日本の掛け時計


一朝一夕にはなれない。 
掛け時計をみて、これは何年ごろに造られたものだとかは、
だいたいわかる。沢山の時計を見て、資料を照らし合わせる
その積み重ねで、当たらずとも遠からず、といったところだ。
しかし、本を出そうと思えば、いい加減なことは、書けない。

何人かのコレクターや業者のかたが、いろんな本をだされているが、年代はやはりアバウトだし今一つの感があった。
しかし、戸田 如彦(とだゆきひこ)氏の著作は、なかなか
の力作だ。これも30年間、2500台の蒐集した現物主義
による成果であろう。

日本が太陽暦を採用したのは、明治5年のことだ。
この年太陰暦12月3日をいきなり政府は、 
強引に明治6年1月1日にしてしまった。
給料はどうなったのか。年末の支払いをどうしたものか。
わからないが、新しい時計の歴史がはじまったのです。

明治8年 金元社 東京麻布 金子元助 掛け時計を製造

明治20年 時盛社 名古屋杉之町 林市兵衛 中条勇次郎を
      技師長として掛け時計を製造

明治22年 大阪時計製造会社 土生正泰  大阪余力町
      陽時計製造会社  矢内三次郎 兵庫県八代村

明治23年 長崎時計製造会社 島谷硯三郎

明治24年 京都時計製造会社 大沢善助  京都
      林時計製造会社 林市兵衛  名古屋松山町
      灰谷時計製造会社 灰谷右衛門 滋賀県

明治25年 水野時計製作所  水野伊兵衛 名古屋
      精工舎      服部金太郎 東京石原町
      渋谷時計製作所  渋谷史春  大阪
      渡辺組時計製造会社 木下徳三郎 新潟

明治26年 愛知時計製造合資会社 
      名古屋時計製造合資会社 
      江久保時計製造所
      製時合資会社

明治27年 加藤時計製造所     名古屋
      尾張時計製造合資会社
      長栄合資会社      奈良県式上群織田村
      北出時計製造会社
      松下時計製造会社

明治28年 明治時計製造合資会社 名古屋久屋町 松岡善兵衛
      日本時計株式会社

明治29年 東京時計製造株式会社

明治30年 高岡時計製造所 富山県高岡 有沢庄五郎
      小栗時計製造合名会社 愛知県半田
      堀田時計 名古屋 アンソニアの機械を買い入れ
               製造する。

  同名の会社もあり、最初の年のものを書く
  抜けている会社もある。個人名の物も除く
  とにかくまだまだあるので、整理したい。

石原町時代のセイコー社は次のページを参照してくだい。
www9.plala.or.jp/timekeeper/clock2_71.html


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