晴走雨読

晴走雨読

March 3, 2007
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テーマ: たわごと(27382)
カテゴリ: つれづれ・・・






落語家、立川談志は毎年田植えと稲刈りのために新潟へ行くという。

多くの友人、家族の中で腰を曲げて稲を刈る彼の姿を、

先日何かの番組で見た。





株式という机の上で稼いだお金、

その札の色を分けるべきなんじゃないでしょうかねぇ。

自分がよくわからないせいもあるけれど、

分からないだけに憤りを感じてしまうんですよ」



総出で刈り取った稲穂を竹で作った柵に掛けていく。

稲穂は夕日に映え、きらきらと輝いている。


小さい青蛙がすっかり寂しくなった畑でうずくまっていた。







うちのベランダに最近、一羽の鳥がやってくる。

雀よりひとまわり大きく、黄色味がかったブラウンの羽がきれいな鳥。

その鳥は朝日の当たるシクラメンのプランターに降り立ち、

辺りを警戒しながらプランターの土をついばむ。



どうやら僕が肥料代わりに撒いている生ゴミ処理機で出た”それ”を食べにきているようだ。



僕は毎朝、部屋の中からそれを眺める。

そして彼が去れば、また少し”それ”を追加する。


いつもより少し多めに。











立川談志は戦時中東北地方に疎開していた時に、




「白い米があれば、あとは何にもいらないねえ」








どんな暮らしをしていても、忘れてはいけないことってあるのだろうと思った。



今年は落語を聞きに行こうと思う。













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Last updated  March 4, 2007 12:08:56 AM
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