リンゴ(林檎) 整腸、疲労回復、動脈硬化



りんご
バラ科の果物で、原産地は中近東からコーカサス地方。西洋では4000年前とその歴史は古いが、日本には
江戸時代に中国からもたらされ、本格的な栽培は明治以降とのことである。

成分は整腸作用のある植物繊維のペクチンを多く含み、急性腸カタルや便秘にも有効である。

ちなみにペクチンは皮の方に多いので、皮ごと食べる習慣をつけるとよいそうである。

腸内の異常発酵を防ぎ、整腸作用が一層効果的となるそうだ。

老廃物の排泄が円滑になることで、100g中に110㎎も含まれるカリウムとの相乗作用で、血圧降下やコレステロールを下げることにもつながるらしい。

リンゴには果糖とブドウ糖が多いので。0.5%も含まれるリンゴ酸・クエン酸・酒石酸などの有機酸と、糖分との相乗効果で、疲労回復を早めるとともに、精神安定の作用があるといわれている。

また、リンゴ酢(アップルビネガー)も疲労回復に卓効があり、ハチミツと合わせて飲み物として常飲すれば、整腸作用があり、ダイエット、二日酔いなどにもよい。

以前リンゴダイエットなるものが流行したが、すべてこの効能によってやったことだろう?

中国では体験的に肝臓病の患者に用いてきたのだ。

漢方の古典に「ほんぞうこうもく本草綱目」には、「気を下し、痰を消し、コレラ、腹痛を治すとある。

ふだん喉の渇く人は宜しくこれを食べるといいらしい。

水痢(下痢のこと)、遺精などによい」と記されているのである。

つづく





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