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阪神JF

2003年/阪神JF



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  阪神JF       ※タイトルをクリックしてください






wrote:2003/12/3

秘めた能力? 現時点での完成度? それとも?

<**レース展望/2003年 阪神JF**>

 この時期に行われる2歳牝馬のチャンピオン決定戦は、馬券的には一見 まったくポイントを絞れなくて、あまりにもファクターもデータも少なす ぎるという感じがする。 スケールや秘めた能力を買うのか、それとも現時点での完成度を買うの か、あるいは展開を買うのか。こういうことを迷いだすと、キリがなくな ってくる。

 しかし実を言うと、こういうふうな発想はすでにポイントがズレてる可 能性があって、たとえば大荒れになった一昨年(2001年)の一番人気は、 キタサンヒボタン。これはその時点では「スケール断然」と言われていた 馬だった。
 その前に荒れた1997年、これはアインブライドが7番人気で勝った年だ けど、その年の1番人気はシンコウノビー。これは「現時点での完成度で 一歩リード」と言われていた馬だった。 しかし実際問題として、「スケール断然」という下馬評で、事実、競走 キャリア全体を通じてスケールが違っていたメジロドーベルのような例も あるし、その時点の完成度の高さだけでエアグルーヴに土をつけた1995年 のビワハイジのような例もある。


 う~ん、考えてもワカランのですね~、阪神JFは(笑)
 ってことは、好きな騎手、好きな馬、好きな血統を選んで買うレースか もしれないね? 馬券は「レースの見学料」と割り切って、各馬の将来性 に注目したほうが楽しめるかも?

 しかしもちろん、当てる気でガッチリ予想しなくちゃね(笑)
 いろいろ難しそうなレースだけど、実は「今の段階での力量比較」で、 わりとカンタンに取れるレースだったりもする。あとは、過去の傾向から は、外国人ジョッキーが格別にいい成績を残しているレース、というのも 大きな特徴だ。2歳牝馬だけに、優しく上手にエスコートしてあげないと (というよりヨシヨシしてあげないと)ダメ、ということなんだろうね。
 カタカナの名前のジョッキーを買おう!(アンカツとかね・笑)
 ほかではやはり展開と位置取りだけど、過去10年、4角で最後方にいた 馬が追い込んで連対したためしは一度もない。今年のスイープトウショウ、 もしかすると4角は大外最後方だが、18頭のフルゲートを直線だけではた して一気に飲み込めるのかどうか、ワタクシ的にはかなり疑問符かな。

【ワンポイント】
過去の傾向からは、わりと先行馬が有利。追い込み一辺倒は、 よほどハイペースにならないと苦戦かも。

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今年の阪神JF、血統的には前代未聞のレース!

<**血統で読む/2003年 阪神JF**>

 このサイトを立ち上げてから、毎週わりと真面目に「過去の連対馬」の血統 をチェックするようになったが、あまりにハッキリとした傾向が出てくるので、 驚きの連続! いままで


 それで今週の阪神JFだが、これはもう完全にノーザンダンサー系の圧勝だ。
 「冬の芝で、軽いスピードだけじゃダメ」となると、やはりイメージとして は「じゃあノーザンダンサー系かな?」という感じなんだけど、過去10年を見 ると、本当に徹底している。
 過去10年で9回が良馬場。その9回のうち、なんと7回までもが、「勝ち馬= ノーザンダンサー系」だ。これはもう「良馬場だとノーザンダンサー系以外は たいてい勝てない」という数字で、まさに圧倒的。
 ちなみにノーザンダンサー系が勝てなかった2回は、去年のピースオブワー ルド(サンデー)と、1999年のヤマカツスズラン(ジェイドロバリー/ミスタ ープロスペクター系)。

 ふこりゃあ簡単だね、ノーザンダンサー系の馬の単勝を買えばほぼ自動的に 当たりじゃん、と一瞬ほくそえんだんだが・・・。
 しかしこれもまた驚いたことに、今年の出走馬18頭中、ノーザンダンサー系 の馬はなんとゼロ! OH!こんなケースは本当に前代未聞なのだ。


 というわけで、もう少し突っ込んで調べてみたんだけど、その結果は、

  ----------------------------------------------------------------------------
   ●上位争いするためには、父(もしくは母の父)がノーザンダンサー系 であること。
   ●上位争いするためには、できるだけ異系の配合を持ってることが望ま しい。
   ●その2つの条件の例外となるためには、次のどちらかが望ましい。
     (1)母系がよほど優れてるか、父が底力満点
     (2)本馬自身がすでに重賞ウィナーである
  ----------------------------------------------------------------------------

 この3つのフィルターを通しただけで、良馬場で行われた9回のレースの連対 馬18頭中、17頭までを完全に網羅してしまうから驚きだ。
 過去10年、この条件のどれにも当てはまらないたった1頭の馬が、1993年に2 着だったローブモンタントだけなんだけど、しかしこの馬は、キネーン騎手が 乗っていたのだ。つまり、上記の条件に
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   ●外国人ジョッキーは侮れない
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という項目を付け加えると、もしかしてかなりいい感じかも(笑)


 それで、今年の出走馬を見て見ると・・・。

[母の父がノーザンダンサー系]
 **コンコルディア(母の父アンバーシャダイ)
 **スイープトウショウ(母の父ダンシングブレーヴ)
 **ディアチャンス(母の父マルゼンスキー)
 **ヤマニンアルシオン(母の父Danzig)
 **ヤマニンシュクル(母の父Nijinsky)
 **ラブリープリンセス(母の父ノーザンテースト)

この中で、バチッと傾向に合致するのが、ディアチャンス、ヤマニンアルシ オン、ヤマニンシュクルの3頭かな?

 ディアチャンスはファロン騎手が乗るうえに、異系の配合がある。ヤマニン アルシオンは母がヤマニンパラダイス(1994年のこのレースの勝ち馬)。ヤマ ニンシュクルは、2代母がアメリカの名牝ティファニーラス。善臣が絶賛して るらしいコンコルディアは、ファラリス4段重ねでやや厳しいかな~?


 ちなみに、今年の出走馬で、上記の条件のどれにも当てはまらない馬(つま りややピンチかもしれない馬)は、以下の通りです。
 ?? エンジェルクルー
 ?? ダンツアイリッシュ
 ?? マコトキンギン
 ?? マチカネエンジイロ
 ?? マルターズヒート

【参考】

 上記にあげた3つの条件、詳しく見るとこういうことです。↓↓↓

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  (1)  良馬場で行われた過去9回のレースで、連対馬 18頭中16頭 が、
 「父=ノーザンダンサー系」もしくは「母の父=ノーザンダンサー系」
  (2)  恒例の異系調査としては、 ファラリス系を4段 重ねた配合で連対
 したのは、良馬場で 18頭中4頭 のみ。できれば異系を持った配合が望ましい。
  (3)  異系を持たずに勝ったのが、2000年の テイエムオーシャン (ノーザンダンサー系)
 と、2001年の タムロチェリー (ノーザンダンサー系)の2頭。これは父が
 両方ともヨーロッパで2400mのG1を勝った馬で、いちおう底力満点という形。

  ※テイエムオーシャンの父ダンシングブレーヴはキングジョージと凱旋門賞勝ち。
   そしてタムロチェリーの父セクレトはイギリスダービー馬。

  (4)  ノーザンダンサー系を持たない場合か、あるいはファラリス4段重ね
 になる場合(つまり例外的な存在として連対するためには)、
 できれば 母系が優れている ことが望ましい。もしくはすでに実績上位が理想。

  ※異系を持たずに勝ったテイエムオーシャンは2代母が桜花賞馬エルプス、
   そして昨年、ノーザンダンサー系を持たずに連対したヤマカツリリーは、
   母がエリザベス女王杯馬リンデンリリー。
  ※もう一頭の例外馬タムロチェリーは、すでに小倉2歳Sを勝った馬だった。
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【ワンポイント】
父も母の父もノーザンダンサー系じゃない馬としては、アズマサンダースの母系が 超絶ですよ。この馬、牝系をさかのぼるとザリバっていう名牝にたどりつくんですが、 これは今年のヨーロッパ年度代表馬ダラカニと同じ。いま、活気のある母系です。 かつてジャパンカップを勝ったペイザバトラーも、ザリバの子孫。


wrote:2003/12/8

超スローを差したけど「かなり強い」というわけではない?

<**レース回顧/2003年 阪神JF**>Race/2003.12.7

 1着ヤマニンシュクル、2着ヤマニンアルシオン。
 あれー? これってどこかで聞いたことがあるなあ、と思ったんだけど、 んふふふ、何のことはない、血統コラムで推奨した3頭のうちの2頭じゃな いか。(笑)
 いままでさんざん血統馬券でオイシイ思いをしたこともあるが、今回は 自分で書いた血統分析にまったく身を任せられなかった!(笑)

 しかしどういうわけかノーザンダンサー系が上位に来るレースなんだね。 3着のコンコルディアまで、「母の父ノーザンダンサー系」。来年まで覚え ておかなきゃ(笑)
 母の父=ノーザンダンサー系の馬は、血統コラム見たら分かりますが6頭 しかいなかった。その中で、新馬の勝ちタイムがあまりに遅かったラブリー プリンセスをはじいて、5頭の3連複ボックスを買っていれば、OH! 37万馬 券も夢ではなかったかも??

 と、レバとかタラでたらふく腹いっぱいになってみるのも競馬の面白いと ころ(笑)。でも本命に期待したアズマサンダースしか頭の中になかったか ら、絶対に買えてないんだけどね^^


 レース自体は「四位がこのレースだけは急激にうまく乗った!」というわ けでは全然なくて、いつもどおり馬任せにレース進めて、いつもどおりに直 線大外に持ち出したら、前の組が意外にだらしなかった、という競馬。馬は よく頑張っていたけど、四位は直線の入口でスイープトウショウを弾き飛ば したりで、あまり感心した乗り方ではなかったなあ?
 しかしスイープトウショウのあの不利は相当大きなものに思えたけど、あ れで戒告だけなのか? あの不利がなかったらスイープトウショウももっと 上の着順と見えたけど、まあしかしあのあたりが追い込み馬の宿命といえば それでしょうがないのかもしれない。

 この時期の2歳牝馬はまだまだ難しくて、来年からはやっぱりノーザンダ ンサー系に絞って馬券買おうっと(笑)
 レベルとしては、阪神のマイルを1分35秒9はいかにも勝ち時計遅すぎで、 来年の桜花賞までにはまだまだ新興勢力の台頭がありそう、という雰囲気か も?
 1000の通過が60秒7の超スローで先行勢が伸びられなかったというのは、 やはりレース展開の問題じゃなくてレベルの問題。ヤマニンシュクルは道 中の反応がさほどビビッドではなくて、桜花賞戦線よりもオークス路線で 面白いかも? と思った。

【ワンポイント】
朝日杯FSも血統馬券かなー(笑) どんな傾向が出るのか、楽しみだ!

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