It's me cheonya

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第三十二回★本屋ルポ




      第三十二回★本屋ルポ






     なんて久しぶりのフリーページだろう。


     さて、今回は本屋さんに関して。学校の課題で「本屋か図書館のルポルタージュ」というのが出たときに書いたルポ。




     改めて見て、取材の甘さと文と構成の稚拙さが目立ち恥ずかしいものだけれど、まぁいいや。





     では、どうぞ。














    今回、私は韓国ソウルの隣、京幾道富川市の地下鉄1号線富川駅から直結する「Eマート」のなかにあるキョボムンコを取材した。


    「Eマート」は韓国内で多くの店舗を持つ大型スーパーで、日本での「ジャスコ」などを想像してもらえばわかりやすいだろう。


    キョボムンコはEマートの6階、電化製品のフロアの奥にある。


    Eマート内の一店舗ではあるが40平方メートルほどの大きさを持ち、全体を見渡せるように広く作られた入り口には、会計所とインフォメーションがおかれている。
    天窓があり、下の階からの吹き抜けもあり、実際の大きさよりも広々としていて明るい雰囲気だ。

    さらに店内には図書検索システムをもつコンピューターが6機ほど設けられていて便利である。


    入り口から入っていくとまず女性雑誌のコーナーがある。面白いことに多くの女性雑誌にはおまけが付いている。お試し用の化粧品から、サングラス、ブラウス、サンダルなどもあった。雑誌の付録のサングラスを本気で使う人がいるかどうかはわからないが、客を引きつける手段として韓国でよく使われている手法らしい。


    ここのキョボムンコには漫画、小説、ノンフィクションから語学教材、美術書、諸学問の専門書まで取りそろえられているのだが、中央にもっとも大きくスペースを取られているのが児童書だ。

    キッズガーデンと名付けられたそのスペースには、たくさんの児童書はもちろん、簡単な遊具まで設けられている。教育熱心な韓国という国を象徴しているように思えた。

    また、語学に関する本や教材が充実していることも特徴だろう。特に英語に関しては日本のそれよりも多種多様である。




    店内をぐるぐる回っていると不思議な光景が目に付く。

    本棚の前で座り込みながら本を読んでいる人がたくさんいるのだ。椅子まで用意されていて、未購入の本を一生懸命に読んでいる。取材についてきた韓国人の友達も地べたに座って本を読んでいた。
    日本で悪名高きジベタリアンも韓国では本屋で頻出しているようだ。


    よく見ると、本屋に休憩室のような物が併設されていてこのような注意書きもある。

    「鞄やショッピングバッグをロッカーに預けてからお入り下さい」、「本は一冊だけ持ってお読みになれます」。

    どうやら店側が売られている本を読むスペースを作っているようだ。日本でも同様に読書スペースのようなものを設けている本屋もあるが、韓国においては「本棚の前で座り込む人対策」といった感じも否めない。

    holly`s caféというカフェも併設されているのだが、そこには「未会計の商品のお持ち込みはお遠慮願います」という注意書きがあった。読み放題ということで、漫画や雑誌類は全てビニールで包装されている。



    書店でコーヒーをすすりながら本を読む、という風景は私たちの周りにも増えてきている。

    それは「くつろぎのスペース」であると同時に「本当に買いたい本を買う」という意味があるだろう。買いたい本の内容を確認してから買う。


    図書館型本屋、とでもいえるだろうか。

    しかし、店側がサービスを始める前から本屋を勝手に図書館型本屋として使っていた韓国人の強さのほうに驚きだ。


















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