…シシルゆりを の「居候本舗」…

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『救命士』 目下のクマ



今回はNYが舞台のニコラス・ケイジ主演、マーティン・スコセッシ監督作品
『救命士』を観ました。
ニック氏の演技が中々冴えている作品で、見ごたえがありました。
エンターテイメント系の映画が好きという方にはちょっと展開が今ひとつ
かもしれませんが、ドラマ『ER』とかが好きな方にはオススメできる
ドラマ映画です。笑いあり涙あり、という大袈裟なドラマ映画ではない
のですが、NY底辺の人々を観察し描いた監督の人間観察力というのは、
とても素晴らしいものですよ。想像だけでは作れないかなあ。

夜な夜な救えなかった患者の幽霊を見る救命士役のニック氏なのですが、
なんかその演技もメイクと照明のおかげで不気味さ倍増です。あの目の下
のクマ、メイクの人作り出すのすごい研究したのでは?ってな気がしますね。
欧米の女性は彼のことをセクシーだとよく言ってるのですが(味のあるいい
俳優さんとは思うけど、セクシーかどうかってのはワシにはようわからん)、
あのメークではセクシーからは程遠いです…。役柄の緊急救命士も役作り
にかなり入ってたのか、バッチリ似合ってました。
共演のパトリシア・アークエットはちょっと衣装がえらい事になってましたが、
彼女も好演していましたね。NY下町の夜の街並みも更にドラマを引き立てて
います。

ラストは少々安堵感があり、主人公のあの目の下のクマともこれでおさらば
できるかな~。しかし、スコセッシ監督の鋭いちょっとキレた感じのある人
たちの描写にはいつも驚きますね。ではでは。


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