NO27直面した中国ビジネスでの問題事例



1、CITICの大連の養殖場で育った鮑を日本に売りたいと話があり見本を
取寄せ、見映え、試食を行ったところ評判が、とても良く大手旅行会社と鮑ツアーを企画しようと値段の交渉に入ったのですが、当初決めていた値段が交渉のたびに吊上がり結果、輸入は駄目になりました。

2、CITICを通じ中国のある会社から日本の養殖用抗生物質を買いたいと注文があったのですが、中国側の買値が安く値段が合いませんでした。

3、日本の食用油を中国が買いたいと打診があり値段の交渉をしメーカーと輸出の段階に入ったのですが神戸大震災に見舞われ油の精製工場が潰れてしまい輸出できなくなりました。

4、日本の桜海老業者から中国の桜海老を探してほしいと頼まれサンプルを取寄せ、見せたところたいへん良い品質だったのですが、輸入業者から「輸入をしたい、しかし、品物がサンプルと違い品質が良くなかったら返品してよ、値引きしても買わないよ」などと言われて、日本の輸入業者に断った事があります。中国側はできるだけ良いものを輸出したいと努力して誠意を尽くしサンプルを送ってきたのです。私も中国で最も信用の出来るCITICを使い桜海老を探させ取引をと考えたのです。信用のある中国の業者を通じればトラブルはありません。しかし騙されたとか品物が悪いとか、輸出したが料金の回収が出来ないとか、トラブルに遭うのは中国を何も知らない人が信用のおけない会社と取引をしてトラブルに巻き込まれるのです。全てのリスクを中国側に押付ける今回の場合悪いのは日本の輸入する桜海老業者側だと思いました。

どんな取引にもリスクはあります、しかしリターンを考え、中国側を理解しリターンに見合ったリスクを負う気持ちが無ければ中国とのビジネスを考える事は出来ないと思います。


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