晴走雨読

晴走雨読

December 26, 2006
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カテゴリ: つれづれ・・・






想像してみた。

もし僕が洋食屋のオーナーシェフで、年をとり、

その店を2代目に譲るとなった時、

僕はその継ぐ者に何を言い残すだろうか。





ほとんど変わっていない店内を見回していると、

つい数日前にもここで食事をしたような錯覚に陥りそうになる。



”ハーフボルシチとビーフシチュー、ライスでお願いします。それと赤ワインをグラスで”

僕はそらで覚えた台詞を言うようにオーダーを告げた。


赤ワインをちびちび飲んでいるとほどなくしてボルシチが、

ボルシチで体が温まったあたりでビーフシチューが運ばれてきた。


ボルシチは何も変わらない素晴らしい味。

そしてビーフシチューはボリュームが落ち、値段が上がっていた。




代が変われば味が変わると考えてしまうのが人間の心情。

ちょっとした変化を敏感に感じようとして集まる常連の前に立ち続けた五年は

決して楽なものではなかったはずだ。




二代目らしさをどこかで感じたいと思ってしまうのは僕だけではないと思う。








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Last updated  December 27, 2006 03:05:19 AM
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