晴走雨読

晴走雨読

November 15, 2006
XML
カテゴリ: つれづれ・・・





昨日の話。

うちの入院に付き添い、御茶ノ水へ行った。

空はシオンでペーストされたような見事な青。

そして朝の慌ただしい街にはこの季節独特の光の色が漂っていた。





駅を出て皇居方向には大学や楽器店が多く、橋を渡って反対側へ行くと病院が立ち並んでいる。

およそ20年の時を経て、背中を丸めて橋を渡る比較的年配の列に加わって僕は歩いていた。



諸事を済ませおよそ2時間ほどで病院を後にした。

そして橋を再び渡り、今度は若い人の列に流されるようにして歩く。

街は見覚えのないキレイなビルも多かったが、昔の面影ををそこここに感じることができた。

僕の足は自然とかつての学び舎へ向かっていた。

僕は一浪して大学に入学したのだが、

思えばいつの頃からか大学へ行く以外の選択肢を持たない狭い思考回路の中で生きていた。

それは小学生が中学へ行くように、あるいは中学生が高校進学を思うように・・・

とにかく偏差値を上げることだけが勉強する目的だった。

それはどこかゲームでハイスコアを競う感覚に似ていたかもしれない。。。




”何をすればいいんだろう”

と。




かつての学び舎は僕の記憶の像とほとんど変わることなく存在していた。


いい思い出はまったくないが、

ここを通り過ぎたことの意味はあったはず。




僕の長い影もそう言っているようだった。






表通りを一本入ると昔からあるゲーセンが今も営業をしていた。

店の扉に張ってあるゲームのポスターが、

強風に飛ばされまいと必死にしがみついていた。


僕はそのポスターが何の為にそんなに必死にしがみついているのか

分からなかった。








DSC09200(1)









ところで先日の成績が上がったコツですが、

僕は・・・


「部屋をきれいに片付けるようになった」


でした。


始めに披露した僕は、後から発表したクラスメイトの答えに愕然とした。

”俺はなんて幼稚なことをじゃべったんだろう”と

実は長い間、自分の中には残り続けていた。

今は俺らしくていいかなぁと思えるようになっているのだけれど。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 15, 2006 11:36:23 PM
コメント(29) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: