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京王杯SC(2)

wrote:2004/5/17

動く回顧新潟大賞典、全馬レース分析

<**レース回顧/2004年 新潟大賞典**>Race・2004/5/16

 復活してきた馬、上がってきた馬、ここがピークかもしれないと思える馬が入り乱れて、面白い一戦だった。勝ったマイネルアムンゼンは馬も強いが騎手の好騎乗も大きかった。最後から2つ目のラップが<10秒6>という信じられないような展開で、馬の力が光ったのはウインクリューガーとメイショウキオウ。これは次走首位候補かも。2着のハレルヤサンデーは後藤の好騎乗が何しろよかった。

アサカディフィート ,10着, B
 57キロ。体調自体は非常に安定していて、フォームのバランスも問題ないし、タフに好調キープ。しかしコーナー2回の競馬に適性はなく、最後の100mで馬がレースを諦めてしまった。水を含んだ馬場もあまり良くはないが、コーナー4回ならギリギリもつかも。池添ジョッキー今度は2番手からの競馬で積極的な騎乗だったが、どうもこの馬のリズムと微妙に合わない感じ。得意のレースでは引き続き問題なく要注意だが、中舘のほうが買いやすい。

ファイトクラブ ,11着, B☆
 54キロ。石橋脩騎手、度胸よく最後方から。しかし流れが向かず、ラストから2ハロン目の<10秒6>のところで後ろからかなり激しく追い上げなくてはならない展開となってしまって、最後1ハロン完全に息切れ。ただ、この<10秒6>の部分を追い込んでくる姿はかなり迫力あって、次走相手のあまり上がらない1800なら買えるという印象だった。2000は微妙に長いかもしれない。もう少しレースの流れにはまっていたら着順も上だったが。コーナー4回で一瞬の脚を使った方がいいタイプかもしれない。

メイショウキオウ ,5着, B☆
 55キロ。フットワークのバランスもよくて絶好調だ。まさかコーナー2回の競馬に対応できるとは思わなかったが、3番手から進めてラストから2ハロン目の<10秒6>の部分であわや先頭に立とうかという勢い、しかもゴール前50mまではこれが勝つかというレースだった。最後は内外の馬場差かもしれないし、仕掛け早だったのかもしれない。そのあたりは確かめようがないが、次走2000mの競馬なら必ず上位と思えた。7歳にして今が生涯のピークかもしれない。道悪も問題ナシ。

ユウワンプラテクト ,14着, B下
 54キロ。先行して4番手からのレースだったが、全体に力みがちで見どころ薄かった。コーナー2回に適性ないし、道悪もダメ。しばらく買いにくい。

アンクルスーパー ,15着, B下
 54キロ。完歩の大きな馬で、こういう濡れた馬場はよくない。フットワークにどこといって変化は見られないが、パンチのない馬で、馬券になるシーンは想像しにくい。

ブルーイレヴン ,7着, B
 55キロ。中団で折り合ってマジメにレース進めるようになったが、その分爆発力もどこかに行ってしまった感じで、いまやほぼ普通の馬。4角でのポジションは勝ったマイネルアムンゼンとほぼ同じだったが、直線では一度も「先頭にたつかもしれない」というシーンがなかった。こういう濡れた馬馬がダメだろうと戦前には思えたが、それはさほどでもなくて、まあこなす程度。ただ、「前に出る」という意欲の全く感じられないレースぶりだし、しばらくは2歳時の幻影で人気になるうちは消して正解。「新潟大賞典を55キロのハンデで7着」というのが現時点の正味の力量だろう。

アグネススペシャル ,9着, B
 54キロ。最後方から直線だけでじっくり追い上げてきて印象はさほど悪くはないが、抜け出しそうなシーンも一度もなかった。粘り強くレースが進められるのは体調が良いからだが、2000m級だと苦しそう。相手の落ちるマイルで少頭数なら、という感じか。

カゼニフカレテ ,8着, B
 55キロ。パンパンの良で持ち味発揮のタイプと思っていたが、やや重発表程度ならばこなすようだ。後方から進めて直線はいい感じに抜け出しかかったが、最後は4ヶ月ぶりが響いて息切れか。直線の長いコースがいいだろうと思っていた馬だが、意外に鋭い脚2ハロンで、京都の内回りとか阪神とかの方が得意なのかもしれない。やや伸び悩み。最後メイショウキオウとビッシリ叩きあって遅れをとって、ストレスがきつかった可能性がある。

アラタマインディ ,16着, B☆
 53キロ。コーナー2回の競馬に適性はないし道悪もまるでダメだが、アクションは大幅に柔らかくなってかなり体調上がってきた。前走までは硬くてひどいフォームだったが、身のこなしが柔らかくなってきて、叩かれ叩かれて上昇。あとは体が絞れればいきなり好走できる態勢にまで上がってきた感じで、次走、コーナー4回の2000で良馬場で10キロ近く絞れてきたら、いきなり買いでいいかもしれない。

マーベラスダンス ,6着, B
 52キロ。平坦の2000mがピタリというタイプの馬で、なかなかレースぶり良かった。最後は伸びられるコースを通ってきたたのもあって前に離されずよく伸びてきていて、平坦の2000mで軽ハンデならメンバー次第ではいつも掲示板という感じ。それ以上抜けられる感じでもなかったが、夏のローカルでハンデ軽いうちは△で買っておいても良さそうなタイプ。

ウインクリューガー ,4着, B☆
 57キロ。調教でかなり厳しくいじめた成果がすぐに出たようで、前走までのあの伸び切ったフォームとは一変、かなりバネを使って走れるようになってきた。57キロで4角先頭のレースぶりから粘りに粘ったからレースぶりは抜群で、復活してきた。マイル路線は強い馬がひしめいているから買いにくいが、中距離路線に進むならばG3ぐらいいつか勝つ日がくるような気がした。直線平坦で早め先頭からじっくり粘るレースが得意で、夏の新潟では楽しみな一頭かもしれない。コースは府中と新潟限定かな?

シンコールビー ,12着, B下
 50キロ。フットワークに覇気がなくて動きが重苦しい。古馬混合のオープンではちょっと太刀打ちできない感じのレースぶり。これだと牝馬限定線でも買えないかもしれない。早熟の評価でいいのかもしれないし、体調もなかなか上がってこない。

スーパージーン ,3着, B☆
 55キロ。行きっぷりがよく、今シーズンは好調だろう。2走ボケが心配だったがそれもなく、順調に上向いてきた。渋った馬場もこなせるし、休んでいた間にしっかり成長しているようだ。ただ、勝った馬にはどう乗ってもかなわなかった印象で、ここで3着が現時点での力量かもしれない。脚部不安で1年休んでいた馬だから、次走上積みあるかどうかはやや微妙だが、次も▲クラスで買いでいい。意外にレース上手なタイプで、コーナー2回にも適性高いし、コーナーの数が多くてもやれるという馬。好調。

ヤマノブリザード ,13着, B
 57キロ。後方からの競馬だが全くフットワークに覇気がなく、道悪でスタート直後から完全にやる気を無くしていた雰囲気。しかも長い直線をずっと我慢して走り通す集中力が持続しないタイプで、直線大外だったが一度も伸びてくる感じがなかった。コーナー2回の競馬は全く適性なし。まったく力振り絞ってないし、調教がわりにさえならなかったようなレースで、基準外の一戦。良馬場・コーナー4回の競馬なら改めて見直し。ベストはやはり平坦右回りの1800だと思う。

ハレルヤサンデー ,2着, B☆
 55キロ。絞れた馬体をキープして好調も持続、しかも馬のリズムと騎手のリズムがしっかりあってよく折り合った、いい競馬ぶりだった。4角で全馬一斉に仕掛けていったときに後藤はワンテンポ遅らせてから追い出しに掛かっていて、このときにポジション取りがかなり後ろの方になったのだが、ここで仕掛けを待った分ゴール前に伸びられたレースだった。馬も好調だが、後藤の好騎乗が光った一戦。馬自身はますますローカル専用という感じが強くなってきていて、福島の1800もこなした馬だし、直線が平坦であればしっかり力を出せるタイプ。次走もローカルもしくは京都で、相手が上がり過ぎないならまだ買えるデキにありそうだ。

マイネルアムンゼン ,1着, B上
 フットワークのバランスも後肢のバネも申し分なし、絶好調。馬の調子のよさを活かしてじわっと乗った大西も好騎乗で、危なげない完勝だった。ラストから2つ目の<10秒6>の部分で無理せずにじっくり行ったのが好走の要因で、これが最後1ハロンの切れにつながった。馬もかなり気分いいに違いなく、もう一丁あっても不思議ないデキ。府中に戻ってエプソムCあたりを使うなら、また外側の枠を引くようなら首位候補でいい。5枠より内側ならば一枚割引き。ただ、馬自身は過去1年間で今がもっとも体調いい。かき込む走法で、道悪はまったく問題ない。

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wrote:2004/5/17

動く回顧京王杯SC、全馬レース分析

<**レース回顧/2004年 京王杯SC**>Race・2004/5/16

 府中の1400で外側に入った逃げ馬はかなりマークがきつくなって不利。ギャラントアローは弱い馬ではないがキツイマークを振り切って勝つほどにはまだ力をつけていない。基本的にマークが緩むレースで買いというタイプかもしれない。ウインラディウスは府中適性抜群で、これは一気に安田記念の本命候補。この走りぶりならコース適性でもスケールでも見劣りすることはまったくない。2番手候補的なイメージの馬だが、実際は相当強いと思った方がいい。

リキアイタイカン ,12着, B下
 身体のさばき自体は少し柔らかくなってきたが、まだ全体的に重苦しいフォームで、ガツッとくるところのないまま敗退。なかなか体調戻ってこないが、全力疾走しないで楽にレースを終えることを覚えてしまったような感じがする。次も買いにくい。

フィートソーファスト ,3着, B☆
 バランスもいいしなかなか東京コース向きの馬。UAEから送られてくる馬としてはおそらくこのレベルの馬だと「様子見」というのが実情だろうから、来年からこのレースに出走してくる馬は基本的に買い、という感じでいいんじゃないだろうか。本国で結果を出せない馬でも環境変わってリフレッシュ効果も期待できる場合がある。

マチカネアカツキ ,4着, B☆
 この距離に出てきてさっと先行するセンスのよさには驚くが、しかしやはりワンペースで一本調子の馬であることには変わりない。2000を走ってもワンペースだし、1400を走ってもワンペース。それが武器になりそうなレースは多分コーナー4回の2000mクラスの競馬で、そういうレースに出てきた時には黙って買いかもしれない。いい馬だが、安田記念向きの馬ではなくて、宝塚記念向きだと思った。次走安田記念なら消し。ウインラディウスより前に出られない気がする。

エースインザレース ,16着, B
 完全にギャラントアローをつぶしに行くかのようなレースぶりで、藤沢勢の隠れたペースメーカーだったのかと勘ぐりたくなるような騎乗。・・・というのは言い過ぎで、やはりこの馬は精神的に典型的な「逃げ馬」のタイプ。単騎先頭のレースじゃないと買い目がないということがはっきりした一戦だった。いいスピードを持っているので、単騎4角先頭ならば買っておいた方がいいという感じだろう。ここは終始力んで走っていて、伸びてしまっていた。前に馬がいるとまるで力を抜けないレースだった、と見るのが正解だろう。2番手から行って後ろの壁になるタイプの馬ではなかった。

ジョウテンブレーヴ ,5着, B
 中団の外目からじっくりと乗ったが、じわじわとしか伸びられず、上位とは力の差がありありだった。調子は良さそうだがG1に向う路線の中ではやはり見劣りの評価で、ローカルの1800辺りを使うなら流れに乗って馬券になるか、という程度。安田記念に出てきても買えない。

キスミーテンダー ,17着, B
 あおって出遅れ、それを短い向正面で挽回して中団につけたが、今度は4角でのめって、脚を取られてバランスを崩してしまった。全くリズムに乗れなかった一戦で、参考外。実力馬がいきなり衰えたというわけではなさそうだから、次は相手落ちるレースなら怖い一頭。安田記念では苦しい。

ウインラディウス ,1着, B上☆
 この馬は府中だとコーナーワークが抜群。向正面では後方でじっとして3角~4角でインベタ、ここをトップスピードに近い速さでクルッと回ってきたから驚いた。だから当然、直線を向くといつの間にかいいポジションに出ている。これは大きなアドバンテージだ。今回は、そのまま馬なりで前を射程圏に入れてから、最後1ハロンハンだけ強く追ったというレースぶりで、完勝だった。田中勝もこの馬とはよほど相性がいいようで、この勝ち方を見せられると、安田記念でもまず間違いなく上位という気がする。あまり枠順も関係なさそうだし、重いシルシで買い。

ネイティヴハート ,10着, B
 イメージチェンジで好位からレース進めたが、ラスト1ハロンでギブアップ。この馬は鋭い脚一瞬のタイプで、府中向きではない。新潟の内回りとかが活躍の場で、重賞路線ではよくても掲示板という感じになってきた。

ゴッドオブチャンス ,8着, B
 マイナス14キロでずいぶんスカッとした体つきで出てきた。道中のフットワークも捌き軽くて印象良かったが、最後は息切れといった感じ。全体にいいバランスになってるし、次走はビシッと追って少し体重増えてくるようだと買ってみたいが、安田記念では買えないだろう。夏の新潟までに体調上がってくれば、という感じか。ここは横山典が馬に楽をさせないで最後までしっかり追ってるから、次につながる内容のあるレースではあった。

ミデオンビット ,18着, B下
 元々1400向きの馬ではなくて一気に走るスプリント寄りのレースは苦手な馬だが、前を追いかけすぎて、4角でもうすでに手ごたえがない。動きがまだやや硬くて、本調子になるまでにはレース使い込んでいかないとダメだろう。次は買えない。

テレグノシス ,2着, B上
 ほとんど最後方からの競馬で、直線だけでぐいぐい伸びてきて惜しい2着。かなり体調は戻ってきているようだが、しかしもしかすると今や1400の流れが一番競馬しやすいんじゃないだろうかと思えた。ここは稍重にしては流れのキツイレースで前が一斉に止まった、という展開にも恵まれた。安田記念で同じ芸当ができるかどうかはやや微妙だが、府中はコーナーワークが実にスムーズなのも確か。本番ではもっとも評価の難しい馬かもしれない。△までかなー?

アタゴタイショウ ,14着, B
 バランスのいい馬だが、府中だとまったく力負けしてしまう。芝がやや湿った状態になってるのもずいぶん気になったようで、良馬場専用。相変わらずバランスは良くて好調キープだし、ここはほとんど競馬していないから度外視、次に向いたレースで相手落ちなら買いでいい。

マイネルソロモン ,11着, B
 稍重馬場に脚を取られたのか、まったく見せ場の無いままに敗退。だいたいが難しい馬で、連続の好走はあまり考えられないタイプ。良馬場専用で、使い込まれるとテンション上がってくるタイプだが、ここはジョッキーが好判断でラスト1ハロン流して終わってるから、さほどダメージはなかったように見受けられた。次走、相手と馬場次第ではまだ軽く扱わない方がいい。

オーゴンサンデー ,6着, B☆
 道中最後方、4角も大外回す度胸満点の騎乗ぶりで、直線一本で6着まで押し上げてきた。この馬の力量を考えると、厩舎や馬主にとっては大満足の結果ではないか。府中の1400は流れ向くようで、他の競馬場だと厳しくても、ここなら相手落ちのレースでは牡馬に入ってもいい勝負。ただ、脚質的に言っても安定感はなくて、相手によって買う時でも△がせいぜいというタイプかもしれない。

ギャラントアロー ,13着, B
 出て1完歩目が速いタイプではないから、先行馬の多い多頭数で外枠を引くと、完全に苦しくなるというのがよく分かった一戦。内にいたエースインザレースとミデオンビットの方が、「出の1ハロン」は馬なりで速かったぐらいで、ここで無理をしてハナに立って2ハロン目が10秒4。この時点で終了といったレースぶりだった。やや重で2ハロン目を10秒4は完全にオーバーペースで、これで府中の長い直線を逃げられるわけがなかった。終始半馬身後ろにエースインザレースがいる苦しい展開で、4角で完全単騎になってコーナリングするのが好走の条件。だんだん2回連続の好走が効かないタイプになってきたかもしれず、次は安田記念でも内枠ひいてさっと軽く先頭に立てるような展開ならまだ注意が必要。4角手前のバランスは良かったから、調子落ちはさほどない。ただし同型が多いと苦しいので、メジロマイヤーが出てくるなら買えないかも?

ロイヤルキャンサー ,9着, B下
 マイナス10キロで数字上は絞れていたが、アクションも小さくなって迫力が全くない。まるで目立ったところがなく、重賞路線では苦しいという力量だろう。新潟のNSTオープンあたりで買いというタイプ。

サニングデール ,7着, B☆
 4角ではほとんど最後方の大外。そこからさらにワンテンポ追い出しを我慢してじっくり乗ってきた福永ジョッキーは、この馬をかなり大切にしながらレースをしている感じで、次につながるところの多いレースだった。東京コースは不向きなのはハッキリしているが、あまり緩めずにレース使っていった方がいいタイプでもあり、じっくり伸びてきた直線のフォームは印象良かった。調子落ちはなく、次に向くレースを使うなら買い。

キタサンチャンネル ,15着, B下
 府中不向きで、まるで目立ったところのないレースぶり。G2に入ると力も下で、次につながるところの少ないレースだったかもしれない。

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