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エプソムCほか

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展望Aクラスのすこし下、府中の実績を重視しよう

<**レース展望/2004年 エプソムC**>

 ダービーと安田記念が終わってPOGのドラフトもたけなわ、競馬は東京最終週で、エプソムCはもうすでにローカルという雰囲気もちらほら。このレース、1995年まではハンデ戦で行われていたんだけど、1996年に別定になってからイキナリ荒れまくる重賞になった。去年は18番人気のエーピーグリードがあわや勝ちそうな感じに逃げ粘って3着、とうとう3連複40万馬券・ワイドで5万馬券が飛び出してしまった。 春シーズン最後の重賞。各馬ともに体調の維持管理が微妙だし、芝の状態もかなり微妙だ。今年も、あらかじめ荒れると決めてかかって検討したほうがいいかもね?

 こういうレースは、おそらく「近走の成績」とか「格」じゃなくて、単純に<府中コースへの実績/コーナー2回の競馬への適性/1800の競馬の実績>という3点を見ていったほうが絞りやすい。そう思って調べてみたら、案の定、ここで上位に好走した馬は、ほぼ全馬が<府中コースへの適性抜群>というタイプだった。 とりあえず、過去にこのレースを好走した各馬の、府中実績をまとめてみました(別定戦になって以降)。じっくり見るとそうとう面白いんだけど、「じっくり」は興味のある方だけにして(笑)、すぐ表の下の文章に飛んでもらってもぜんぜん構いません^^

◇エプソムC・上位馬の府中実績◇
※iMacは表示がずれます(悲)
※実績の数字は、左から1着・2着・3着・4着以下
年度
馬名
人気
東京実績
備考
1996
1着/マーベラスサンデー
1人気
デビュー以来快進撃の素質馬
2着/ユウセンショウ
8人気
4・1・0・1
このコースですでに重賞2勝
3着/サイレントハピネス
2人気
2・1・0・0
4歳牝馬特別(G2)勝ち
1997
1着/タイキマーシャル
6人気
1・3・0・0
2着/オースミタイクーン
3人気
1・0・0・2
前々走マイラーズC勝ちの実力馬
3着/キングオブダイヤ
1人気
3・0・1・1
前走中山記念勝ち
1998
1着/ツクバシンフォニー
1人気
2・5・0・3
NHKマイルC2着、毎日王冠・目黒記念2着
2着/ビッグサンデー
2人気
1・0・1・2
東京新聞杯勝ち
3着/オフサイドトラップ
4人気
2・0・1・4
バレンタインS勝ち
1999
1着/アメリカンボス
11人気
2・0・1・1
2着/シグナスヒーロー
9人気
0・2・5・13
重賞2着2回の 古豪復活
3着/リワードニンファ
14人気
0・0・0・2
前走ターコイズS1着(デビュー7戦目)
2000
1着/アメリカンボス
1人気
3・0・1・2
2連覇
2着/ダイワテキサス
12人気
3・0・0・5
この年中山記念1着、 古豪復活
3着/レガシーハンター
5人気
0・0・0・3
芝1800が3・0・3・2
2001
1着/アドマイヤカイザー
5人気
0・1・0・1
毎日王冠2着、芝1800は2・3・0・1
2着/トーヨーデヘア
7人気
0・1・0・1
NHKマイルC2着馬の 復活
3着/バンブーマリアッチ
14人気
1・1・0・3
左回り得意、 古豪復活
2002
1着/ジョウテンブレーヴ
4人気
1・0・0・4
東スポ杯3歳S1着、芝1800は2・2・0・2
2着/エアスマップ
7人気
5・4・2・14
東京得意、 古豪復活
3着/ジェミードレス
10人気
1・1・1・2
前走コーナー2回の競馬を2着
2003
1着/マイネルアムンゼン
1人気
2・1・0・2
2着/ローマンエンパイア
3人気
1・0・0・1
東京実施の京成杯1着
3着/エーピーグリード
18人気
4・3・1・5
古豪復活 、府中で単騎逃げなら必ず好走

 ↑↑↑ちょっと見づらいので、1着馬の欄に薄くアミを入れておきました。 さて、過去の結果からはっきり浮かび上がる傾向が、いくつかある。

 (1)1着馬は、ほとんどが東京コースで連対率5割以上のコース巧者  例外は1996年のマーベラスサンデーと、2002年のジョウテンブレーヴのみ。ただし、マーベラスはこのレースの時点でデビュー以来5戦4勝、全くクラスの壁などなく、誰もが認めるG1級の逸材だった。そしてジョウテンブレーヴはここまで芝1800の実績が2・2・0・2、しかも連対した4つのレースがすべて重賞という実力馬。東京コースでの1勝も東スポ杯3歳S(芝1800・G3)で、負けた4つのレースはダービー・安田記念・毎日王冠・天皇賞(秋)だ。

 (2)終わったと思われた古豪がイキナリ復活する場合が多い
 1996年のユウセンショウ(8人気)を皮切りに、1999年・シグナスヒーロー(9人気)、2000年・ダイワテキサス(12人気)、2001年・トーヨーデヘア(7人気)とバンブーマリアッチ(14人気)、2002年・エアスマップ(7人気)、そして2003年のエーピーグリード(18人気)。表の[備考欄]で太字にしたところが古豪復活の部分だが、いきなりすごい人気薄でドンとくる。
 そんなに強い馬は出てこないから、実績のある馬が復活しやすい、ということなのかもしれない。今年もこのタイプを押さえるのが大穴への近道かも?

 (3)1800専用馬が活躍する舞台
 芝の1800というのは不思議と「専用馬」を生み出しやすい距離なのだ。ちょっと古いけど、フジヤマケンザンのように、コーナー2回だろうがコーナー4回だろうがお構いなく、芝の1800でしか好走できないというタイプがときどき出てくる。(フジヤマケンザンは、得意の1800でなんと国際レースまで勝ってしまったからスゴイ。)
 エプソムCでもそういう馬はやはり上位に来るもので、表の中の「備考」欄に少し書いたが、2000年の3着馬レガシーハンター、2001年の1着馬アドマイヤカイザー、2002年の1着馬ジョウテンブレーヴなどは、東京コースの戦歴ではやや見劣っても、1800の実績が抜群という馬だった。


 で、今年の出走予定馬のうち、府中での連対率が5割を超えるのはわずかに6頭。
 ↓↓↓


  ○イシノミューズ(0・2・0・0)
  ○ウインクリューガー(1・0・0・1) ※NHKマイルC1着
  ○ダイワジアン(3・0・1・1)
  ○トーホウシデン(1・1・0・2)
  ○マイネルアムンゼン(3・1・0・3) ※昨年1着
  ○ワールドスケール(2・1・1・1)


 そして、これまでに1800で実績をあげてきてる馬が
 ↓↓↓


  ○ストロングブラッド(2・0・0・2)
  ○ダイワジアン(1・2・1・4)
  ○ダンツジャッジ(1・3・0・0)
  ○トーセンダンディ(4・0・1・3)
  ○ハスラー(2・2・1・2)
  ○ハレルヤサンデー(2・0・2・1)
  ○マイネルアムンゼン(1・2・1・3)


 んふふふ、穴はダイアジアンだよね(笑) 「終わったと思った古豪復活」のテーマにもピタリだし、ここ数戦はフットワークの雰囲気本当に抜群だし。
 こんな調査しなくても、出走メンバー表見た瞬間から「穴はダイワジアン」って思うんだけど、調べてみたらなんとなくそれが裏付けられてホッとしたような気分(笑)。
 あと、連闘で勝負かけてくるダンツジャッジ。これは1800実績抜群だし、コーナー2回の競馬もうまいし、たぶん買っちゃうだろうなあ(笑)。えっ?するとこの2頭が3連複の軸馬?
 ほら、なんだかスゴク荒れそうな気分がしてきたじゃん(笑)


人気馬負ける馬には、あとで納得の理由がある・・・?

<**危険な人気馬/2004年 エプソムC**>

 もうすでに2~3日前の話になるけど、ダービーに出走したヴンダーの骨折が明らかになったらしいですね。マイネルブルック、コスモサンビーム、アドマイヤビッグに続いて4頭目。うーん。。。これはもう「激しいレースだった」とかのキレイゴトじゃ済まされないことのような気がするんだけど。
 まっ、気を取り直してエプソムCのことでも考えますか。
 競馬は「毎週毎週新しい」ってのが、いいところ。でもだからと言って「何もかも次々と忘れていい」ということでは決してなくて、平地の競走で4頭も故障を発生してしまうようなレースは、どうか二度と起こらないよう努めてほしいものだと思う。・・・とは言っても、誰がナニをどう「努める」とそういう事故が減るのかは、微妙なんだけどね。でも、少なくとも、あらかじめ勝敗を捨ててかかってるとしか思えないような暴走ラップは、レースを見ていても馬券を買っていても、実に後味が悪い。


 さてさて、荒れるエプソムC、過去のレースで負けた人気馬の「敗因」らしきものを分析してみたので、いちおう一覧にしておこうかな。今年すぐ役立たなくても、こういうのって来年以降も役立つ(場合がある)もんね。

◇エプソムC・人気馬の敗因◇
年度
馬名
人気
着順
敗因らしきこと
1997
キングオブザダイヤ
1人気
3着
・前3走が全てコーナー4回
・そろそろピーク過ぎてたか?
シングライクトーク
2人気
4着
・牝馬の重賞初挑戦
・近6走のうち4走がダート
1998
レガシーハンター
1人気
9着
・前走半年休養明けを快勝、2走ボケ?
ツクバシンフォニー
2人気
4着
・前走9ヵ月休養明けを快勝、2走ボケ?
トゥナンテ
3人気
10着
・東京コースが初、コーナー2回の1800も初
2000
スエヒロコマンダー
2人気
4着
・東京コース0・0・3・1、連対実績なし
トゥザヴィクトリー
3人気
5着
・休み明け緒戦(8ヶ月ぶり)
・不良馬場苦手
2001
ロサード
1人気
5着
・東京0・1・0・6、苦手コース
グリーンブリッツ
2人気
18着
・過去2年、芝1800は0・0・0・3
イーグルカフェ
3人気
8着
・前2走ともダート
2002
ダイヤモンドビコー
1人気
10着
・前走新潟大賞典7着、調子下降
・牝馬の一番人気
ビッグゴールド
2人気
5着
・芝1800がそれまで0・0・1・2
キングフィデリア
3人気
6着
・芝1800m&東京コースともに初体験
2003
トレジャー
2人気
6着
・芝1800が0・0・1・3、実績なし

 今年の出走馬を見て、危なそうだなあと思うのがヤマノブリザード。この馬はわりと鋭い脚一瞬のタイプで、「コーナー4回の小回りの1800」限定という感じの馬だ。陣営は「東京に変わるのはプラス」というコメント出してるけど、でも実際は<府中0・1・1・4>で、勝ち星がない。1800の実績も<1・0・1・1>で、いちおう札幌2歳Sの勝ち馬ではあるが、あの頃の輝きは、残念だがいまやほとんどないと言っていい。過去の傾向からも人気でコケるパターンにはまっていて、ちょっと手を出しにくいかな? ほかでは、長期休養明けのトーホウシデンが、連はあっても勝つまではどうか、という感じかもしれない。
 東京コース<0・0・0・2>のヴィータローザも、けっこう微妙かもしれないね?

 過去の好走馬見て見ると、とにかく<東京実績>があった馬か<1800大得意>というタイプかのいずれかなのだ。
 前回のコラムで、過去の好走馬の<東京コース実績一覧>を見ていただいたけど、今回はその表に<1800実績>を追加してみました。興味ある方は こちらから どうぞ。(別ウインドウが開きます。)

 別表見ると分かるけど、このレースが別定戦になって以来、とにかく「東京コース大好き」か「1800大好き」のどちらか(あるいは両方)じゃないとこのレースは好走できないことになってるらしい(笑)。 珍しく、ラップよりも「戦歴」を調べましょう、という予想スタイルでいった方が、正解に近づけそうなレースかもね。


wrote:2004/6/11

展開を読む
ブリリアントS
今週のテーマは、とにかく「コース巧者」か

<**展開を読む/2004年 ブリリアントS**>

 ダートで言うと、中山の1200と新潟の1800、そして府中の2100にはちょっとした共通点があるんだけど、それがなんなのか、たちどころに言える人は、僕と思考回路がやや似てるかもしれない。(←もちろん、なんの自慢にもならない・笑)
 答えを明かすと「なーんだ」と言われそうだが、この3つのコースの共通点は、「追い込みが決まりやすい」ということ。
 それだけ言っても全く馬券のヒントにならないんだけど、しかしこれを別の言い方で表現すると、「このコースでしか好走できないタイプの馬がいる」ということになる。先行有利が常識のダート中距離路線にあって、これは大きなヒントかもしれない。府中の2100は、オープン特別ぐらいのメンバーなら、「コース得意」の馬を買うのが、たぶん当たり馬券に迫っていく近道だ。


 と、そういうことを分かった上で、しかし本命は、もしかしたら逃げるかもしれないメイショウキオウ。この馬、とにかく今が生涯のピークと思えるデキなのだ。
 ノーザンダンサー系の馬には渋い成長力を見せる馬が多くて、かつて「ノーザンテーストの仔は二度化ける」などと言われたりもしたものだ。メイショウキオウの父コマンダーインチーフは、大物こそ出さないがコンスタントに上級馬を出す種牡馬で、芝もダートもOKの万能型。スエヒロコマンダーのような晩成型がおそらく産駒の本質で、メイショウキオウもまだ成長している可能性がある。
 年齢を重ねても、じわじわと好走を続けるノーザンダンサー系の馬は、信頼度が高い。そしてメイショウキオウ、3走前の中京記念1着もそうだが、前走の新潟大賞典5着も、レースぶりは抜群だった。新潟大賞典は、雨のやや重馬場にもかかわらず、ラストから2ハロン目が<10秒6>というラップだったんだが、この<10秒6>の部分で、最もいい脚を使っていたのがメイショウキオウなのだ。結果的にやや早仕掛けで差されたが、コーナー2回の競馬があまり得意でないことを考えると、出色のレースぶり。ここは久々のダートが鍵だけど、コマンダーの仔だからたぶん大丈夫だろう。ダート実績も<3・2・1・3>で、申し分ない。逃げてもイイし逃げなくてもいいわけだから、流れに乗ってしぶとく粘りきるシーンに期待したい。


 で、そのお相手が差し・追い込みの<このコース限定馬>かな、と。
 東京コースは改修されてから芝もダートも軒並みレコードのラッシュなんだけど、このダート2100だけは、以前よりもずいぶん時計がかかるようになった印象がある。そのなかで、前々走丹沢S、同じ東京のダート2100を57キロで2着したロングパーフェクトの強烈な差し脚は、いかにも「このコース限定」という雰囲気。2分10秒9の時計も優秀だったし、今回人気の一角ペルフェットを一気に交わして0.3秒差はいい競馬だった。取り消し後の一戦だが、4キロも減の53キロも有利で対抗に期待。

 ▲は、このコースなら絶対にはずせないスナークレイアース。 冒頭に書いた東京のD2100と新潟のD1800で、通算成績がなんと5・1・1・1。抜群のコース巧者で、前走どんなに動きが鈍くてもキッチリ変わってきたのが、これまでのパターンだった。9歳馬のトップハンデだが、57.5キロならば、むしろ「0.5キロもらい」という印象。展開次第までは単まであるタイプで、ぜひ押さえておきたいと思う。

 大穴は、外枠引いたアンクルスーパー。この馬はとにかくパワフルなストライドで走る馬で、芝だとどうもそのパワーがうまく推進力として伝わらない感じなんだけど、ダートならかなり変わり身があるかもしれない。 他では、好調パラダイスシチーと追い込むウララハクテンを押さえて、さあレース観戦といきますか!


  ◎メイショウキオウ
  ○ロングパーフェクト
  ▲スナークレイアース
  △アンクルスーパー
  △パラダイスシチー
  △ウララハクテン

 【単勝】
    9番 メイショウキオウ
    8番 スナークレイアース
 【馬連・3連複】
    シルシ通り、3連複は◎○、◎▲固定で。

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