていますがあらためて記したのは、「テクタイト=隕石そのもの」というのはまったくのデタラメで伝言ゲームのようにどこかで間違ってしまったものだという話を聞きましたので追記してみました隕石(そのもの)だとしたら地球外の物質ってことでしょうし夢があるんですけどねぇ また最近の研究ではこれらテクタイトに新説がでているそうですそれは隕石の落下時の衝撃や熱などで生成されたのではなく、地殻変動によるものなのではないか?というものだそうですまだ研究中ではっきりとはしていませんが、何年か・・・何十年か後には出自が判明しているかもしれませんねこのテクタイトグループの中の、上に貼った画像「モルダバイト」は緑色で半透明のガラス状の外観を持ち、トルマリンに似ているものは質が良い。透明度が高く色ガラスと間違われるほど(いや実質色ガラスなんだがw)綺麗なものだが、3cm以上のものはほとんどなく、加工しにくいうえに自然のままの姿の方が美しいためにカットされることは滅多にない。しかしカットされたものも綺麗なものでその姿は上の画像で確認できるでしょうこちらはモルダバイトの原石そのままモルダバイト(原石)、3.07CT、ボヘミア・チェコ・モルダウ川産この独特の姿がまたかわいく、カットされずにこのままの形をいかしたアクセサリーにされていることも多いですそしてこちらはリビアン・グラス3.83ct、エジプト・リビア砂漠産、8.6×12.2×6.9mm画像ではちょっと茶色っぽく写ってますが、実物はもう少し透明な色で極薄い黄色って感じでしょうかテクタイト・グループの中でこのリビアン・グラスとモルダバイトが人気を二分してますしかしモルダバイトもそう多く採れるものではなく、リビアン・グラスはモルダバイト以上に採れませんので結構なお値段になってしまってますね
2008.07.30
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