小さな宝物

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2007年10月13日
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カテゴリ: 愛読書

終末のフール

140.終末のフール

2***年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年が経った。恐怖心が巻き起こす、殺人、放火、強盗…。社会に秩序がなくなり、世界中が大混乱に陥る中での、仙台市北部の団地に住む人々の葛藤を描く。自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親(「終末のフール」)、長らく子宝に恵まれなかった夫婦に子供ができ、3年の命と知りながら産むべきか悩む夫(「太陽のシール」)、妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟(「籠城のビール」)、世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー(「鋼鉄のウール」)、落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク(「天体のヨール」)、来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工(「深海のポール」)など8話で構成される短編小説集。

短編集なのですがさりげなく他の作品の登場人物達が出てきたりするのが
なかなか楽しいですね。
あ、この人はあの人だ・・・彼氏がついに出来たか~とか
夫婦仲良くしてるんだ~とか解ってさりげなく関係しあってるのが面白いです。
3年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡すると解ってる時
人はどんな風に過ごすのか・・・・。
私はやっぱり「太陽のシール」が共感出来たなあ。
子供を諦めていた夫婦に結婚10年目で子供が授かるの。

3年の命と解って産むか産まないか・・・優柔不断な夫は悩むのだけど
結果は思っていた通りのとても素敵な結末でした♪
どの話しも本当に団地の隣に住んでいそうな方達の物語で
それぞれに魅力があり面白かったです。
表題作の「終末のフール」は自分の父と少し似てるなあと思いました。
伊坂さんの本は初めて読んだのですが、また違う作品も読んでみたいなって思いました。





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最終更新日  2007年10月14日 19時25分15秒
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