小さな宝物

小さな宝物

2007年08月26日
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カテゴリ: 愛読書


花月夜綺譚

美しく、怖い話をいたしましょう。女性作家10人が描く異形の世界。いつまでも、終わらない悪夢…恐怖と悲劇の書き下ろし競作。
溺死者の薔薇園(岩井志麻子)/一千一秒殺人事件(恩田陸)/一節切(花衣沙久羅)/左右衛門の夜(加門七海)/紅差し太夫(島村洋子)/婆娑羅(霜島ケイ)/ついてくる(藤水名子)/水神(藤木稟)/長屋の幽霊(森奈津子)/長虫(山崎洋子)

夏になるとこういう感じの本も読みたくなります。
恩田陸さんの作品はすでに読んでいたのですが他の方は小説を読んだことが
ない方ばかりなのでなかなか興味深く読むことができました。
島村洋子さんは小説を読んだことはないでのすがエッセイには大変お世話になりました。
青春時代の私の恋愛のバイブルが島村洋子さんのエッセイだったので(*^_^*)
女性作家さんらしい、美しくて怖い話しの短編集です。

溺死者の薔薇園・・・子供の頃、父が連れてきた母の違う妹。一緒に薔薇園に行くのだが
          忽然と消えた理由は?

          花にはそういう魔力があるように思います。

一節切・・・私の苦手な人形物。子供の頃から人形がとにかく怖くて大嫌いだった私。
      人形遊びをしない私を母は不思議に思ったみたいですが。
      だって怖くないですか?お人形って。

左右衛門の夜・・・どうしようもない色男の話なのですが現代でもこういう男の人って
         いますよね。結婚詐欺師みたいな。
         でも貢ぐ女が悪いとこういう人は言うのでしょう。
         恋愛にお金を持ち出す男性には気をつけましょうね。

紅差し太夫・・・これは怖かったです。またしても苦手な人形物。
        でもこちらはからくり人形なんだけど・・・怖いです><


      日本版ファンタジー風というか唯一女性が出てこない話です。

ついてくる・・・辻斬りをして金を奪って生活している左馬之介は殺した者が自分に
        ついてきていることにある日気がつく。
        その足音、声は日増しに大きくなっており、払ってくれる人を
        探すのだがみんなお手上げという話し。


水神・・・遊んじゃ行けないと言われてる川で遊んでしまった子供達に起こった悲劇。
     こういうのって水難事故を防ぐためにも小さい頃に子供に話しておくのは
     いいことかなあと思います。

長屋の幽霊・・・幽霊描写はとても怖いんだけど最終的にはとってもいい話し。

長虫・・・もうなんと言ってもこれがダントツで一番怖かったです。
     すごいゾクゾクしましたよ~(^^ゞ
     怖いのと気持ち悪いのとで・・・・。
     女性の恨みって怖いですね~。自分も女だけど(;^_^A アセアセ…








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最終更新日  2007年08月26日 13時30分49秒
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