小さな宝物

小さな宝物

2007年08月29日
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カテゴリ: 愛読書


水上のパッサカリア

愛した女の死がもたらしたのは、哀しみだけではなかった。精緻に描き上げた男と女の物語。満場一致、驚嘆すべき新鋭、堂々のデビュー。傑作ハードボイルド!第十回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

私はハードボイルドは苦手なんですがミステリー大賞受賞作品なんだし
なんと言っても推薦してるのが有栖川有栖さんや北村薫さん、田中芳樹さんなど
錚錚たる方々だったので読んでみました。
装丁もとてもきれいだったし・・・。

感想としては・・・これは賛否両分れるかなと。
私の場合は最初がきつかった。
2章の終わりまではもうとにかくきつくて自分を励ましながら読みました。
絶対負けないぞ~って孤軍奮闘してしまいました(^^ゞ

というのも最初の説明口調な感じが長すぎるかな。
まず、愛した(?)女性の人となりの説明から始まるんだけど
本当に愛してる人を語ってる文章とは思えなくて。
あ、ハードボイルドなんで。
主人公はとてもクールなんですよ。
どんなときもいたって冷静でクール。
誰も信じない男が唯一愛した女性ってことなんだろうけど
その肝心の愛情部分が伝わって来ないんです。
これはもしかしたら男性だったら解る解るって思うのかもしれないけど
女性から見るととても解りにくい愛情表現かなと(^^ゞ

途中からいろんな事件がたたみかけるように始まり

しかもその一連の事件の理由がまた興ざめしてしまうんですよね~。
いや~本当この主人公の人があまりにも自意識過剰で持ち上げられすぎなところが
受け入れられない。
ハードボイルドでも本当にかっこいい主人公もいると思うんだけど
ちょっとこちらの方はナルシスト過ぎると思ってしまいました(^^ゞ


面白いって思われる方ももちろん沢山いらっしゃると思います。
私とは肌が合わなかったというだけなので。

ハードボイルド系の小説はどうも馬が合わないんですが
これが映像だと結構嫌いじゃなかったりするんですよね。

「カサブランカ」のハンフリー・ボガードの「君の瞳に乾杯」とか♪

なのできっとハードボイルドでも相性がいいのもあるんだと思います。
出逢ってみたいな、そんな一冊に(*^_^*)






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最終更新日  2007年08月29日 17時48分38秒
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