13頭立てのオープン特別、メンバー見渡してみると、ずいぶん似たタイプがぞろ ぞろ出走してきたもんだなあという感じがする。しかも「ここ目標」という馬がほ ぼいなくて、各馬の本気度よりも展開が重要となりそうな雰囲気。 ここの前哨戦(笑)とも言うべきオパールSは、京都の内回り2000mの競馬。これ は、道中の流れと仕掛けどころで、上位の着順はどうにでも変わるというレースだ ったが、結果は前半をあまりに超スローに落としすぎて、ラストの瞬発力勝負。逃 げを打った平均ペース型の代表格ヒマラヤンブルーが5着まで落ちた一戦だった。
しかし京都の外回り1800ならば、流れは平均ペース。溜めても行っても味のない
ヒマラヤンブルーは、前走よりも、もう少し速めのペースで行くのでは?
出走馬が「揃いも揃って平均ペース型」ということは、つまりゴール前でバシッ
と切れる脚を使う馬がいない、ということでもある。要するに、ゴール前は皆、脚
いろが一緒になってしまうのだ。ならば、「あらかじめ前の方を走ってる」順番に
ゴールまで到達する可能性が高いというレースかな?
大勢逆転候補は、このメンバーの中ではメリハリのきいた脚を使えるダンツジャ
ッジに期待。この馬の能力と脚質を考えれば、道中の位置取りと仕掛けどころによ
っては勝つまである、というタイプ。これは意外に強い。
以下、全く人気薄だけど、ユキノサンロイヤルもしっかり仕上がっていれば、
この中では直線一気に伸びてこられるクチ。幸の騎乗も心強く、少し買ってみたい。 エイシンチャンプはどちらかというとパワータイプで、軽さの求められるこのレ
ースにはあまり向かないような気がするので、力は認めても今回は△まで。ヤマニ
ンセラフィムもここで走っちゃうようだとかなり化け物で、一回見てからかなー?
アンカツのプリサイスマシーンは血統表見てる限りでは芝がダメとはとうてい思え
ないし、2~3番手から行きそうだし、一応押さえておきたい。
人気のエイシンスペンサーは、今度は4~5番手から競馬してそのまま4~5番手で
入線というイメージなのでワタクシは買いません。
| ◎ヒマラヤンブルー | ○マイネアイル | ▲ダンツジャッジ |
| △ユキノサンロイヤル | △プリサイスマシーン | △エイシンチャンプ |
| wrote:2003/11/10 |
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謎のラップ前半3ハロン37秒0、1000m62秒7(笑) <**レース回顧/2003年 カシオペアS**>Race/2004.11.8 京都外回り・芝1800m |
| レースをつぶさに見ていると、騎手にはだいたい2タイプいることが判ってくる。 主導権を取りにいかない騎手は、レースを見ていて「うわ、なんてテーマの見え ない騎乗なんだ!」と、あきれてしまうケースが多い。逆に、主導権を取りに行く 騎手は、レースに対する意思と主張がかなり明快だから、馬券を持ってて納得がい く。主張が明快ということは、レースの中で一度は勝負にいってくれるということ でもある。 このあたりのいきさつをもっと平たく言うと、主導権を「取りに行かない」騎手 のレースを見てると、「コラーッッッッ!なにやっとんじゃあ!」と思うことが多 い(笑)。 この場合の「主導権」というのは、もちろん、ただ単に「逃げる」というのとは
まったく違うのだ。それは主導権でもなんでもなくて、単純な脚質の問題。そうじ
ゃなくて、「自分が騎乗している馬に、もっとも有利になるようなレース展開を演
出しようとする」のが、今話題にしてる「レースの主導権を握る」ということだ。 さてそれで2003年のカシオペアSなんだが、なんだろうこの 「前半3ハロン37秒0、1000m62秒7」 は?(笑) 京都外回りの1800に14頭立て、先行馬がいなかったわけじゃないのだ。しかしこ れは、先行馬の騎手さんたちいったいナニを考えて乗ってますか、というラップだ。 僕が言いたいのは、ヒマラヤンブルーに乗った四位の騎乗に関してなのだ。なぜ にこの超スローを、あえて3~4番手? うーん、本当に理解に苦しむ、不思議な騎 乗だった。 だってさあ(以下、ヒマラヤンブルーを本命にしたための負け惜しみをかなり含 む・笑)、なにしろヒマラヤンブルーは、平均ペースで行かせて、後続にもなし崩 しに脚を使わせながら、ワンペースで走りきったときに好走するタイプなのだ。そ れは過去の傾向がはっきり示していて、たとえば2003年の函館記念は、1000の通過 が60秒0のジャスト平均ペース。これを逃げて、粘りに粘ってエアエミネムの2着だ った。次走の札幌記念、これは1000の通過が60秒8、やや遅めだがまあ平均ペース、 G2の手強い相手に4着と粘った。 ところが秋の京都に戻って前走、オパールS(京都・内回り芝2000m)では、逃げて 1000の通過が62秒2。そして今回のカシオペアSが、全く逃げもせずにアンカツのペース (1000を62秒7の超スロー)を3~4番手から無策に追走! OH! なんじゃこりゃ! そして四位J、レース後のコメントが、前走のオパールSも今回のカシオペアSでも、ど ちらも判で押したように 「ペースが遅くて、流れが向かなかった。上がりの速い瞬発力勝負はこの馬には 向かないね」的なご発言。 うーん。 翌日、幸四郎がアルゼンチン共和国杯で、「とにかく引っ掛かってもいいから前
に行こうと思ってた」とレース後にコメントした。それで騎乗馬のアクティブバイ
オが勝てたのは、もちろんラッキーもあったが、しかしこういう具合に明快なテー
マを持って騎乗してくれたとき、もし負けたとしても、馬券を買ってる方としては
大いに納得がいく。 勝負の騎乗をしない「馬任せ」のジョッキーは、よほど馬が強いかよほど展開向 きそうなときでない限り、本命にできないなあ。とてもじゃないけど、大切なお金 を預ける気にはならないよ(笑) ハズレ馬券の恨みは恐ろしいのだ(笑) 【ワンポイント】 それに比べて、プリサイスマシーンで勝ったアンカツの騎乗は、 テーマも狙いも実に分かりやすかった!つまり 「この馬のペースで慌てずに先行して、芝でどこまで切れるか試したい」 |
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