差し伸べられる手 ~誰の上にも平等に訪れる事を願って~

差し伸べられる手 ~誰の上にも平等に訪れる事を願って~

小説系

  「謎の母」 久世光彦 
 とある方に勧められて読んだ本です。太宰フリークな私なら、きっと気に入るはずだと。名前を聞い
た時にはまず、TVプロデューサーである久世さんの顔の方が先に浮かんでしまってました。あの方が
一体どんな小説を…?…と思い、図書館で借りてみました(買わないのかよ)。もう、第1章を読み始め
た時点で既にクラクラしてました。恐るべき、久世マジック。こんな繊細な文章を書かれるとは…全然
存じ上げませんでした。と同時に、この本を教えてくれた友人に乾杯!ありがとうありがとう。こんな
に夢中になって読んだ小説は本当に久しぶりでした。その時代に思いを馳せながら、私もかもめ…いや、
主人公の女の子になりたかった。激しくそう思いました。
 ストーリーは、とある主人公の女学生の日常を描きつつ、そこに当代きっての人気作家の毎日を絡め、
彼の死までの何ヶ月かを追う話になっています。……相変わらず、あまりの拙い表現とボキャブラリー
不足で本当に申し訳ない、情けない。ごめんなさい、分りづらくて。
 是非是非太宰好きな方もそうでない方も。当時の文壇の話も散りばめられており、その手の話が好き
そうな方には更に更にお勧めです。 


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: