CIELITO LINDO

バッタもん




私のスペイン語は基本的にメキシコのスペイン語。ドミニカ共和国に移ってからもうすぐ2年。ずいぶんドミニカ化してきているといってもいまだに「メキシコ語」が抜けないでいる。

メキシコでの生活があまりにも濃かったからだと思うのだけど、普段メキシコで使っていたスペイン語=全スペイン語圏で通じる・・と思い込んでいることが多い。なので堂々と言った挙句恥ずかしい思いをすることもしばしば。

メキシコの会社に勤めていたときの同僚Mちゃん。彼女は新卒で入社してきたのだけど、とにかくスペイン語がうまかった。大学時代に1年ペルーに滞在していたのだけど、1年でそんなに、しかもスペイン語学科でもないのに上達するなんてすごいなぁ・・と思っていた。

そんなスペイン語上級者のMちゃんと話しているとき、なぜだか「バッタ」の話になった。ちなみにバッタはchapulínというのだけど、私が「chapulín」と言うとMちゃん。「え~っ、なにそれ?」Mちゃんのスペイン語レベルを考えると当然知っているはずと思っていた私の方がびっくり。
で、「バッタだよ」と言うと彼女の方が驚いていた。
そう、ペルーじゃchapulínなんて言わないのです。ペルーどころか、この単語を使うのは多分メキシコのみ。ちなみに一般的にはsaltamonteというらしいけど、当然私は聞いた事も言った事もない。

関係ないけど、私はこのchapulínと言う単語、かなり初期で覚えた。普通こんな単語とはあまり縁がないと思うのだけど、なぜすぐ覚えたかと言うと・・・。

メキシコではchapulínって 食用 なのです。

ちょっと田舎に行くと、おばあちゃんなんかがおやつ代わりにくっている・・。
あの~、もしもし、 口元から足はみだしてますよ ・・・。なんて思うこともしばしば。日本のイナゴのような感覚なんだとは思うけど。やっぱり栄養豊富らしいし。

話は戻り。
彼女との会話で「そうか。Chapulínってメキシコ語だったんだ・・」と学習した私。

その後、あるペルー人と話していたとき、なぜかこの話になった。
そのペルー人も当然Chapulínの意味を知らなかったので、私の説明にいたく感心していた・・。そして「そうか、chapulín coloradoってそういうことだったのかぁ~」とひとしきり感心しているのを聞いてまた驚いた。

ちなみにchapulín coloradoとはメキシコの超人気コメディー番組のこと。私が勝手に「 メキシコの欽ちゃん 」と思っている某コメディアンがchapulínの格好をしているのだけど、全ラテンアメリカで人気番組である。でも、chapulínはメキシコ語なのでメキシコ以外の国のラティーノはなんのことかわからずに見ていたって事になる。欽ちゃん、 バッタの着ぐるみ でがんばってるのに・・。

同じスペイン語圏なのに・・という以前に自分の見ている番組がどういう意味なのか「気にならないのだろうか?」という素朴な疑問が・・。

同じようなことがメキシコでもあった。
あるときメキシコ人と一緒にいるとテレビにセサミストリートが流れていた。
セサミストリートはスペイン語のタイトルがPLAZA SESAMOとなっている。
SESAMOがごまのことなのでほぼそのままだと思うのだけど、メキシコでは
ごまのことをajonjolíと言うのですよね。なので、メキシコ人の友人はまったくこのタイトルの意味するところを知らなかったらしい。
私が「sesamoってスペインのスペイン語でごまって意味だよ」と説明。スペイン語圏のネイティブに解説するなんて・・。
彼女は「ゴマ広場♪」と言ってなぜかみょ~に受けていた。

いやぁ~、スペイン語もいろいろですなぁ。














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