トチュウ(杜仲)茶・軽い高血圧に有効



中国のしょうやく生薬処方に用いられるトチュウは日本ではあまり聞き慣れない名前だが、
中国産の落葉きょうぼく喬木トチュウの樹皮を乾燥させて、ちゅうやく中薬(中国医学で用いる薬物のことで、日本でいう漢方薬)の処方に配合されているものである。
このトチュウの樹皮にはグッタぺルカというゴムに似たネバネバした物質が含まれており、これは薄めると、味はやや甘く、わずかな辛みもある。
この成分が血圧降下に有効性を示すといわれている。
中国は、まさに漢方薬の本場だけに、漢方薬の種類は想像以上に豊富であるが、最近はこうした伝統薬について科学考察が行われるようになっている。
トチュウもそうした伝統薬の一つとして研究対象に取り上げられ、
臨床的に血圧作用を認めたとしているが、そのメカニズムはまだ解明されていない。


この研究をしたのは南京の医科大学である江蘇医学院の附属病院。
同病院では、高血圧の患者129名に、トチュウの10%アルコール抽出液を、1日3回、1回に30滴ずつ、1~3ヶ月にわたって服用させた。
その結果、血圧降下作用が多かれ少なかれ認められた人は、半分以上の76人に達した。
残りの53人も悪化した例はなく、副作用も全くなかった、という。
また、別の報告では、早期の高血圧患者124人に、トチュウの抽出液を1日3回、5mlずつ与えたところ、半分以上の人に降圧現象が見られ、そのうち44例が一ヶ月以内に正常血圧に戻ったという。
さらに、トチュウと現代医学で使う降圧剤の比較も行われている。 
降圧効果については
降圧剤のアブレゾリンなどが90%以上を示し、トチュウは50%位に過ぎなかった。
しかし、トチュウは、頭痛、めまいなど、高血圧特有の自覚症状に対して優れた改善効果を示し、83%という結果が出ている。
高血圧は、体にさまざまな症状を呈するわけだが、いくら降圧効果があっても、薬の副作用でかえってめまいや吐き気、頭痛などの障害を起こすケースが多い。
その点、トチュウは、おだやかな降圧効果とともに、各症状の改善効果が期待でき、初期高血圧の人には最適なものといえるようだ。
このような薬効が次第に浸透してきており、何よりも副作用がないという安心感がある。
手軽に飲め、しかも美容・ダイエット効果のあるお茶である。

つづく


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