わんこでちゅ

2004/3/20





きたよ~。だいぶ気持ちがおちついたとおもったのに。

最後の日タクシーの中で、苦しさに弱音を吐くように、本当につらそうにカークが、「ぷふふふっ、くうーふん」という鳴き声を二回たてた。タクシーの運転手さんの前にかかわらず、「だめかもしれない」という言葉を吐いてしまった私。病院についたときは、急に状態がよくなったので、安心していたけど、、。そのときの鳴き声が、昨夜何回も何回も思い出されて、何時間もねつけず、布団の中でもんどりうっていた。きたな~フラッシュバック。カークごめんよう。辛かったろう。ってつぶやきながら、あやまりながら、違うことを考えて眠ろうと思うものの、またその違うことが、どこがどうやってつながるのか、カークの思い出へともどってきてしまう。

やっと寝付いて、朝おきたらなんか夢をみていたらしい。どんなのか覚えはないが、とてつもなく憂鬱な気分なので、いい夢ではないことは確かだ。こんな憂鬱な気分は、一生のうち何回味わえるかどうかで、この気分忘れてしまうのがもったいないくらい、超ヘビーだ。ところでここのところのハードスケジュールで疲れていたのか、寝付けなかったくせに、がっちり寝坊してて、8時近くに目がさめた。はぁ~こんなことじゃいけないんだよなぁ。やることがいっぱいあるんだよ。父ちゃんも一年で一番仕事が忙しいときで、休み無しで現場につめて連日五時間くらいしか寝ていない。気持ちがおちこんでいるのに、そんなに仕事におわれているのでは、父ちゃんも辛かろう。今朝も朝用のおにぎり弁当をもって、五時起きで仕事にいっている。目覚ましがなっているはずなのに、なっていることさえ覚えがない私。起きる気も送り出す気もない母ちゃんは悪妻ですなぁ。

まだ亡くなって10日、はやすぎるが、お彼岸なのでまいもどって私のまわりをカークがうろついているらしい。なんたって、普通はお彼岸はお墓に亡くなった人にあいにいくものだが、カークの遺骨はうちにまだおいたままだからなぁ。ここらへんをうろついていても仕方ないことなので、今日は泣いておくことにするよ。死後の世界はあまり信じないけど、こんだけブルーな気持ちだからね。そう思うことにする。



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