2005年08月21日
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人民元切り上げ1か月、完全管理で上昇率0・065%

 【北京=東一真】上海外国為替市場の人民元相場は19日、1ドル=8・1047元で取引を終えた。

 7月21日、中国人民銀行(中央銀行)が1ドル=8・2765元から8・11元に切り上げてから1か月の上昇幅はわずか0・065%。円相場に直せば、1か月で7銭程度しか上昇していない計算だ。

 この間の最高値、8月15日の1ドル=8・0970元も、上昇幅では0・16%。「誤差とも言えない範囲」(大手銀行)にとどまる。

 中国人民銀行は切り上げと同時に、新たな為替制度を導入した。新制度は、ドルや円など複数の主要通貨の値動きをもとに相場を変動させる「通貨バスケット制」を参考にしてレートを決めることにした。ドルだけが乱高下しても、人民元の変動幅を小さくするためだ。

 日々の人民元の対ドル相場の値動きは、前日の終値から上下0・3%幅まで認められた。人民元は最も上昇した場合、切り上げ以降1か月で6・5%の上昇があり得た。

 しかし、実際は通貨当局が相場を完全に管理している。人民銀行は主に取引終了前に、人民元売り、ドル買いの市場介入を繰り返しているとみられる。

 一方で、人民銀行は少しずつ為替制度改革を進めている。8月10日に上海に「人民銀行上海本部」を設立し、金融市場を監督する体制を整えた。15日には為替先物市場を上海で試験的に創設した。人民元と外貨とのスワップ取引(先物と現物の反対売買)なども導入する予定だ。

 「きょうはみなさんの関心がある人民元レートの話をしましょう」



 こうした動きは、「今後のレート変動幅拡大や再切り上げに向けた布石」(市場関係者)との見方が一般的だ。実際のレートは管理して輸出入業者などが為替差損を被らないようにする。一方で、為替相場の仕組みや変動相場に対応するための金融手法を学習させているわけだ。バスケットの中身を少し見せながら、肝心の日々の出来高や11通貨の比率は明らかにせず、売買が値動きにどう反映するかは不透明なままだ。

 人民銀行は「追加的な切り上げはない」と早々に表明しているが、市場では「年内に再切り上げもあり得る」(市場関係者)との観測が強い。日々の変動幅を徐々に広くする「発表なき切り上げ」の可能性もある。
(読売新聞) - 8月21日2時14分更新





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最終更新日  2012年04月07日 16時05分48秒
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