■ 「謎の母」 久世光彦 とある方に勧められて読んだ本です。太宰フリークな私なら、きっと気に入るはずだと。名前を聞い た時にはまず、TVプロデューサーである久世さんの顔の方が先に浮かんでしまってました。あの方が 一体どんな小説を…?…と思い、図書館で借りてみました(買わないのかよ)。もう、第1章を読み始め た時点で既にクラクラしてました。恐るべき、久世マジック。こんな繊細な文章を書かれるとは…全然 存じ上げませんでした。と同時に、この本を教えてくれた友人に乾杯!ありがとうありがとう。こんな に夢中になって読んだ小説は本当に久しぶりでした。その時代に思いを馳せながら、私もかもめ…いや、 主人公の女の子になりたかった。激しくそう思いました。 ストーリーは、とある主人公の女学生の日常を描きつつ、そこに当代きっての人気作家の毎日を絡め、 彼の死までの何ヶ月かを追う話になっています。……相変わらず、あまりの拙い表現とボキャブラリー 不足で本当に申し訳ない、情けない。ごめんなさい、分りづらくて。 是非是非太宰好きな方もそうでない方も。当時の文壇の話も散りばめられており、その手の話が好き そうな方には更に更にお勧めです。
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