小さな宝物

小さな宝物

2007年10月27日
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カテゴリ: 愛読書
151. フリークス

「J・Mを殺したのは誰か」―そんな一文で終わる原稿を、私はもてあましていた。入院患者が書いたそれは、“解決篇”のない推理小説そのものだったのだ。極度の容姿コンプレックスに憑かれた男、J・M。彼は五人の子供たちに悪魔じみた人体改造術をほどこし、森の奥深くの屋敷に幽閉していた。ある日、そのJ・Mが屋敷の地下室でずたずたに切り裂かれて殺害された。犯人は子供たちのうちの一人なのか。私の友人である探偵・彼は、この難問にどう挑む。表題作ほか、三つの病室を舞台に謎と恐怖と驚愕の世界へ読者を誘う、異色の綾辻ミステリー傑作集。

精神科で働いていたこともあるのでこの分野はとても興味があります。
こちらの作品はミステリーですがいわゆる精神を病んでいると思われる人の
心の内側から見える世界を描いたものでなかなか興味深かったです。
読み終わるまで答えが見えない怖さというか、読み終わっても何とも言えない怖さが
あります。
精神科病棟に勤務していたときは本当に正常と異常の境目がよく解らなくなることが
多かったです。
そして自分もいつこんな風になってもおかしくないのだと感じることも多くありました。


関係ないですが私が通ってる図書館は綾辻さんの本が非常に少なく
とても残念です。
館シリーズも読破したいのになあ・・・・・。





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最終更新日  2007年10月28日 17時56分32秒
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