わ行の宝石 0
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産地、色、母岩の違いなど商用名も含めると非常に多岐に渡るオパールの名称が覚えきれないので簡単にまとめてみようと思いますただしここにまとめきれてない物もあると思われますのでそのあたりはご了承くださいまずはOPALオパール和名:蛋白石硬度:5.0~6.5分類:酸化鉱物(含水ケイ酸ゲル、または水の分子を含む二酸化ケイ素)晶系:非昌質化学組成:SiO2・・nH2O劈開:なし比重:1.25~2.10屈折率:1.37~1.47蛍光:あり(青、緑、茶など地色により変化)条痕:白主な色:赤、茶、黒、オレンジなどのほか、遊色するものもありブラック・オパールオーストラリア・ニューサウスウェールズ州・ライトニングリッジで唯一産出される黒い粘土層由来のポッチと呼ばれる黒く見える母岩を少量持つオパール黒地に游色が出るさまは非常に人気があり最高級に位置付けられるオパールではあるが近年産出量が激減しており高騰が激しい。その為最近は産出の多いエチオピア産のオパールに砂糖水を含侵してから硫酸で焼いて黒くした処理ブラックオパールも多く見られるライトニングリッジのブラックと違い母岩に因らない黒なので比べるとやはり違いはあるまた過去に作成されていたフランス・ギルソン社製の合成ブラックオパールもあったがこちらは製法が伝わっておらず長らく似た合成ブラックは存在しなかったがここ最近京セラ製の合成ブラックオパールが出てきているボルダー・オパールこちらもオーストラリアで産出され、主にクイーンズランド州がメイン。ブラックと違い母岩が鉄鉱石に由来しており游色のあるオパール層と鉄鉱石部分が入り乱れて形成されているホワイト・オパール、半透明から不透明な白い背景に游色の出るオパールの総称で具体的にどこの産地のこれという物ではなく後述するウォーターとも混同がよく見られる一応この名称がよくついているのはオーストラリア・クーパーベティ産やオーストラリア・ミンタビー産によくついている気がしますクリスタル・オパール上記ホワイトとの混同が非常に多く、どちらかどちらとも言えない状況ですが本来は透明から亜透明の地に游色があるオパールを指し、後述するウォーターと同義な部分もあり今まで見た中ではメキシコ産以外の産地の透明度の高い游色のあるオパールについている事が多いファイアー・オパールメキシコ産の赤い透明~亜透明の地のオパールで元々は游色を示さない赤いオパールの商用名だったらしいがファイア=游色という意味としてとらえ游色のあるオパールの総称だと言われた場合もあった。今現在は黄色~オレンジ~赤い地で游色のあるなしは問わないようになっているのが実情昔宝飾業界で「メキ」というとこのタイプか後述するウォーターのどちらかだったらしいウォーター・オパール前述したクリスタルとの混同やホワイトとも混同はあるが無色透明の地色に游色のあるオパールの総称なのが一般的主にメキシコ産の無色透明の地色を持つものを指す場合が多いカンテラ・オパールメキシコ産の母岩付き游色のあるオパールの事で「カンテラ」とはスペイン語で母岩を意味しておりランプのカンテラとは違います上述したボルダーとは違い母岩部分とオパール層は入り乱れているわけではない場合が多いがオパール層が薄く単体で取り出した場合小さくなるため母岩ごと切り出した物になる母岩自体はボルダーとは違い明るい茶色をしていることが多いレオパードスキン・オパール見た目はボルダーに近いオパールで母岩付き游色のありのオパール主にメキシコ産のであるためこれもカンテラと同義と言っていい物ではあるがカンテラとの大きな違いとして見た目が黒く「黒豹」のようということでついた名称真っ黒なレオパードスキンは昨今かなり少なくなっているようでここ最近はカンテラと同じような濃いめの茶色い母岩にオパール層が入り乱れて入っていて豹柄のようになっているものも出始めているマトリックス・オパール(メイトリックス・オパール)、ホンジュラス・オパールこちらも母岩付きのオパールで游色のあるオパールで真っ黒な母岩に細かな游色が出る物よくブラックオパールと混同されるがまず産地が違い主な産地が南米のホンジュラスで他にペルーなどでも少量採れるそうブラックオパールとの違いはその游色がかなり細かいラメ状態であるのも特徴の一つですが一番の違いは母岩が違っており砂岩が主体。なおかつこのブラックマトリックスは先にも述べた一般的に「砂糖焼き」と呼ばれる処理が施されたもので、ほぼすべてが処理オパールであるという点ハイアライト(・オパール)本来は無色透明で游色を持たず、短波で激しく蛍光するオパールの事最近は長波でも反応するハイアライトが見つかっていて無色透明で游色のない長波・短波を問わず強蛍光するものと定義が変わった気がする合成オパール先述したブラックでも少しだしたがフランス・ギルソン社製のギルソンオパールをはじめ各社色々な合成オパールが開発されている昨今は厳密には合成ではなく人口、模造オパールに該当するものもあるがここ最近は京セラ製の合成オパールが非常に出来が良く本物と比べても分かりにくくなってきている人工オパールや模造オパールの中には自然界ではありえないピンク色のものなど分かりやすい物もあるがそれもまた面白く色々比べるのも楽しい左からエチオピア産処理ブラック、京セラ製合成ブラック、ギルソン社製ブラックこのほかあまりにも多岐に渡るため以下一言説明のみヤワナッツ・オパールオーストラリア・クイーンズランド・ヤワ鉱区産の母岩付きボルダーの一種産状が木の実に似た形で出てくる為この名称ただしカットされた場合は通常のボルダーと見た目に違いは出ないコモン・オパール游色の出ない単色のオパールアイアン・オパールボルダー・オパールの一種でボルダーの中でも褐鉄鉱(リモナイト)を母岩に持ち母岩自体も磨かれると金属光沢を放つ為ボルダーとは別種として数えられる場合があるハイドロフェーン・オパール(マジック・オパール)水に漬けると透明度が増し、水から出すとまたもとに戻る性質の強いオパールの総称ほぼ不透明から透明になるさまは見てて楽しいが精製水でしないと水道水やミネラルウォーターでした場合不純物が石内部に残ってしまい変質する可能性があるシェル・オパール貝殻が化石化するさいにオパール化した物の総称ウッド・オパール珪化木の一種でもあり木が長い年月を得てオパール化したもの色名起因チョコレート(濃い茶色)セミブラック(薄い黒色)ハニーオパール(半濁な黄色)ミルキー(ホワイトと同義に近いが半濁な白)産地起因ブラジリアン(ブラジル産)エチオピアン(エチオピア産)メキシカン(メキシコ産総称)コソボ(半透明なグリーンの物をコソボグリーンと呼ぶ場合がある)アンダムーカ(ほぼマトリックス・オパールなオーストラリア・アンダムーカ産)国産(日本産オパール。ほぼすべてがコモンで游色はない。 極稀に游色のあるものもあるが、産出が稀な為宝飾向きとは言えない 有名産地は福島県・宝坂産)游色パターン名称ハーレークイン(大きめの角ばったまだら模様)モザイク(上記ハーレクインとほぼ同義、どちらかというとハーレクインより小さ目のまだら)ピンファイア(細かな游色。マトリックスによくみられる)フレーム(石全体を流れるような縞模様の游色)ピーコック(主に青と緑で構成された游色)ボードフラッシュ(石全体が光るような游色)コントラルス(真正面から見ると游色が見えず、斜め方向から光が入ると游色の出るオパール どちらかというとイリスアゲートを想像すると近い游色の出方)フラッシュ(ある角度でいきなり鮮烈な色が現れるパターン)ローリングフラッシュ(動きについてくるフラッシュパターン、 線状に出るとキャッツアイとなる)リボン(主にブラックオパールで使われる用語で、 色の帯がリボンのように何本も横切っているパターン)チャイニーズ・ライティング(直線状に游色が交差し海外では漢字のようだと表現された)ハニカム(ハチの巣のような六角形状模様のあるオパール)他にもまだ紹介しきれない部分はありますし、解釈が人によって違う部分もあります。そのあたりは私も1コレクターであり専門業者ではありませんのでご容赦願います
2021.06.16
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ウィレマイトwillemite和名:珪亜鉛鉱モース硬度:5.0~5.5分類:ネソ珪酸塩鉱物/亜鉛の珪酸塩晶系/産状:六方晶系(三方晶系)/塊状、粒状、稀に柱状、卓状結晶化学組成:ZnO2SiO4劈開:良好比重:3.89~4.10屈折率:1.691~1.719副屈折率:0.028分散度:0.027蛍光:長波で緑、もしくは黄色(マンガン含有時)、短波で鮮緑、鮮黄色(稀に燐光)、もしくはなし条痕:無色主な色:無色透明、白、灰、緑、黄、オレンジ、赤褐色、極まれに青色多色性:二色性(石により変化)おもな産地:アメリカ(ニュージャージー州、カリフォルニア州、ユタ州、アリゾナ州) ナミビア・ツメブ、カナダ・モンサンチラール、スウェーデン・ラングバン、 ギリシャ・アティカ、ザンビア・ムンブア、オーストリア・フリンダース 等ウィレマイトというのは非常に強い蛍光が魅力の石で、上に書いたように各色あるが普通目にするものは黄色のもので、強烈な黄緑の「蛍光ペン」の色の蛍光が楽しい石名前の由来はオランダの王 ウィリアム一世にちなんでつけられたようだほとんどが塊状で産出されるが、稀に柱状結晶や卓状結晶で産出されることがありルースになりえるのはこの結晶のものそのためにあまりルースではお目にかかれず、たいていが鉱物標本で塊状のものには「トゥルースタイト」という別名がある不透明なルースの場合は3ct、4ctオーバーと大きいものもあるが、透明なルースとなると大きいものはほとんどなく1.00ct以下のことがほとんど緑色の蛍光を発することからかなり初期のカラーテレビの燐光体として利用されていたこともある色についてですがほとんどの書籍にも載らないほど滅多に採れない「ブルー・ウィレマイト」が存在しレアストーンコレクター垂涎のカラーとなっているこのブルーウィレマイトに関してはあまりにも産出が少なく、データがないために蛍光性があるのかないのかすらわからない状態「ウィレマイト」=蛍光あり と言えるのは地色が黄色かオレンジのものだけで他の色に関しては蛍光性がないものもある蛍光に関しては不純物として微量のマンガンが含まれた場合のみ蛍光するそうです鉱物学的にはウィレマイト=蛍光あり ではないようだが世間的には(特にルース派からは)透明なウィレマイトの主な物が地色黄色のものでこれはほぼ全てマンガンを含んでいるので蛍光するためにウィレ=蛍光の図式になっていますそして問題のブルーウィレマイトも蛍光があるのかないのか分からない状態ですが、幸いにして私を含め石友の数人が所持しており、あくまでも仲間内の所持ブルーのデータですが8個中7個は蛍光を見せ長波黄色(強弱個体差あり)、中波同微弱黄色、短波データ不足今のところナミビア産のブルーウィレは7個中6個蛍光を確認でき、他産のブルーウィレも微弱黄色の蛍光があったようです上にも書いているように純粋なウィレマイトの場合は蛍光がなく、不純物としてマンガンを含んだ場合は蛍光する とのことなので蛍光しないからウィレマイトではない とは言い切れないもちろん逆に蛍光したからウィレマイトである とも言えないようで詳しくはやはり分析にかけるしかなさそうですねさてではお待ちかねの写真の方に参りましょうイエロー・ウィレマイト0.18ctアメリカ・ニュージャージー州、フランクリン鉱山産ブルー・ウィレマイト0.15ctナミビア・ツメブ産ちょっと写真じゃ分かりづらいですが同ブルーウィレ長波UV照射時(微弱イエロー蛍光という感じ)同ブルーウィレ、短波照射時 これも写真じゃ分かりづらいですが微弱赤蛍光といった感じでなんとも不思議な色でしたなおこのブルーウィレマイトですがたぶん間違いはないと思うけど、鑑別出すともしかすると違う石かもと説明を受けていますウィレマイト集合写真ブルーは上記と同じイエロー・ウィレマイト0.48ctアメリカ・ニュージャージー州・フランクリン鉱山産オレンジ・ウィレマイト0.18ctアメリカ・ニュージャージー州・フランクリン鉱山産同 長波照射時なおブルーウィレはイエローとオレンジの蛍光が凄まじすぎてその色が反射しちゃってますのでブルーの蛍光は上の単体のを参照あれ次からの2枚も同じです同 中波照射時同 短波照射時石友とのコラボ企画発動!(ぇ石友のTaKaCさんとコラボ了解いただいたのでデータの少ないブルーウィレ画像お借りしました蛍光時は長波照射時写真じゃちょっと分かりづらいけど強黄色蛍光だそうです詳細はこちら
2014.04.21
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元々が鉱物からルースに入っているのもあり、化石も好きなのもありでなぜか妙に心惹かれる物があるのか、気が付いたら産地コレクション化してきましたw改めて言うまでもないことですが琥珀(アンバー)は樹脂が化石化したものです今の現代人は樹脂=松ヤニを想像しますが、現在の松ヤニは琥珀にはならないそうそして興味深いのが産地によって経年が違う、樹脂のというか木の種類が違うんです過去書いた記事ではまだまだ勉強が足りなくてw億年超えた琥珀はなく恐竜の血を吸った蚊入りの琥珀はない と書いたと思いますが、その後色々調べてますと億年超えた琥珀もありました最古の琥珀では古生代後期(3億年前)というのもあるそうですイギリス・シベリア・アメリカで約3億年前の琥珀が過去見つかっていますなお1億4千万年前以上の昔の琥珀に、虫入り琥珀は存在しません(現状発見されてません)入る虫がいないんです白亜紀ごろ(1億3千万年前ごろ)にようやく花粉を持つ植物が出現したそうで、この花粉を食べる昆虫が出現したのもこのころ。そのためにこの白亜紀以降の琥珀にしか虫入りは存在しえないそうです現在発見されている最古の虫入り琥珀はレバノン産で白亜紀前期(約1億2500万年前)の蚊の仲間入りが見つかっていますそして次いで古い虫入り琥珀 というのが我が国日本なのです千葉県銚子産の琥珀から白亜紀前期(約1億1000万年前)のハチやハエの仲間が見つかっているそうですなお若干年代は落ちるものの岩手県久慈産の琥珀からも虫入りがたくさん出ています年代としては白亜紀後期(約8500万年前)になるそうですちなみにですが、ティラノサウルスは約6,850万~約6,550万年前(中生代白亜紀末期)ごろに生息ですなおなぜ年代まで分かるのか という部分ですが、昆虫などのインクルージョンがある場合はその昆虫などで分かることもあるそうですが、基本的にはその産する地層からの推察なので、正確な年代までは分からないそうですこの特定法はいわゆる陸琥珀、地中から出てくる物に限り、一番出まわっているいわゆるバルティック・アンバー(バルト海産琥珀)など、俗に言う海琥珀という海からの琥珀はインクルージョンがない場合年代特定は不可能。今ではバルト海産のものはロシアの地下水脈の横に伸びる後期始新世~前期斬新世(約5000万年から3500万年前)の地層と分かってはいますし、現在では海岸線に打ち上げられたものを待たず採掘してるとも聞きますねさてでは難しい話はここまでにしますか琥珀大集合(いつのまにこんなに・・・・・これじゃ分かりませんねw個別に見て行きましょうwwwまずは国産岩手県久慈市産アラウカリア(南洋杉)の仲間スギ科針葉樹・現生種が南米熱帯地方にあり白亜紀後期 約8,500~9,000万年前この産の特徴として色彩は、赤みを帯びた茶褐色、縞目模様、黒色などが多い。長波青色蛍光などあり北海道三笠市奔別川メタセコイア?(樹種不明)白亜紀セノマニアン 約1億4550万年~6550万年前明るい色が多いように思う長波青蛍光あり千葉県銚子市長崎外川産(樹種不明)白亜紀前期(約1億1000万年前)蛍光は弱いものが多いように思う岐阜県瑞浪市釜戸町上荻ノ島産(樹種不明)更新世(258万年~1万年前)経過年数が少なくコーパルに分類蛍光あり東京都八王子浅川産(樹種不明)更新世(258万年~1万年前)経過年数が少なくコーパルに分類ごく微弱に蛍光あり?所持はないですが他に国産の産地としては福島県いわき市 茨城県 北九州 長野県 山口県 などがありますお次は外国産まずはバルティックアンバー(バルト海産)を行きましょうかポーランド・リトアニア・ラトヴィア・エストニア・ロシアなどがバルティック・アンバーと呼ばれます樹種:アラウカリアナンヨウスギ科ナンヨウスギ属古第三紀新世後期 約4,000万年前過去パイナス・スッシニフェラ(マツ科針葉樹・絶滅種)の仲間とも言われていた現在もどちら と確定したわけではないそうです色の特徴は、いわゆる琥珀色(黄色系茶色)、乳黄色、白色などが多く非常にバリエーション豊かたくさん産出されるので人的処理石も多く存在グリーンアンバーとは裏面を黒く焼いて緑を強調したもの(NNグリーンもありますが薄い)など数多く存在します数が多いのでまとめさせていただきますねロシア・カリーニングラード産バルティック・アンバーの主要産地のひとつ最大産地と言っていいかと思います虫入りの蜘蛛部分拡大はこちらお次はリトアニア産虫拡大画面はこちら中の虫はDIPTERA ハエの一種ですお次はドミニカ・サントドミンゴ産ドミニカというとカリブ海を思い浮かべるかもしれませんが、炭鉱から採掘されているようで陸琥珀です樹種:ヒメナエアの仲間マメ科広葉樹・現生種あり。古第三紀斬新世 約2,400~3,800万年前中米熱帯地方などに現生種がある。色彩は、淡いアメ色などが多い。 年代が若く熱帯林に起源することから、虫入り琥珀が多いようですお次はメキシコ・チアパス州産樹種:インドニセアカシア(Hymenaea courbaril)マメ科アカシア属・現生種あり第三紀6500万年~180万年前ごろメキシコの琥珀の特徴というと、茶色っぽい黄色をしているのが多く稀に赤や緑、青いものもある。強烈な蛍光性を持っているものがありブルー・アンバー と言えばメキシコ産が多かったですねそしてコロンビア・ボヤカ産樹種不明(マメ科?)第四紀(180万年~現代)経過年数が非常に浅くコーパルの典型最後にバーマイトミャンマー・カチン州・フーコンバレー産バーマイトとはミャンマーの旧国名ビルマ にちなみビルマアイト がなまったものかと思います樹種:マンサク科落葉高木モミジバフウ白亜紀後期(1億1千万年前~8000万年)この産の特徴はたいていが縞模様や渦巻き状の色ムラがあることだろうか上質な物は非常に透明度の高いものが多い印象また極稀に多色性のあるものがあるそうで一方からは淡い薄黄緑だが、他方からは赤く見えるものがある唯一所持してる琥珀の指輪が一番最初の集合写真にも載せていますがある方向からみるとこのように真っ赤に見えるのでもしかしたらこれもバーマイトなのかも?と思っています以上が所持品ですが最後に所持はありませんが各国の産地情報も記載しておきます(コーパル産地含む)ポーランド ドイツ デンマーク イギリス(サセックス州・ヘイスティングズ産) スイス ヨルダン シベリア オーストリア フランス レバノン ヨルダン イスラエル ルーマニア イタリア・シシリー島 中国・撫順炭鉱 ボルネオ アラスカ カナダ アメリカ・ニュージャージー州 さていかがでしたか?以外と奥深い琥珀の世界あなたもはまってみませんか?
2013.08.20
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エメラルド・キャッツアイ0.4ct、産地不明EMERALDエメラルド和名:緑柱石硬度:7.5~8.0分類:珪酸塩鉱物(サイクロ珪酸塩)/アルミニウムとベリリウム珪酸塩晶系:六方晶系(三方晶系)/六角柱状、多角柱状化学組成:Be3Al2Si6O18劈開:不明瞭比重:2.60~3.00屈折率:1.577~1.583副屈折率:0.006分散度:0.014蛍光:長波・短波ともになし~強(赤系、黄緑蛍光)条痕:白主な色:エメラルド・グリーン、黄色みや青みを噛む緑など多色性:中~強(二色性)何度も書くがベリルグループに属しアクアマリンなどの仲間このベリルのうちの緑色のものを「エメラルド」と呼ぶ名の由来はギリシャ語の「スマラグドス」(SMA-RAGDS)で意味が緑の石だそう。実際現在もドイツ語でのエメラルドの綴りは「SMARAGD」で由来そのままが見られますねこのエメラルドは内部にひび割れをもつものや他の結晶、または液体などのインクルージョンを含むものが多くナチュラルでの完全透明でインクのないものは非常にまれでそのぶん高価になるたいていのエメラルドはなにも表記がなければ内部のひび割れを隠すためにオイルや樹脂による含浸処理をほどこされているとみてよいだろうインクルージョンに関してもあるからと価値は多少はさがることはあっても大きくさがることはなく、深い色の透明な緑であればインクのない色の薄いものよりも価値は高いことが多いこのエメの傷の多さを美的に語ったものに「石の中に庭がある」というのもあるほどです同じベリルであるアクアマリンやビクスバイト、モルガナイトなどは傷・インクの少ないものであるのに不思議ですが、この脆さの要因はエメラルドの着色元素であるクロムとバナジウムに起因するそうです。クロムとバナジウムの働きにより黄色と青色が結びつきこの美しい緑色の起源になるので難しいものですね。またコランダムにクロムが入るとルビーの赤になり、なおかつ頑丈というのも不思議なところですこのエメラルドは特性が産地によって結構かわり、比重や複屈折、多色性は様々であるこれを元に産地を特定することも可能であるそうだまた気をつけなければならないことに、このエメラルドは硬度8からは想像できないほど割れやすく注意が必要な宝石でもありますちなみに「エメラルド・カット」というこのエメによく見られる四つの角をおとしたカット方法はこのエメラルドの脆さから守るために考案されたものです。むろんエメラルド以外にも施されるカットでもあり他の石でも「エメラルド・カット」と呼び、カット方法に宝石名が入るのはエメラルドのみです高価な宝石だけにむろん合成宝石も存在します。確立されたのは1937年のことで現在はアメリカなどで作られており、美しさや色調も天然に劣ることがない綺麗なものである。ただし合成には合成の特徴的なインクルージョンが存在しこれがあるものは容易に区別がつくこともしばしばこのエメラルドに関して触れなければならないのはトラピッチェ・エメラルドであろうかトラピッチェとは、スペイン語でサトウキビの絞り機のことで、六角形の歯車をも持つ農具である。エメラルドの結晶が放射状に集合し歯車に見えることからこの名がついたようで、この変種は1924年(1964年説、1879年説あり)に発見されたときもエメラルドがなぜこんな風に結晶するんだと不思議がられていたようだが今現在も原因が解明されていない発見当時からつい最近までよほどのコレクターしか見向きもしなかったようだが、ここ最近は人気が急上昇しており、エメラルド以外のトラピッチェもすこしずつ市場に出回ってきているこのトラピッチェになる原因がわかってないんで当然合成宝石も存在しません追記:エメラルドを含むベリル系はキャッツアイはそこそこ出現するものの、スター石は極めて少ないですスター・エメラルドとなると宝石業界の人でも生涯に一回見れるかどうかといったまさに幻の宝石となっています俺は運よくその幻のスター・エメラルドをおもちのかたに見せてもらえることができ、確実にあるということは確認できましたちなみにそのスター・エメラルドはアステリズムもばっちりの六条レイ、エメラルドの地色もよく、カラットもあってボリュームもある見事なリングで本当に素晴らしいものでした。さすがに人の所有物でしたので写真には収めてませんがまたお会いできれば写真の掲載をお願いしてみますではそろそろ写真の方へまいりましょうかますは先にふれたトラピッチェ・エメラルド0.39ct、コロンビア・ムゾー産 4.6×4.4×2.0mm 真ん中がちゃんと六角で線も綺麗、色もエメラルドとしても抜群によく透明感も高いかなり高品質と言えるものでしょう。人によってはこの真中の六角形がないほうがいいという方もいますね。俺は絶対にこの六角がないとイヤだったのですけど・・・エメラルド 0.41ct、産地不明 エメにしてはちょっと変わった感じの色だなぁ シベリアンにしては透明感強いし、普通見るエメにしては薄いしなにより「緑」じゃなく黄緑って感じ 写真は少し濃いめに写ってるかな?シベリアン・エメラルド0.300CT、産地シベリア、サイズ5×3.5mmなんのことはないシベリア産のエメラルドです。一般的に見るエメラルドより色が薄いのが特徴のようですね
2008.12.18
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オブシディアン・キャッツアイ3.16ct、アメリカ産、15.4×7.7×4.7mmOBSIDIANオブシディアン和名:黒曜石硬度:5.0~5.5分類:珪酸ガラス質/火山ガラス質の岩石晶系:非昌質化学組成:主に珪酸と酸化アルミニウム 岩石なので産地などで大きく変化劈開:なし比重:2.35屈折率:1.480~1.510副屈折率:なし分散度:0.010蛍光:なし条痕:薄い黄色~白主な色:黒・褐色・灰色、まれに赤、白多色性:なしオブシディアンは火山の多い地域から採れる、天然のガラスからできる岩石。火山性の溶岩が冷えるときの速さが結晶化できないほど速い場合にできるそのため非昌質で劈開がなく断口は貝殻状になるこの割れた断面が極めて鋭利になるために古代では矢じりや刃物として利用されており、宝石に詳しくない人でも名前だけは小学校の教科書で見たことでしょうまたこういった刃物などのほかにも古代エジプトではスカラベをかたどったものや、印章として利用したほか、古代メソポタミアの遺跡からもオブシディアンで作られた様々な道具も見つかっているこのオブシディアンは含むインクルージョンで大きく姿を変えるのも特徴でしょう気泡や結晶(晶子と呼ぶ)を含むと「スノーフレーク・オブシディアン」のような名前の通り粉雪がくっついたような斑点のあるもの、「レインボー・オブシディアン」のようなイリデッセンスを示すものまであるまたインクの種類によっては金属的なシーンを現す変種もあり、その色によってゴールデン・オブシディアンやシルバー・オブシディアンと呼ぶ。上の写真のオブシディアン・キャッツアイはこのシルバー・オブシディアンだと思われるまた、ごく希に赤いオブシディアンや白いオブシディアンもあるようだホワイト・オブシディアンは大分県姫島で採れるそうそしてオブシディアンで忘れてならないのは「アパッチ・ティアー」であろうアメリカ・アリゾナ州やニューメキシコ州に産する団塊状のオブシディアンは、アパッチ・ティア、アパッチの涙と呼ばれるものでこれは半透明であるアパッチでわかる方もいるかもしれませんがこの言葉のとおりアメリカ・インディアンのアパッチ族の居住地から採掘されるものですしかし近年はアメリカ・インディアン(アパッチ族)の居住地ということもあり採掘するためにも許可が必要で、この許可をとることが難しくなってきているらしく採掘量が激減しているそうです見つけたら即購入すべきかもしれませんでは最後にその「アパッチ・ティア」の写真ですオブシディアン(アパッチ・ティアー)5.00ct、アメリカ・アリゾナ産この見事な透明感・・・きれいですねぇ半透明ではなくもはや透明だと言ってもいいくらいですよねこれは数少ない「透明な黒い石」の一つでしょうねこの調子で理想の透明な黒い石を見つけたいものだ
2008.12.05
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アクアマリン1.32CT、産地ブラジル、サイズ8×6mmAQUAMARINEアクアマリン和名:緑柱石硬度:7.5~8.0分類:珪酸塩鉱物/アルミニウムとベリリウムの珪酸塩晶系:六方(三方)晶系/六角長柱状化学組成:Be3Al2Si6O18劈開:なし(不明瞭)比重:2.72屈折率:1.577~1.583副屈折率:0.006分散度:0.014蛍光:なし条痕:白主な色:青、水色、ほぼ無色、青緑多色性:弱~中ベリルグループの中の青いものをアクアマリンと呼ぶ同じ仲間のエメラルドの緑の起源はクロムとバナジウムですが、このアクアマリンの青色の起源は鉄分に因るものですこのアクアマリンは上のデータでも書いたように二色性があり、見る角度によって無色見えたり青く見えたりする青いベリルだから「ブルー・ベリル」と呼ばずに「アクアマリン」と呼んだのは、海の水の色に近かったため・・・・・・・・・・・・でした過去形にしたのは今現在世界中で採れるこのアクアマリンに目の覚めるようなマリン・ブルーを放つアクアマリンがほとんどでないからですブラジル・エスピリト・サント州のアクアマリンや、有名なブラジル・ミナスジェライス州サンタマリア・デ・イタビラ鉱山産の「サンタマリア・アクアマリン」のものは、まさに海の色の青を呈するアクアマリンでしたが1940年ごろに枯渇してしまい今では幻の宝石と呼ばれるまでになってしまってますサンタマリア鉱山は現在閉鎖されており、最上級の色の等級として「サンタマリア」の名が残るのみで、今現在は採れません。過去採れたものを探すかサンタマリアを冠する別産地のものを探すしかないでしょう今現在採れるアクマリンは各国とも総じて緑がかった青色ですそしてこの「アクアマリン」にふさわしくない緑色を除去するために加熱処理によるエンハンスが行われているものが通常で、「ナチュラル」の表記がなければなんらかの人的処理が施してあるものと思っていいでしょうしかしごく希にタジキスタンやブラジルなどで非加熱でも美しい青色のアクアマリンが産出されているようですこのアクアマリンは大きな結晶が見つかることも稀ではなく、ジェムクラスの結晶の最大のものは1910年に発見されたブラジル・ミナスジェライス州のマラバヤで110.5kgにもなる結晶が見つかっている(長さ48.5cm、直径42cm)ジェムクラスではないものであれば数トンにも及ぶものが見つかったこともあるそうですこのアクアマリンは高価なだけにイミテショーンも多いガラスや人造スピネル、ブルートパーズなどは外見上そっくりなのでこれらをアクアマリンと称して売られていることもあるので注意が必要でもありますただし合成宝石のアクアマリンはありません製造は可能なのだそうですが、採算があわないらしく作られないようですもし市場で「合成アクアマリン」として売られているものがあった場合、それはアクアマリン色の合成スピネルなんだそうですさてではそろそろ写真の方へ・・・ナチュラル・アクアマリン0.80ct、タジキスタン・ザラトヤ・ゲルト・クルステル産特記すべきは「Natural×Natural」であるという点ナチュラルのアクアでこの色って最高・・・って1枚目はきれいに写りすぎですねw実際はこれほど濃くはありませんしかし一目で水色と言えるくらいの青ではあるので、ナチュラルという点も加味すれば最高のアクアマリンではないかと思います0.8ctの割に場面が大きく、一見キャラUP程度にも見えますねこのアクアマリンはは二色性もよく確認でき角度によっては完全透明に見えますねアクアマリン・キャッツアイ4.25ct、ブラジル産、10.0×10.0×5.9mmベリルグループ全般に言えることですがキャッツアイ石もよく出ています。そしてこれは写真のとおりアクアマリンのキャッツアイですね写真では裏が黒なので確認しづらいですが地色も綺麗な青ですしシャトヤンシーもはっきりとでていて、しかもでかい。見事なアクアマリン・キャッツアイですね最後にこのアクアマリン0.93CT、ブラジル ミナス・ジェライス産なんですが・・・・見たとおり肉眼でもほぼ無色なんとな~く水色かな?って程度ですねもしかしたらこれもナチュラルでこれを加熱したら綺麗になるのかもしれませんwここまで透明だともはや「ゴシュナイト」といったほうがいいかもしれませんねぇwww
2008.11.28
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ウルフェナイト原石10.21ct、アメリカ・アリゾナ州・レッドクラウド鉱山産ルースを探し求めるものの見つからずとうとう原石で我慢・・・水に溶けないから耐水ペーパーで自己研磨してルースにしてやろうかしら?(無茶)WULFENITEウルフェナイト和名:モリブデン鉛鉱(水鉛鉛鉱とも呼ぶ)硬度:2.5~3.0分類:モリブデン酸塩鉱物(鉛のモリブデン酸塩)晶系:正方晶系/板状または柱状化学組成:PbMoO4劈開:あり(強)比重:6.5~7.0屈折率:2.405副屈折率:0.122蛍光:?条痕:白主な色:黄色、オレンジ色、赤色、褐色、まれに無色、灰白色多色性:なし硬度、靱性共に低く非常に壊れやすい石で完全にコレクター向けの石ごく希に非常にきれいなものをカットすることもあるが、ジュエリーは不可能このカットも至極困難でルースは非常に稀。含有するクロムの分量により色が変化し、クロムの量がおおくなるにつれて色が濃くなる最近はめったに採れないのかあまり見かけなくなってしまった・・・オーストリアの鉱物学者Franz Wulfen(ウルフェン、ドイツ語読みでビュルフェンと読む)に因み命名されたそうだ(1845年のこと)主な産地はアメリカ・アリゾナ州など各州やモロッコ、メキシコ、ポーランド、スロベニア、ナミビア、ザンビアなど「鉛」という金属元素(Pb)がからむ宝石質の石はウルフェが唯一で、金属元素が主成分のため非常に重いもう一個原石ですがウルフェナイト原石3.00ct、アメリカ・アリゾナ州・レッド・クラウド鉱山産表面の黒いのは違う鉱物(何かはわからない・・・)ようやく手に入れたこのウルフェナイトのルース0.34ct、メキシコ・チワワ産ようやく出会えた・・・感涙ですしかもコレ写真のとおりバイカラーこのバイカラー具合もウルフェの特徴であるオレンジとイエローが出ていて一粒で二度おいしい見事なものですバイカラーではないもののもう少し大きく色のいいのもあってどっちにしようか迷いましたがこのバイカラーに負けました・・・結構ウルフェはバイカラーものがでやすいそうですよ
2008.10.08
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メキシコ・オパール1.55ct、メキシコ・マクダレナ産、7.9×9.4×5.6mmOPALオパール和名:蛋白石硬度:5.0~6.5分類:酸化鉱物(含水ケイ酸ゲル、または水の分子を含む二酸化ケイ素)晶系:非昌質化学組成:SiO2・・nH2O劈開:なし比重:1.25~2.10屈折率:1.37~1.47蛍光:あり(青、緑、茶など地色により変化)条痕:白主な色:赤、茶、黒、オレンジなどのほか、遊色するものもあり多色性:なしもはや説明不要の宝石ではあるがざっとまとめてみますといっても長くなってしまいそうですが・・・まずオパールというのはだいたい5~10%水を含んでます。といっても「湿っている」という状態ではなく、二酸化ケイ素粒子が三次元的に配列していて、その隙間に水の分子が入り込んでいわゆるゲル状態で固化したものですしかし水がはいってるということには変わりなく、中の水分子が減少するとひび割れてしまいますこのオパール。大別してまず二種類にわかれますそれが「プレシャス・オパール」と「コモン・オパール」(またはポッチ・オパール)プレシャス・オパールはブラック・オパールに代表される、見る角度によって色がきらめく遊色効果(プレイ・オブ・カラーやイリデッセンス、オパレッセンスとも言う)を持つオパールコモン・オパールは不透明で遊色を持たない単色のオパールのことそしてこの大別した2種類からさらに派生して、地色が黒いものを「ブラック・オパール」透明で綺麗なオレンジ(赤)色のものを「ファイヤー・オパール」(遊色効果がないものもあり、こちらは本来コモンに分類され本当はファイアーオパールとは呼べない)またこのファイアーオパールのメキシコ産のものは「メキシコ・オパール」とも呼ばれたりする地色が乳白色で青を中心とした遊色効果を持つものを「ホワイト・オパール」(またはライト・オパール)見た目は地色が黒く、ブラックオパールに外観はそっくりだが、実際には黒褐色のライモライトという岩石に形成されそのライモライトの母岩付きでカットされている「ボルダー・オパール」(ボルダー以外にも母岩付きのものがあり、アイアン、カンテラ、メイトリックス(マトリックス)などが存在)貝殻がオパール化した「シェル・オパール」水につけると透明になる、プレシャス・オパールの水分がなくなって白濁した「ハイドロフェーン・オパール」(マジック・オパールとも言う)木がオパール化した「ウッド・オパール」無色にちかい地色の「ウォーター・オパール」このほか商用名的なものもあげると、セミブラック、クリスタル、チョコレート、ブルー、ハニー、ミルキー、カショーロン、ワックスなどそして貼り合わせオパールのダブレットとトリプレットそれとモザイク最後に合成石のシンセティックや模造品のイミテーションなどと非常に多いですこのオパール、硬度を見ていただければわかるように5~6.5と比較的軟らかい部類に入りアクセサリーとして身につける際は注意が必要ですこの弱さがオパールにファセットカットを施したものが少なく、大半がカボションである理由でもありますまた上のほうでも少しふれたように乾燥にも弱いので湿らした脱脂綿にくるむとか水の中に入れておくとかの方が経年劣化をふせげますしかしこの方法はジュエリーなら難しいでしょうし、ジュエリーの場合たまに湿らした布なので拭いたりするだけでも違うそうですよでは難しい?話はここまでにしてお約束の写真をご堪能あれまぁ一番きれいで自慢のオパールは一番上にのせちゃったけどねwファイアー・オパール(遊色なし)0.6ct、メキシコ産残念ながら内部にひび割れありファイアー・オパールでは結構ファセットが施されてるものがありますファイアー・オパール0.66ct、メキシコ産ハニー・オパール・キャッツアイ3.32ct、タンザニア・キゴマ産、6.1×11.4×6.3mmオパール・キャッツアイ(遊色シャトヤンシー)0.3ct、産地不明オパール・キャッツアイ(遊色シャトヤンシー)1.757ct、産地不明7.5×14.7×3.6mmコモン・オパール・キャッツアイ1.25ct、産地不明
2008.08.02
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グリーンアンバー2.05ct、産地ロシア、サイズ11mmAMBERアンバー和名:琥珀硬度:2~2.5分類:有機物質(炭素・水素・酸素など)晶系:通常は非昌質化学組成:産地などで変化バルト海産だとC10H16Oと少々のH2S劈開:なし比重:1~1.1屈折率:1.54蛍光:強蛍光(青白色)ないものあり条痕:白主な色:黄色、黄緑色、オレンジ色、茶色、黒、赤、乳白色など日本人には琥珀と言った方が分かりやすいでしょうね針葉樹の樹脂が化石化したもので、映画ジュラシックパークでもあったように昆虫や蛙、トカゲなどが閉じ込められていたりする。この他にも気泡、葉や樹木の破片などを含むものが全体の15%程。ただしジュラシックパークのように琥珀の中の虫からから恐竜のDNAを抽出するというのはありえませんなぜかというと恐竜が生きていた時代の琥珀がありません。最古の琥珀で5000万年前くらいのものですが、恐竜が生きていた時代はそれよりも前で、よく聞く白亜紀でだいたい6500万年前~1億3500万年前ジュラ紀となると1億3500万年前~1億9500万年前にもなります追記:ただしミャンマー産のものはとても古く8000万年~1億1千万年前のものだと言われていますその時代琥珀となる樹脂をだす木がないのですなので 何をどうやっても虫入りコハクからDNAを抽出するというのは不可能なんですジュラシックパーク公開してたころ、監督だったかだれだったかが「これはあくまでも映画での演出」とはっきりと言ってました非常に残念ではありますけどねぇさてその琥珀、質の良いものは透明で、色は黄色、オレンジ、茶、黒と様々。希に赤色や骨琥珀(ホワイト・アンバーの別名)と呼ばれる不透明で乳白色のものもある。有名な産地はドイツ、バルト海岸とロシア、カリーニングラード周辺。日本からは岩手県久慈市から産するのが有名だ。最近勘違いされている方もたまにいますがこのアンバーの一つ「ブルー・アンバー」本来このブルーアンバーというのはロジャリー産フローライトのように「日光下で青く蛍光するアンバー」のことなのですが、最近は日光下以外・・・UVライトで青く光るものもブルーアンバーと呼んでます(本来のアンバーの蛍光は長波で黄緑または緑、短波で青白色)この琥珀、偽物や処理石が非常に多いですまず類似品「コパル」と呼ばれるものはアンバーと同じに樹脂の化石化したものなのですが経過年数が浅く完全に琥珀になりきってませんひどい場合には数十年というものあるそうです次に「アンブロイド」。これは融点の低いことを利用して多数の小さな琥珀を溶かして圧縮したものですほかにもポリエチレンなどプラスチックでつくったもの、合成樹脂、ガラス、など多数あります処理石に関しては加熱処理や着色処理が大半のものに施されています一つの無処理琥珀の目安としては虫入りコハクなどのインクルージョン入りでしょうか加熱処理などでは中の虫が変形しまうので中に虫があればそれは天然の証・・・・と言いたいところなのですが最近は偽物の中に虫を閉じ込めたものまで出現してきますですが本物の(太古の)虫ならば今現在生息してない虫が入ってるのであまりにも現在でも生息してる虫っぽいものがはいってるものは避けたほうが無難かもしれませんまた偽物の琥珀ならば当然蛍光を示しませんのでこれも一つの目安かと思います追記この琥珀、産地によってそのもとの樹液が違っていますバルト海産のものはマツ科針葉樹、ドミニカ、メキシコ産はマメ科広葉樹、ミャンマー産はマンサク科・落葉高木モミジバフウ、日本・久慈市のものはスギ科針葉樹の樹液が起源となっているようですまたそれぞれ年代も違います。バルト海産で4~5000万年、ドミニカ産で2~3000万年、ボルネオで1500万年前、そして上に書きましたが、ミャンマー産のものはとても古く8000万年~1億1千万年前のものだと言われています学名のアンバーの名の由来はアラビア語の「アンバール」(竜涎香(りゅうぜんこう)の意だった言葉)から来ており、この竜涎香がなにかというと鯨の体内から排出される物体のことで、海からの贈り物として入手していてお香のように使用していたものです琥珀を燃やしたときこの竜涎香とよく似た甘い香りを放ち、どちらも海からの贈り物としていたことも共通しているために学名になったようですなお中国の古い文献には虎魄(コハク)と書かれています虎魄とは読んで字の如くトラの魂の意で猛獣の魂が地中で凝ったものだとされたことによりますミャンマー産の琥珀の別名はバーマイトと言い、このバーマイトにときに見られる赤い縞模様が虎を連想させたのでしょうまたこのバーマイトのうちごく希少ながら透明なものが産し、この透明なバーマイトは光を透かす向きによって濃淡が変化したり赤みを帯びるものがあるそうです追記2ここ最近妙にこの記事が読まれてるようなので追記情報として古い部分や間違った情報もありますのでさらに詳しく載せたこちらも合わせてご覧くださいブルー・アンバー3.77ct、メキシコ産、11.0mm丸球ブルーアンバーとはブラックライトを当てた時に青く蛍光するものですブラックライトがペンライト型で小さく一部しか蛍光してませんが全体が蛍光しますレッドアンバー1.820CT、産地ロシア、サイズ10mmグリーンアンバーそれぞれ約0.78Ct、ロシア産ホワイトアンバー(骨琥珀)指輪赤い部分は見る角度によって赤・緑・黒といろんな色をみせてくれますもしかするとこの琥珀は上で書いた希少なバーマイトなのかもしれません年代測定してはっきりさせたいような、このままかもしれないでとどめておきたいような・・・w最後に虫入りイエローアンバー1.11ct、リトアニア・バルト海岸産、新生代始新生(約4000万年前)珍しいファセットのアンバーしかも虫入りです一番のお気に入りの琥珀虫部分拡大裏からも撮ってみました
2008.07.28
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アレキサンドライト0.52ct、産地ブラジル、ミナスジェライス、ヘマチタ鉱山産ALEXANDRITE和名:(不明)一応「金緑石」硬度:8.5分類:酸化鉱物(ベリリウムとアルミニウム酸化物)晶系:斜方晶系/長柱状化学組成:Be2Al2O4劈開:明瞭比重:3.73屈折率:1.746~1.755副屈折率:0.006蛍光:なし条痕:白主な色:暗緑色・変色性この石の魅力はなんといっても、白色電灯下では赤色に、自然光下では緑色に変わることだろう。他の石でも多少の違いは出るものはあるがこの石ほどはっきり変化するものはない。この石はとても産出量が少なく天然の物は非常に珍しく、驚くほどの値段で売られている。ちなみに人工のものと天然の物は区別が難しく、専門家も間違えるほどである。「クリソベリル・キャッツアイ」とは同じ宝石で、そのクリソベリルの変種にあたり、クリソベリルに「クロム」が入るとこのような変色性のある姿に一変します5大宝石のひとつにも数えられ(他の4つはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド)その5大宝石の中で唯一処理石問題に無縁のもの。ただし合成宝石の問題はありますが・・・その合成アレキサンドライトには実は2種類存在しますひとつは本来の成分「クリソベリル」成分による合成アレキサンドライトいま一つは「コランダム」成分による合成こちらも「合成アレキサンドライト」として売られていますが成分が完全に別物なので言うなれば「合成カラーチェンジサファイア」なので注意が必要です一応もうひとつ合成スピネルもあるそうです1.44ct、製造元不明そしてこちらが合成アレキサンドライトもちろんクリソベリル成分による本物の合成アレキサンドライトです。合成石に本物ってへんな感じですがしかたありませんなしかしさすが合成石。見事なカラーチェンジです。しかもインクルージョンもなくまさに完璧なアレキサンドライトが、ほんのちょっとの光源でもカラーチェンジするようで、日中の家の中の蛍光灯下で見たときでもかなり赤みがさしますね。 夜、日光が全くない状態での蛍光灯下なら上の青を見せてくれて、太陽光で一気に赤紫に変化する最高のカラーチェンジです。 天然でこのサイズでこのカラーチェンジなら100万はくだらないだろうなー しかし合成石なんで○千円で買えてしまいましたw アレキサンドライト・キャッツアイ1.03ct、産地不明、5.4×5.4×3.8mm同じクリソベリルですからこのようにシャトヤンシーも出てしかも変色するって一粒で2度おいしいアレキサンドライトもありますただし変色性は若干劣りますねその分値段も落ちて多少求めやすい値段になりますよあなたもいかが?このアレキキャッツは俺が本格的にルースコレクションするきっかけになったもので思い出深いものでもあります最後にこれは後日彼女にプレゼントするもので手元からはなくなるのですがアレキサンドライトの18Kホワイトゴールドのリングアレキサンドライトは0.298ctダイヤモンドは合計0.139ct鑑別書までついてます色はたしかに上の色なんですが・・・普段はこの色で変色性もちょっと弱めで自然光下では上のような変色性までは見れませんね一応日光下で撮るとこんな感じですね追記最初に載せたアレキを再撮影してみました下の二枚は鑑別書に液体インクありと書かれていたのでそれを写真に収めようと奮闘した結果むろん肉眼ではこれほどまでには見えません液体なんで光るだろうとぼかし気味に撮影してみたところ水滴が光るような不思議な感じに撮れました♪もう一枚アレキの青と赤の混在する様子を撮影しようと白色とオレンジ系を2本同時にあてて撮影してみました
2008.07.28
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0.120ct、ドイツ・アイフェル産こちらの画像は上記と同じアウインを、光を通さずに撮った画像HAUYNEアウイン、またはアウイナイト、またはハウイナイト和名:藍方石硬度:5.5~6.0分類:複雑な組成のケイ酸塩鉱物晶系:等軸晶系/十二面体・八面体結晶。通常は丸い粒上の産出化学組成:(Na、Ca)+8Al6Si6(O、S)24(SO4、Cl)1-2劈開:完全(一方向)比重:2.44~2.55屈折率:1.496~1.505副屈折率:単屈折分散度:不明蛍光:通常なし、稀に長波でオレンジ色蛍光条痕:白主な色:通常青色、稀に帯灰白色、帯緑白色、帯黄白色多色性:中~強(二色性)アウインはラピスラズリの構成している鉱物のひとつで、他の鉱物と共生していることが多いが独立した結晶として見つかることもあるが、そのほとんどは小さな結晶で大きなものがとれることはほとんどないに等しいまた割れやすくカットするのも困難でまさに収集家用のコレクターストーンと言えよう色は画像のように奇麗なまさに青という色で美麗の一言。小さい石しかないってのは非常に残念・・・おもな産地はドイツのアイフェルが唯一こちらはも一つの所有アウイン0.02ct、産地ドイツ(アイフェル鉱山)残念ながらヒビがあります・・・珍しい顕著な蛍光を示すアウインをゲット見事なまでにわかりやすい蛍光色ですねーここまで綺麗なオレンジ色だとは思いませんでした
2008.07.27
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