健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

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デットクスって何?マルチデトックス治療


解毒といっても『何を解毒するのか?』が重要となります。

体内において解毒の重要な役割を果たしているのが『肝臓』です。
肝臓は、体細胞にとって毒となる物質を『第1相解毒』『第2相解毒』という過程を経て体内に侵入した毒物を解毒します。

第1相解毒は『酸化・還元・加水分解』という方法によって解毒されます。
第2相解毒は『抱合:キレーション』という方法によって解毒されます。

肝臓が行う解毒は『抱合:キレーション』という方法で行われます。
『デトックス=キレーション』といわれるゆえんはここにあります。

第1相解毒は『チトクロームP450 』と呼ばれる酵素群によって行われます。
第2相解毒は『グルクロン酸抱合』『グルタチオン抱合』『アミノ酸抱合』という『抱合:キレーション』と『アセチル化』『メチル化』『硫酸化』といった化学反応で行われます。

これら幾つもの解毒反応によって、体内に入った毒性物質を『無毒化』します。無毒化された毒性物質は、その後
・尿からの排泄
・胆汁からの排泄→便としての排泄
・皮膚(垢)、爪、毛髪からの排泄(伸びる過程で)
という形で排泄されます。

よって、解毒にとって重要な課程は
・第1相解毒がしっかりされるか?(チトクロムP450の量は足りているか)
・第2相解毒がしっかりされるか?(抱合物質の量は足りているか)
・胆汁排泄がしっかり行われているか?
・尿、便の排泄はしっかりを行われているか?
ということが重要となります。これら『すべて』が揃っていなければ、解毒→排泄という歯車が回らなくなってしまいます。

上記を見てわかるように、これらの過程に重要な臓器は
・肝臓機能
・胆のう機能
・腎臓機能
・皮膚、爪、髪の新陳代謝能
であることがわかるでしょう。

そして解毒と『スキンケア』『頭髪』の関連性がわかることと思います。
「解毒治療を始めてすぐ『肌あれ』を起こす方がいらっしゃいますが、これは『皮膚からの毒素排泄』が亢進している方で、それだけ体内に蓄積した毒素が多かったことを示しています。
「解毒をしているのに肌あれになった!」と他院で治療を中止された方も当院には来院されますが、これが「治療ミス」ではなく「解毒中に起こる当然の作用」と考えるべきです。

肝臓が解毒する物質には
・重金属
・石油化学製品の炭化水素
・各種薬剤
・カフェイン
・アルコール(アルデヒド)
・体内ステロイドホルモンの代謝産物
などがあります。

これら『すべての毒素の解毒』を肝臓が一手に引き受けているわけですから、毒物が過剰になると、肝臓が『キャパオーバー』となって毒素による多くの自覚症状が現れることとなります。

毒素による症状は、当然『解毒器官』に初期に起こります。
・肝機能障害
・腎機能障害
・肌荒れ
・爪の変形、脱毛
は『病気ほどではないが自覚症状がある:不定愁訴』として初期の毒素反応症状が現れやすいといえます。

解毒治療は『とても時間のかかる治療』です。
そして『どの成分を解毒するのか?』をしっかりと確かめてから行わなければなりません。
闇雲に『とにかくデトックス!』と行っても、自身の身体にたまった毒素とその治療がかみ合っていなければ、何の特にもならないということです。

検査を行わずに解毒治療を行う場合は『マルチデトックス』という方法で行います。
当院で行う『マルチデトックス』は
・第1相抱合強化
・第2相抱合強化
・胆汁排泄促進
・コロンクレンジング
・ウォーターキュア
を行います。この治療は『点滴+内服』によって行われ、期間は1ヶ月程度です(症状や毒素によって変わります)
これによってすべての解毒システムを総合的に強化することが出来ます。



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