わ行の宝石 0
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和名:隕石モース硬度:6.5~7.0(オリビン(石質))9.0(ギベオン(鉄質))分類:隕石/隕石種により変化化学組成:産地により変化?劈開:オリビン部分はあり?比重:不明屈折率:不明副屈折率:不明分散度:不明蛍光:なし条痕:不明主な色:後述します多色性:なしおもな産地:世界中各地この項目結構ややこしいので掲載するかずっと悩んでましたなんせまとめたところがないんで上のデータ見ても分かると思いますが謎だらけですwしかしまぁざーっとまとめてみようかと思いますまず大分類として隕石そのものはメテオライトと言い、その質により名称も変化しますまずは鉄質これはもう、そのままで鉄が主体による隕石です。ギベオンが代表ですね石質はエコンドライトやコンドライトとも言われこのうちのエコンドライトは石質隕石のことを指し地球上の物質で言うと火成岩に似た組成ですコンドライトは石質隕石でケイ酸塩鉱物の1mm程度の球状の組織を持つ物を言い、隕石の中では最も一般的なものそして最近私のブログでもたびたび登場させている石鉄隕石(パラサイト隕石)がありますこのパラサイト隕石は石部分と鉄部分が混在した隕石で、地球上でというか重力下では精製不可能と聞いたことがありますが、別の人からは最近偽物も出まわってきているとも・・・(どっちやねんただ偽物の場合、鉄部分には独特の模様ウィドマンシュテッテンが出ないのと、オリビン部分では地球上で採れるオリビンとは若干特性が違うため鑑別に出せば判明するかも?この隕石ですが実は人類とも深くかかわっています鉄と言えばだれもが思い浮かべると思いますが「錆びます」この欠点があるため長い間青銅器→鉄器とならなかったのですが、一部地域では鉄を精錬する技術も原料もないにも関わらず鉄製の道具が一般的に使われていました紀元前2000~3000ごろのエジプトやメソポタミアの初期の頃、果ては19世紀ごろまで鉄の精錬法を知らなかったグリーンランドのイヌイットなどかなり鉄質隕石が利用されていました鉄=錆びるのイメージが強いですがこの鉄質隕石の鉄は純度の高い鉄で今日の我らが知る鉄よりはるかに錆びにくかったという点もあったかもですが、それほど知られている物質です去年くらいでしたかね?ギベオンにやたらと注目が集まってビーズショップとかパワスト屋にも並ぶようになりようやく一般的になってきましたねぇただあのギベオンは本当のギベオンではなく模造品(それっぽく加工した普通の鉄)とか言う話もちらっと聞いたことがありますが、本当のとこはどうかは知りませんw話を戻して・・・隕石の名称についてですが、先に言ったギベオンや何度もブログに出したセムシャン、などこういう名称は基本的に落下地点(発見地点)を受け持つ郵便局の名がつくそうです発見者の名がつく という案もあったそうですが、私が・俺が見つけた と争われるかも?との危惧からだそうですほぼすべての国でその地区担当の郵便局は存在するため だそうです隕石で有名な産地を列挙すると「鉄質隕石」(隕鉄)南丹隕石(中国・広西チワン族自治区)9500kgモリト隕石(メキシコ)10100kgベンデゴ隕石(ブラジル)5360kgケープヨーク隕石(グリーンランド)58200kgギベオン隕石(ナミビア)26000kgバクビリート隕石(メキシコ)22000kgキャニオン・ディアブロ隕石(アメリカ・アリゾナ州)30000kg新疆隕石(中国・新疆地区)28000kgシホーテ・アリン隕石(ロシア・シホテアリン山)1750kgカンポ・デル・シェロ隕石(アルゼンチン)37000kgごく最近のことで記憶にある方も多いでしょうけどチェリャビンスク隕石(ロシア・チェバルクリ湖)2013年2月15日落下、総回収合計1000kg「石質隕石」やまと(南極)複数あるため省略。やまとの後に数字がつきますサンロベール隕石(カナダ・ケベック州)25.4kgNWA4734(モロッコ)8kg(月隕石)パーク・フォレスト隕石(アメリカ・イリノイ州)18kgNWA7325(モロッコ)0.35kg(水星起源の可能性あり)ミルズ隕石(オーストラリア・クイーンズランド)不明「石鉄隕石」(パラサイト隕石)クラスノヤルスク隕石(ロシア・クラスノヤルスク)700kg(1749年発見)ブラヒン隕石(ベラルーシ・ミンスク)1000kg(1810年発見)イミラック隕石(チリ・アカタマ砂漠)920kg(1822年発見)ブレナム隕石(アメリカ・カンザス州)4300kg(1882年発見)エスケル隕石(アルゼンチン)755kg(1951年発見)スプリングウォーター隕石(カナダ)67kg(1931年発見)、53kg(2009年発見)セムシャン隕石(ロシア・マガダン州)323kg(1967年発見)アドミア隕石(アドマイアー隕石)(アメリカ・カンザス州)180kg(1881年発見)クイジング隕石(ブラジル・バイア州)59kg(1984年発見)ジンダー隕石(ニジェール・ジンダー郊外)46g(1999年発見)フカン隕石(中国・新疆ウイグル自治区 昌吉回族自治州阜康市)950kg(2000年発見)2008年5月に発見されたジェパラ隕石(インドネシア・ジャワ島)499.5kg2016年に発見され、2017年にパラサイト隕石だと認められた、セリコ隕石(ケニア・セリコ)4000kg量は多くはありませんが実は日本でも見つかっています直方隕石(福岡県直方市) 石質 0.472kg南野隕石(愛知県名古屋市)石質 1.04kg笹ケ瀬隕石(静岡県浜松市)石質 0.695kg小城隕石(佐賀県小城市) 石質 14.36kg八王子隕石(東京都八王子市)石質 不明米納津隕石(新潟県燕市) 石質 31.65kg福江隕石(長崎県福江市) 鉄質 0.008kg気仙隕石(岩手県陸前高田市)石質 135kg曽根隕石(京都府船井郡京丹波町)石質 17.1kg大富隕石(山形県東根市) 石質 6.51kg竹内隕石(兵庫県朝来市) 石質 0.72kg・・・・・多いorz重量は少ないんですが産地だけは多いので以下隕石名のみ表記します福富隕石(佐賀県)、薩摩隕石(鹿児島県)、田上隕石(滋賀県)、白萩隕石(富山県)仁保隕石(山口県)、東公園隕石(福岡県)、在所隕石(高知県)、仙北隕石(秋田県)岡野隕石(兵庫県)、神崎隕石(佐賀県)、木島隕石(長野県)、美濃隕石(岐阜県)天童隕石(山形県)、羽島隕石(岐阜県)、坂内隕石(岐阜県)、神大実隕石(茨城県)富田隕石(岡山県)、田根隕石(滋賀県)、白岩隕石(秋田県)、櫛池隕石(新潟県)神岡隕石(秋田県)、長井隕石(山形県)、沼貝隕石(北海道)、駒込隕石(東京都)玖珂隕石(山口県)、笠松隕石(岐阜県)、岡部隕石(埼玉県)、芝山隕石(千葉県)青森隕石(青森県)、富谷隕石(宮城県)、狭山隕石(埼玉県)、国分寺隕石(香川県)田原隕石(愛知県)、美保関隕石(島根県)、根上隕石(石川県)、つくば隕石(茨城県)十和田隕石(青森県)、神戸隕石(兵庫県)、広島隕石(広島県)ですほとんどの県で見つかってますwさてさてお待ちかねの写真の方に行きましょうかセムシャンセムシャン(ペリドット切り出し)パラサイィテク・ペリドット・キャッツアイ(セムシャン)ブラヒンエスケルジェパラアドミア
2013.11.06
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ブルー・ムーンストーン0.602ct、スリランカ産蛍光X線分析結果付きの「正真正銘・本物」のムーンストーン本物のということもさることながらこのシラーも見事の一言に尽きるMOONSTONEムーンストーン和名:月長石硬度:6.0~6.5分類:珪酸塩鉱物(カリウムとアルミニウム珪酸塩)晶系:単斜晶系(正長石)、三斜晶系(曹長石)/柱状化学組成:K(AlSi3O8)劈開:完全比重:2.56~2.59屈折率:1.518~1.526副屈折率:0.008分散度:0.012蛍光:なし条痕:白主な色:半濁の透明、無色などで青白い光を放つ、 他にもグレー、オレンジ、緑など様々多色性:なし非常に細かい話をするとこのムーンストーンはすごくややこしいです(汗)簡単に説明するとフェルドスパー(長石)グループのうちの一つで、ムーンストーンの仲間にはラブラドライト、アンデシン、アマゾナイト、サンストーン、ペリステライト、サニディン、オーソクレースなどがあります「ムーンストーン」といえば曹長石(アルバイト)と正長石(オーソクレース)が交互に重なり、名前のとおり月の光にも似た青白い光を放つものですムーンストーン内の曹長石(アルバイト)の層が薄いと青みが増し、厚いと白色のシラーを呈するそうだ今現在市場に流通しているムーンストーンのほとんどが、実は別の宝石「ラブラドライト」または「ペリステライト」です見ためは同じで青いシラーも一緒。一見するだけではどれとはわからない・・・。ですが成分はそれぞれ違っていて特性値もまったく違ったものです。ムーンストーンがアルカリ長石系列、シラーを示すもの。KalSi3O8ペリステライトが斜長石(プラジオクレース)系列の中で曹長石(アルバイト)に近く若干、灰曹長石を含む。NaAlSi3O8ラブラドライトが斜長石系列の灰長石(アノーサイト)の中でイリデッセンスを示すもの。CaAl2Si2O8こうやって科学組成だけみてもかなり違うというのが分かっていただけるかと思います鑑別書にはムーンストーンなら天然ムーンストーン、ラブラドライトはラブラドライト、ペリステライトはペリステライトと表記されますこのムーンには「ロイヤルブルームーンストーン」「ブルームーンストーン」「レインボームーンストーン」「ムーンストーン」それと色名のついたもの(例:オレンジムーンストーンなど)といろいろありますこれがくせもので本当のコレクターならば真実(本物のムーンストーンなのか)を知りたいのにわからなくさせていますねまずロイヤルブルー。これは本来は(本物の)ムーンストーンのシラーの青が通常よりも顕著に現れて非常にきれいなものを指していたのですが・・・本当のムーンストーンではないもののきれいな青の出るものにつけたという人もいますしかし店など、また人によって様々でどれが正しいのかわからなくなってます俺を含むコレクター仲間内での認識では「ロイヤルブルー」とは本来のムーンストーンではないラブラドライトなどのムーンストーンタイプで青いシラーがすごくきれいなものを指すと考えてますなのでスリランカ産ロイヤルブルー・ムーンストーンとなっているものはどっちやねんと心の中でつっこんでますwレインボーの場合はほぼラブラドライトと言えそうです。ブルーも元々は本物のムーンストーンのうち、青いシラーを呈するムーンストーンのことを指していたのですが、最近はごっちゃになっていてラブラなのかペリステなのかムーンなのかわからなくなっています単にムーンストーンとなっているものは青いシラーが見えないもののことですねですがこれも本当のムーンストーンかどうかはわかりませんね色名のものはそのままその色のムーンですが、もちろんこれも本物のムーンストーンなのかはわかりません。あ、ブラックはほぼラブラだそうですよこれらを確実に区別するためには上記した蛍光X線分析で成分分析するしか方法はないそう一応の目安としてはスリランカ産=ムーンストーン、インド産=ラブラドライト、タンザニア産=ペリステライトとみていいらしいです。ですがやはり確実性には欠けますねこのほかにもミャンマー産やマダガスカル産、ブラジル、メキシコ、アメリカと世界各国で採れる石ですがこちらの方は確認がとれてませんのでなんとも言えないのが現状です。申し訳ないまた地色やシラーやの出方も若干違っていてこれも見極めるための要素の一つと思いますある程度見慣れないと難しいでしょうし一概にはいえない部分もありますので確実ではありませんが参考にはなるかと思いますペリステライトが無色透明~薄い白濁した黄色地に淡い水色の効果ムーンストーンが白濁気味の白地に淡い白~水色の効果。ホワイトラブラドライトが無色透明~白地に強い青の効果またオレンジや緑の効果があるものはレインボーになりこちらもラブラドライトです鑑別代金もバカにならないものなので信頼のおけるショップさんで購入するか、産地で判別するかしかなさそうです・・・何が何でも絶対に真実を知りたいんだとなればやはり鑑別に出すよりほかはなさそうさてではお待ちかねの月下美人たちのご紹介って言っても本当のムーンストーンとわかっているのは一番上のしかもってないんですがw上で触れたブルームーンストーンタイプのラブラドライト2.37ct、インド産写真には写ってませんが青以外にオレンジ系の色も見えましたのでブルームーンストーンというよりレインボームーンストーンといったほうがいいかもしれませんお次もムーンストーンタイプのラブラドライトレインボー・ムーンストーン0.71ct、インド産こちらはうまく撮れてませんが三枚目の写真の一段と光る青い部分が緑色ですねしかしほぼ青色なんでうまく緑色を撮れませんでした・・・4枚目・5枚目なんとか緑をとらえようと奮闘してみました5枚目の写真が本来のこのムーンのライン状に青と緑が出現する様子が若干ながら捕らえられたかと思いますが、本当はもう少しシャープなラインがでてきれいなんですよこれ以上は俺の腕では無理だなorzロイヤルブルー・ムーンストーン1.00ct、インド産鑑別はないがおそらくラブラドライトだと思われる極薄くなんだけど地色が黄色っぽくもあるからペリステライトの可能性も否定できんかもしれません・・・ムーンストーン・キャッツアイ1.40ct、産地不明この滴型のカットが気にいってますオレンジムーンストーン・キャッツアイ6.0ct、産地不明かなり大きいですブラック・ムーンストーン・キャッツアイ7.566ct、インド産これも大きいですこのブラックムーンはかなりシャトヤンシーが弱いですしかしムーンストーンカラーバリエーションを揃えたかったので・・・ムーンストーン・キャッツアイ(ピアス)カラット計測不能、産地不明、地金18kこんな色ののムーンみたことない!とおもってよくよく見ると張り合わせの物でした・・・青いシラーのキャッツアイも綺麗なんですがもしかしたら透明なムーンの下にある紫の何かが影響してこういうふうに見えるだけかもしれませんラブラドライト・キャッツアイ3.146ct、アフリカ産、9.5×7.5×7.1mm同じフェルドスパー系として連ねてここに載せておきますラブラドライトではありますが、班効果がなく画像では撮れませんでしたがきれいなシャトヤンシーがでます追記こちらはムーンとよく間違われていたペリステライト2.32CT、カナダ産このペリステはペリステの特徴である地色の黄色みがよく出てますねこれだと間違うことはほとんどないでしょうしかし中には地色も透明なペリステもあるらしいですねそうなるともう肉眼での判別は不可能でしょうねぇまたこれくらい黄色いものはペリステライトではなく「ノーブル・オーソクレース」とも呼ばれていたこともあります
2008.11.07
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