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私の沼
赤頭巾ちゃんと黒頭巾ちゃんとおおかみ
「あら、お久しぶり。どうしたの?」
「そ、それが・・・。緑頭巾さん。聞いてくださいよ。わたし・・・」
赤頭巾ちゃんは来たときから暗い顔をしていましたが、いきなり、泣き出してしまいました。
ちなみに、緑頭巾さん、というのは、黒頭巾ちゃんのことです。
黒頭巾ちゃんは、普段は緑の頭巾をつけているのです。
黒頭巾ちゃんは、赤頭巾ちゃんがろくに物も言えず泣いているのを見て、ピンときました。
あいつです。これは、おおかみのしわざに違いありません。
先日、二人は、黒頭巾ちゃんを介し、知り合ったのです。
けして、紹介したわけではありませんが、手の早いおおかみのこと、どうせろくなことにはなっていないはずです。
「一体、どうしたの?とりあえず、温かい紅茶でも飲みましょうか。さっき、庭で取れたローズヒップでジャムを作ったの。ロシアンティーにしましょう」
赤頭巾ちゃんはしばらく泣いていましたが、ローズヒップジャムを入れた紅茶を飲んでいるうちに、少し落ち着いたようでした。
「緑頭巾さん、ありがとうございます」
「赤頭巾ちゃん、大丈夫?昨日焼いたパウンドケーキがあるから、それも持って来るわ。ちょっと待っててね」
そういって、黒頭巾ちゃんはリビングを離れました。
キッチンの側で充電していた携帯電話の表示を見ると、やっぱり着信有りになっています。見ると、おおかみでした。
用事は大体見当がつきます。
黒頭巾ちゃんはお皿にケーキを盛り付け、目を赤く腫らした赤頭巾ちゃんのところへ持ってゆきました。
「さあ、ケーキよ。ちょっとね、お砂糖が足りないかもしれないけど。甘さ控えめにしてみたの。良かったら食べてみてちょうだい」
「ありがとうございます・・・」
黒頭巾ちゃんは、自分も紅茶を一口飲みながら、一体どうするかしばし考えました。
まぁでも、赤頭巾ちゃんの出方にもよりますから、様子を見ることにしました。
ローズヒップのジャムはまぁまぁ良く出来ています。今度は、もう少し、蜂蜜を多めにしても良いかしら・・・・。
「実は・・・先日紹介していただいた、おおかみさんのことなんですけど」
紹介なんかしてないわよ、と思いながら、黒頭巾ちゃんはうなずきました。
「ああ、おおかみさんのことね。あの方が、どうかしたの?」
「あの・・・。お話はしていなかったんですけど、実はあのあと、わたしたち、お付き合いしていたんです」
「あら、そうなの。知らなかったわ」
「それで・・・。あの・・・。最近わかったんですけど、おおかみさんは、わたしの他にも付き合っている人がいたんです。それも、たくさん。わたしが泣いて怒ったら、実は婚約者もいるって言い出して。素敵な人だと思ったのに、ひどい」
黒頭巾ちゃんは、一呼吸置いて、言い出しました。
「あのね、最初に大事なことを聞くけど、いいかしら?」
「はい・・・。なんですか?」
「赤頭巾ちゃん、体のほうは大丈夫かしら。避妊はちゃんとしてた?もしもしていなかったとしたら、妊娠の検査はもちろん、性病の検査にも行ったほうがいいわ。放っておくと、将来、赤ちゃんが産めなくなるかもしれないわ」
「えっ。妊娠は・・・・。あ・・・。そうだ・・・。不安になってきました」
そうでしょ、そうでしょ、あいつは生が好きなのだ。妊娠と性病は、まず確認しなければ。
「あのね、赤頭巾ちゃん。おおかみは確かにちょっと素敵だったかもしれないわ。お金も持ってるし、毛並みはいいし、連れて歩いて見劣りしない美男でしょ。でもね、あのおおかみと付き合うのは、まだ赤頭巾ちゃんにはムリだわ。赤頭巾ちゃんは純粋すぎるもの。おおかみには悪気はないのよ。だっておおかみなんだもの。あれはもう仕方ないの、ほうっておくしかないのよ。それを上手く防御できない赤頭巾ちゃんが悪かったのよ。だからね、今後のことなんだけど、まずは病院に行くことよ。心に傷が残るだけなら大したことじゃないけれど、体に一生残る傷がついたら、それこそ大変よ。何年も何年も、赤頭巾ちゃんはおおおかみを恨んで暮らす事になるわ。それはね、純粋に、時間のムダよ」
赤頭巾ちゃんはびっくりしたように黒頭巾ちゃんを見つめ、何事か考えていたようでした。
「緑頭巾さん、心当たり、あります・・・・。いろいろと、不安になってきました。これからわたしがしなきゃいけないことは、まず、病院にいくことなんですね。それと、やっぱりわたしは、おおかみさんに騙されていたんですね・・・・。わたしはこんなに、好きだったのに・・・。本気だったのに・・・・」
赤頭巾ちゃんは、うなだれたまま、言いました。
黒頭巾ちゃんは、ふと思いついて、お庭に咲く花を切って、花束を作り、赤頭巾ちゃんにプレゼントしました。
「これ、おうちで活けてね。だいじょうぶ、赤頭巾ちゃんはこんなにかわいらしいんですもの。これからいくらだって、良い人に恵まれるわ。赤頭巾ちゃんのこと、わたしは大好きよ。だからお願い、あんなおおかみのことなんかで、あまり悩んだりしないで」
赤頭巾ちゃんが、しゅんとしたまま、でも、来たときよりは顔を上げて、玄関を出て行ったので、黒頭巾ちゃんはほっとしました。
そしてしばらくすると、黒頭巾ちゃんの携帯電話が鳴りました。
「あ、俺。しばらくだね」
「ほんとね」
「あのさー、赤頭巾ちゃんのことなんだけどさ」
「来たわよ、さっき」
「え、そりゃずいぶん早いなあ」
「あんたね、いいかげんにしなさいよ。女だったら誰でもいいくせに、ああいう純粋な子まで傷つけて」
「たまには俺だって清らかな子と付き合ってみたかったんだよ」
「まぁ、別にわたしには関係ないからいいけど」
「そう冷たい言い方するなよ、黒頭巾」
「泣いてたわよ、赤頭巾ちゃん」
「あいつはいつもメソメソしてるんだよな、そういうところがうっとうしくてさ。で、上手く言ってくれたんだろ?」
「上手く言うってどういうことよ?ま、あんたがサイテーだっていうことだけは言っておいたわ」
「ひどいなあ」
「本当のことなんだからいいじゃない。仕方ないでしょ。で、話、終わり?切るよ」
「なんだよ、久しぶりなんだからもう少し話そうぜ。っていうかさ、たまには遊んでくれよ、黒頭巾ちゃん」
「あんたとはごめんだわ。病院にでも行って、性病じゃありませんっていう証明書でも貰ってきたらどう?」
「へえ、じゃ、証明書貰ってきたら遊んでくれるわけ?」
「どっちにしてもお断りかもしれないけど」
「冷たいよなあ。なんでだよ、昔は楽しかったじゃないか。黒頭巾も家でちまちまと主婦業なんかしててヒマだろ?たまにはぱーっと遊びに行こうぜ、好きそうな所に案内してやるよ」
「まあね。確かに今の生活は面白いわけじゃ無いけど、あんたが思ってるほど、ヒマでもないのよ」
黒頭巾ちゃんはぶち、と電話を切りました。
もう日が暮れかかっています。黒頭巾ちゃんはこれからバラの剪定でもしようかと、リビングのソファから立ち上がりました。
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