健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

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メソセラピーは部分痩身に有効か?



ところで皆さんは「エネルギー保存の法則」というのを覚えていますか?
簡単にいうと「エネルギーは消えてなくならない」ということです。ですから、メソセラピーでいくら脂肪を分解しても、その「エネルギー量」は消えてなくなりません。
では、どこに行くのか?「どこか」に行くのです。
脂肪細胞には「脂肪分解スイッチ」と「脂肪合成スイッチ」というものを持っています。
普通の脂肪は「脂肪分解スイッチ」と「脂肪合成スイッチ」の数は同じといわれていますが、脂肪の部位によってそのスイッチ数が違うのです。
痩せやすい脂肪(女性であればバストやデコルテの脂肪)は「分解スイッチ」の量が多く、痩せにくい脂肪(ウエスト・ヒップ・大腿部の脂肪)は「合成スイッチ」が多いと言われています(これはおなかの子供や骨盤臓器を守るためのシステムではないかと言われています)。

脂肪分解のメソセラピー治療とは、簡単に言うと「痩せにくい脂肪の脂肪分解スイッチをONにし、合成スイッチをOFFにする薬剤を注入する治療」ということです。
ですから、分解した脂肪はなくなるのではなく、分解されて血流を流れ、もし消費されることがなければ「注射部以外の『どこかの脂肪細胞』に取り込まれる」ということになります。
ですから、メソセラピーを使った部分痩身には「摂取エネルギー量を押さえ、エネルギーバランスを『負』にする「ダイエット」が必須」ということです。


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