いつまでも空を見上げていたい

いつまでも空を見上げていたい

青年海外協力隊との出会い


青年海外協力隊との出会い



それからというもの 再び 我武者羅に突き進む日々を送った

担任は口癖のように

『 10年後の自分を想像しない 』

といって私たちを叱咤激励してくれた

そして 授業は時折 脱線して夢の話になった

17歳 

私の夢は進学して看護師になることだった

担任の夢は 青年海外協力隊に行くことだった

でもそれは 諸々の事情で夢に終わったことを告げられた

初めて聞いた協力隊

自分の好きな仕事で海外に行けたら そんな夢のようなことはないだろうな

10年後 27歳の私は一体どこで何をしているだろう?

想像もつかなかったが なんだかワクワクしていた

もしかしたら 私にも未来に繋がる可能性を掴めるかもしれない

まずは進学しなければ 何も始まらない

そんな気持ちで 先生の話す夢を聞いていた

『 夢は夢で終わらせてはいけない 叶えるものだ! 』

そう付け加えて終わる 夢の話だった



夏休みの3者面談できっぱりと言われた言葉を 思い出した

結果はいつかついてくる 頑張れば きっと夢は叶う



もう迷いは何もなく 病院実習も辛くなかった

3年生に進級してからは 実習とレポート 准看護師試験勉強 進学準備で

一日は更に短く感じた

看護師の夢が叶ったら いつか海外にいってみようと思った

これが私と協力隊 初めての出会いだった


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