モモ

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2005年卒業式祝辞



ここちよい風、次々と咲きそろう春の花、美しい色とやさしい香り、小鳥のさえずりも今日の門出をお祝いしています。
 六年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族の皆様、お子様のご卒業を心からお祝い申し上げます。また、ご来賓の皆さまには、日ごろよりのお力添え、まことにありがとうございます。
 六年間の学校生活を無事終えて、142名全員が元気に卒業の日を迎えられた事をたいへん嬉しく思います。先ほど、校長先生から、一人一人に卒業証書が手渡されましたが、卒業生の皆さんは堂々として立派でした。
 六年前の入学式で、体育館の席に着いた日のことを覚えていますか?あれから六年、クラスが変わるごとにお友だちも増えていきましたね。読み、書き、計算はもちろん、生き物や自然の不思議を知り、私たちの住む街、国を知りました。野外活動では、初めて、先生やお友達と夜を過ごして身の回りのことを自分でしました。修学旅行で平和の学習をして、世界のこと歴史のことを考えられるようになりましたね。
 新潟で地震が起きたとき、タイに大津波が起きたとき、あなたたちが思いを寄せて募金を呼びかけたことを私は、忘れません。
 そして、私たちは、あなたがおとなになるまでずっと、守っていますから、どうか世界中で起こる心の痛む戦争や災害、事件に怯えないで、その優しい心を持ち続けてください。
 「人はひとりでは、生きてゆけません。」
 あなたの体と心の成長の陰には、先生方やご家族、周りの人々の応援があったということ、一人で大きくなったのではない、ということを決して忘れないでいてください。「ありがとう」の気持ちを、いつまでも持ち続けることの出来る人であってほしいと願っています。
 いよいよ、中学生。新しい友達ができます。色々な先生と関わりを持つでしょう。クラブの仲間や上級生、たくさんの人と出逢います。そして、話を聞いたり、物を見たりしてさまざまな経験を積んでいきます。自分の頭で考えて何がよいことで正しいことかを感じてください。判らないことをいい加減にごまかさず、知らないことは正直に言って教わる人になってほしいと思います。あなたには、それが出来ると信じています。
 それから、嬉しい事、悲しい事、辛い事、言葉でまわりの人に伝えましょう。あなたのまわりには、それを受け止めてくださる人が必ずいるから・・・。
 Every day I listen to my heart ひとりじゃない。私たちは、誰も一人じゃない。ありのままでずっと、愛されている。望むように生きて 輝く未来を・・・。
 校長先生をはじめ、教職員の皆様、六年間本当にありがとうございました。まだまだ、未熟な子どもたちに引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。子どもたちの今後の健やかな成長を祈りまして、お祝いの言葉といたします。

2005年3月18日


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