夫はむちゃびるについて


もうすでにこのページをいろいろと散策していただいた方はおわかりかと思うが
私はこよなく「笑い」を愛する、適当な人間である(適当とはこの場合適切で
大変によい。ということではなく、テキトーと表現される方のことである)

で、その夫になったはむちゃびるは「この人私と脳味噌のシワの形状が
一緒なのでは?」と思う、私が人生でであったなかでもっともおかしなひとで
あった。

そんないいかたはなかろう?と思う方もあるだろうが、全くもって
未だに「いやー。この人変わっているわ、へんだわー」と笑えてくることが
日常にしばしばある。

一応ぽにおんは青春時代番茶も出花の頃バブル全盛期!いわゆる「美味しい思い」は結構させていただいたし、楽しいおもてなしも割としていただいた方だと思う。
(だがそれまでつきあった人と結婚しなかった?出来なかった?というのは
何故だというと・・・。うーん、やっぱりバブルだったのかしらん?!)

で、はむちゃびるがはじめてのデートで連れて行ってくれたのは、
素敵なレストランでも、ワインが美味しいお店でもなく
「東急ハンズの理科実験器具コーナー」であった。

へ、へん?何故?でも実は私ぽにおんは車の中でたわいの無い会話から
こんな事をいったらしい「昔駄菓子屋さんで数十円もって(時代がわかる)
何買うかまよったときも楽しかったけど、大人になってお金を稼ぐってことは
あの酢イカとか当たり付きバーを一箱丸ごと、箱破ってくじを引くやつだって丸ごと。かえちゃうんだからすごいよねー。学校で輝いていた憧れのフラスコとか
試験管、大事につかえよー。グループで一本とかいわれたけど、一本数百円だったりするから、石綿付き(いまはアスベスト問題でちがうよね)金網も
フラスコもみーんな揃えようと思ったらできるんだねー。大人ってすごいわー。
ブラボー」・・・・・・・・・・・・・・。


まあこの会話自体が「変な女」だったのかもしれないが、それを真にうけて
「それでは」とフラスコだの、試験管ばさみをみにつれていく青年(当時)も
かなりどうかしている。

し、しかしこれがあんまり笑えたので私は彼とつきあうことにしたのかも
しれない。

その後もデートはホームセンターで丈夫なすのこはどれかみるだけ、とか
今まで私が経験したこともないようなびっくり仰天、なんじゃそれを
連発、ツボにはまったとしかいいようがない。

そしてお誕生日には私が「ひよこ」好きということを聞いて
「ざる一杯のひよこ」←といっても本物はにわとりになってしまうので、
モールかなんかでつくってあるやつだが、とにかくざる山盛りのひよこだった。

その他にももちろん「試験管5本を試験管立てにちゃんとたてて、自分で梱包して
壊れないようにして」プレゼントしてくれたこともあるし、
(その後婚約して家を借りてからはアルコールランプなども揃えて
エビアンからミネラル成分を蒸留してくれた。へんなの?!もう
笑うしかなかった。あんまり一生懸命やっているから)

でもすばらしい「演出」もしてくれたこともある。(限定)

私たちは元々知り合いの知り合いで顔は知っていたが話をしたのは
10年後くらいで、それから1ヶ月もたたないうちに「あ、おもしろい。こんなに笑いのツボが一緒ならきっと楽しい人生だろう」といきなり結婚してもいいなとおもい翌月にはプロポーズ、その翌月には結納・・・。という
なんでこんなにトントンすすんだの結婚だったためいわゆる「交際期間」というのがほとんどない。未だに知らないこともある。


でもそんな短い想い出の中でクリスマスイブはむちゃびるは頑張った
「いつも笑えるものばっかりではね」

どんどん車を走らせて「一体どこ行くの?!」状態の山の上。
道路が開けていきなり私たちが住んでいる町の夜景がどばーっと目の前に
見えるところにでた。そこは展望台でも、名所でもなく、いってみれば
産業道路とかの測道で「ちょっとーこんなところになにがあるのよー」と
それまで不機嫌だった私も「え?わーすごい」と目が輝いた・・・と
思う。

そしたら、はむちゃびるは突然「では後ろを見ないでください」といって
なにやら車(ワゴン)の後ろのシートを倒した状態でごそごそ。

う・・・。それって外から見たら結構怪しい状態のカップルの車?
ご、誤解されるよお・なにやってんだろう。とおもったら

「おまたせしました、では今からはじめます」

なんと、なんと、後ろのシートをフラットにして彼は正座し
180cm以上もある背をちょっと猫背にしてキーボードの前に
座っていたのだ!!

「はい?!」ここで笑ってはいけないのだがあまりのことにまた
笑ってしまってた」

だけどまじめな顔でシンセサイザーを弾き出したはむちゃびる。
曲は「好きにならずにいられない」

おおおおおお。君はこんなロマンチックなことをしてくれる人材だったのか?!
感動。びっくり。凄い。思わず私は泣いてしまったのを覚えている。

(し、しかし後日聞いて驚いたのはその演奏をするためには車のバックシートの
横の長さにちょうど良く、彼が気に入った音色が出せるキーボードが必要だった
ということでわざわざ1曲のために8万くらいするその楽器を買って
演奏したというのだ。やっぱり尋常でないかも?!)

ということで結婚しました。(笑)

今でもなおかつ笑える夫はむちゃびる。
彼のDWE日記もつけるとなかなかおもしろい成長をみせてくれているので
そっちもかこうかなと思っているこのごろである


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