サクラプレジデントがここを回避でいろんなところで話題になってるようだけど、あの馬は使い込んでいくとかなりテンションが上がってくるタイプで、間隔をあけた方がレースぶり際立つのが、大きな特徴。この回避で、ワタクシ的には「むしろ安田記念でも軽く扱えなくなったなあ」という印象を受けた。 しかも、サクラプレジデントは「3角過ぎからのロングスパートで一気にズバッと抜け出す」というレースをして強い馬だが、マイラーズCは間違ってもそういう展開にはならないレース。競り合って弱いタイプなだけに、ここに出てきても今回はローエンの方が上だろうと見ていたが、府中のマイルならば、能力高い馬は「一気に抜け出す」レースが可能。小島太厩舎はどちらかと言うと「レースを使いながら馬を仕上げていく」という面もある厩舎で、それもあってここは登録してあったのだと思うが、ここの回避は馬の個性を良く考えた判断のような気がした。
サクラプレジデントの回避で、ローエングリンは敵なしのレースとなった。岡部が馬の気に任せて逃げてもいいし、少し我慢することを覚えさせるためにエースインザレースを先に行かせてもいい。時計が速くなろうが遅くなろうが万全の本命馬。岡部とこの馬はとにかく手が合うし、3歳時に菊花賞に出て完全に崩れかかったリズムを立て直したのも、岡部ジョッキーだった。(キャピタルS、ディセンバーSの連勝)
確勝と見て、馬単で勝負。
相手に面白いのが、「多分岡部は2番手からレース」と見て、逃げて渋いエースインザレース。
| 東風S◇1着◇B上 |
|---|
| リズムよく逃げた。無駄な力を使わないセンスの良さもなかなかのもので、 かなり力をつけていると見て良さそうだ。コーナリングもうまいし手前の変え方も スムーズ、センスのいい競馬ぶりで成長がうかがわれた。すり足気味に 走るから渋った馬場は合うようだが、このリズムなら良馬場のスピード競馬 でもスンナリ単騎ハナなら大丈夫だろう。最後まで非常にしっかりした走りぶり で力強く、次走も買い。この馬場で58秒9で行ってラストまで伸びていたから、 かなり強いかもしれない。 |
◎ローエングリン ○エースインザレース ▲サイドワインダー △マイソールサウンド △ウインクリューガー
ローエンから馬単で。
ここはローエングリンが敵ナシだろうと見て馬単1着付けで勝負してみたが、まったく意外な敗戦。この相手にだらしないとさえ思える負け方で、道中もカカリっぱなし、これは安田記念に向けてまったく厳しくなったもんだなあ、というのがレース直後の感想だった。
しかし、「ちょっと待てよ」と頭の片隅に引っかかるところがあって調べてみたんだが・・・。
その結果、なんとまったく結論がくつがえってしまいました(笑)。むしろ「安田記念に向けて上々のレース」だった、と確信してしまった。(←これだから競馬って楽しい・笑)
ポイントは、ラップに刻印された「ローエンの個性」なのだ。
この馬、道中のペース・流れや位置取りを一切問わず、とにかくマイル戦なら「ラスト1ハロン12秒0前後」でしか走れない。全体の走破時計が速かろうが遅かろうが、判で押したように最後はほぼ「1ハロン12秒0」だ。これが実はローエンの秘密だった。
しかし勘のイイ方ならお分かりと思うが、これは逆に言うと、「どんなペースで流れても、ラスト1ハロンを12秒0前後で走れる」ということでもある。もちろんこれは、大きな武器となる場合がある。
ちょっと下の表を見てほしい。数字を全部見る必要はないよ、そんなに難しくないから大丈夫^^
マイソールサウンドもずいぶんマイルのペースに慣れてきたし、うーん、安田記念も見どころが満載という感じになってきたなー。
参考までに、ローエンの1800のラップを掲載しておきます。こちらは、ペースに関係なくラスト1ハロンが12秒4~6という数字。だいたいどういうときに買えばいいか、なんとなくわかる感じがするよね。