穴馬発見☆資料置き場(倉庫)

クイーンSほか

クイーンSほか







展望札幌の芝1800はペース関係ナシ!

<**レース展望/2004年 クイーンS**>

 札幌はここ1週間ほど、連続して真夏日となりました。こんなことはまったく珍しくて、大半の人が死亡寸前になったり、不機嫌になったりしています(笑)。真夏日が何十日もぶっ続けの本州の皆様、本当に、暑中お見舞い申し上げます。 さて、今週から、待ちに待った札幌開催!札幌の競馬ファンは全員、墓参りをあえて14日に繰り上げて、日曜のクイーンSに出かけてしまおうと必死に画策中です(←俺だけか?・笑)

 クイーンSが中山から札幌に移って今年が5回目。真夏の女王決定戦として、そして秋へのステップとして、毎年いいメンバーが集まってくれるレースとして定着してきました。 過去4回のレースのラップを見てみると、ハイペース・平均ペース・スローペースがもうすでにすべて出尽くしていて、「どんな流れになるのか、走ってみないとわからない」というレースです。しかし札幌の芝1800って、ペースはほとんど関係ない!どんなペースになっても、ほぼ、4角で前のほうにいないとダメ、というのが札幌1800の大きな特徴です。実際、過去4回の勝ち馬は、ペースに関わらず、すべて「4角先頭」の馬でした。

◆クイーンS(札幌開催)のラップ◆  ※ラップは3Fごとの分割です
年度
ラップ
(1000)
1着馬
(位置取り)上がり
2着馬
(位置取り)上がり
3着馬
(位置取り)上がり
2003
(良)
36.2-37.4-34.1
(61.4)
オースミハルカ
(01-01-01-01)34.1
ファインモーション
(06-05-05-04)33.7
テイエムオーシャン
(04-06-06-04)33.7
2002
(良)
34.4-36.2-37.5
(58.1)
ミツワトップレディ
(04-04-03-01)36.8
ダイヤモンドビコー
(04-06-07-05)36.5
サクラヴィクトリア
(12-13-13-12)35.7
2001
(良)
36.9-35.0-35.5
(60.3)
ヤマカツスズラン
(01-01-01-01)35.5
ダイヤモンドビコー
(02-02-02-02)35.9
ムーンライトタンゴ
(07-07-08-04)35.2
2000
(良)
35.5-35.8-35.5
(59.5)
トゥザヴィクトリー
(01-01-01-01)35.5
エイダイクイン
(13-13-12-05)34.6
サンデーピクニック
(04-05-03-03)35.8

 上の表を見てもらうと一目瞭然でしょ?1000の通過が61秒4の超スローだった昨年、人気薄のオースミハルカが逃げ切ったのはまだ分かるとしても、1000が58秒1の超ハイペースになった2002年でさえ、4角先頭のミツワトップレディが優勝。
 4角で後ろのほうにいて馬券圏内に突っ込んできたのは、2002年の3着馬サクラヴィクトリアだけ、というハッキリとした傾向が出てるんです。
 ほかでは、2000年のエイダイクインが3角後方から一気のまくりで、2着。この2頭に共通してるのは、ペースが速かった年、ということです。1000の通過が60秒を切るようだと、後方から1頭ぐらいは突っ込んでこられるかも、という感じかもしれません。



 これは、札幌の直線が本当に短い、というのが大きな理由です。↓↓↓比べてみてください、札幌と函館って、とにかく直線が短いんです。スタンドで見てると、4角回ってあっという間にゴール、という感じ。現場で観戦してると、こりゃよほどハマらないと追い込みは不発に終わるよなあ、というのがよく分かります。

◆直線の長さ◆
ソースは JRAのHP
場名
芝コース直線
マクリ
中京競馬場
314m
決まりやすい
小倉競馬場
293m
ペース次第
福島競馬場
292m
決まりやすい
札幌競馬場
266m
かなり難しい
函館競馬場
262m
難しい

 福島と中京は3コーナーから4コーナーのカーブが小さくて、一気に走りきれるのでマクリが利きやすいんですが、札幌は意外に3コーナーから4コーナーが大きく作られています。だから「3コーナーから惰性をつけて一気に追い込む」という走り方は、よほど体力のある馬じゃないと難しいのかもしれませんね?



 もうひとつ、クイーンSといえば、3歳馬。別定の52キロで出られるというのはなにしろ大きなメリットで、特に先行タイプの馬にとっては、短い直線との相乗効果で「なかなか止まらない」という形になります。これまで、3歳馬の出走があったときには必ずどれかが馬券圏内に突っ込んで来てますから、そのあたりも今週は注目かもしれませんね。

◆クイーンS・3歳馬の戦績◆
年度
馬名
着順(人気)
2003
オースミハルカ
1着 (7人気)
ヤマカツリリー
9着(4人気)
2002
サクラヴィクトリア
3着 (9人気)
ブルーリッジリバー
9着(5人気)
2001
ダイヤモンドビコー
2着 (4人気)
ムーンライトタンゴ
3着 (3人気)
ハッピーパス
8着(6人気)
アスクコマンダー
9着(8人気)
2000
3歳の出走馬ナシ
 差し一辺倒の馬に、大外一辺倒の騎手が乗るような場合は、ちょっと買いにくいな~、というレースのような気がします。

 ではでは一足お先に、3連単チャレンジをしてまいります~^^
 3連単の攻略法?んふふふふふ、ないです(笑)
 クイーンSに関していうと、1・2着を先行馬から選んで3着を差し・追い込みというパターンかな?


wrote:2004/8/11

人気馬外差しはほぼ届かない、開幕週の札幌競馬

<**危険な人気馬/2004年 クイーンSほか**>

 皆さんソロソロ夏休みに突入ですか? 札幌は、「今日から秋なんでしょうか?」といいたくなるほど、いきなり涼しくなってます。競馬の始まる週に、なんていいアンバイな!(笑)

 さて、昨日は<札幌の1800にペース関係なし>という話を書きましたが、今日は<札幌競馬で外差しは無理>というオハナシを。
 札幌の芝はかつて岡部ジョッキーが「日本一のコンディション」と評したとおり、毎年素晴らしい状態で開催を迎えます。馬場はスピード偏重の軽かる馬場ではなく、ほどよくクッションが効いて、時計のかかる状態。クイーンSの勝ち時計がだいたい1分47~8秒ですから、小倉の1分44秒台の馬場とはずいぶんな違いですよね。



 馬の脚もとに過度な負担が掛からないのがウリですが、これは逆に言うと、多少のパワーを要求する状態だ、ということでもあります。軽かる馬場でのスピード勝負に強い「切れ味最優先型」の馬には、もしかすると多少厳しいコンディションかもしれません。

 今年の出走馬で言うと、上位人気確実な馬の中で「切れ味型」の代表は、オースミコスモ。ここ3走はすべてコーナー4回の1800重賞を使われていて、3走前は中山牝馬Sを1分46秒1で1着、2走前が福島牝馬Sを1分46秒6で1着、そして前走は北九州記念を1分44秒5で4着。最近は体調も安定してまったく大崩れがなく、どんなコンディションでも能力全開というタイプですが、もともとが関屋記念を1分31秒8で勝ったスピード型。ここも上位確実とは思いますが、57キロの別定重量を背負って、勝ちきる競馬ができるかどうかは、やや微妙な気がします。
 しかもオースミコスモは体重が420キロ台の、いかにも非力なスピードタイプ。これでここを勝つようだともう「名牝」と言ってもいいと思いますが、はたしてどうでしょうか。 過去に430キロ台以下の馬体重でクイーンSを好走した馬に2000年のエイダイクイン(2着)と2001年のムーンライトタンゴ(3着)がいますが、斤量がそれぞれ55キロと52キロ。しかも両馬ともに3角マクリで、4角手前から一気に惰性をつけて追い込んだ、という競馬ぶりでした。一方、オースミコスモは好位抜け出し型。こういうタイプに、クッションの効いた札幌の芝はけっこうキツイかもしれません。



 それでようやく、<外差しは無理>というオハナシです(笑)。
 オースミコスモのようなスピード型の先行馬がインから抜け出そうとするとき、札幌の芝はかなりタフなものになるんですが、逆にパワーの先行型がインを取ると、「簡単には止まらない」ということになりがちです。
 洋芝が脚もとに絡みつくようにびっしり生えてますし、ほどよくクッションの効いた馬場状態が生み出す現象は、「ペースに関わらず、全馬ゴール前は脚いろ同じ」というレース展開なのです。だから、4角でどうしても3完歩ほど余計に走らなくてはならない「外差し」の馬は、まず見込みなし。特に開幕週は、外差しだと苦しいんじゃないでしょうか。差し馬ならば、虎視眈々とインでじっとしていられる騎手の乗る馬が穴だと思います。266mの直線で、外を回るコースロスはあまりに大きな不利ですよね。
 さてそれで、昨日も少し書きましたが、レースやる前からもう「どんな枠だろうと、馬の気に任せて後方を追走、直線はバカの一つ覚えに大外」というのが確定してる騎手の乗る馬は、どんなに実力があって斤量に恵まれても、このレースを勝ちきるまではいかないだろうという気がします(笑)。
 どの馬がそれに当たるのかはあえて書かないですけど(笑)
 いや、藤田じゃないですよ(笑)。外差し一辺倒のイメージがあるマイネヌーヴェルに乗るようですが、藤田が乗るんならインをついてくるかもしれなくて、こっちはかなり要警戒です。



 というわけで、土曜日のメイン<札幌日刊スポーツ杯>もかなり面白いレースなんですが、前走荒れた函館で鮮やかに外差しを決めたタマモホットプレイ、今回は人気ですが、同じ戦法だとけっこう微妙かもしれません。
 その青函Sで素晴らしい競馬振りだったリキアイタイカン、これは完全復活ですが、こっちも外差しにこだわるなら2着までかな?勝浦がインを突くシーンもちょっと想像できないですよね?
 ただしリキアイタイカンは、レースの時計が1分9秒台になると必ず台頭してくる馬なので、これは見え見えの外差しでも買いと思います。
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血統コラム夏の平坦馬場はノーザンダンサー系の天下・・・か?

<**血統で読む/2004年 小倉記念**>

 夏の「地名」記念レースの重賞もいよいよ後半。小倉記念、札幌記念、新潟記念が残ってるわけですが、どれもすべて「芝・2000m」という条件なのに、レースの性格はそれぞれずいぶん違うもんですね。
 今週の小倉記念は、基本的に「小倉向きで、体調のいい馬」が狙い、というレース。
 血統を調べてみると、過去10年、京都開催だった1998年を除いて、ほとんど毎年「父または母の父がノーザンダンサー系」という馬が連対しているのが目立ちます。

◇小倉記念で連対したノーザンダンサー系◇
年度
条件
馬名
着順
ノーザンダンサー系
1994
ハンデ
ホクセイアンバー
1着
父・アンバーシャダイ
1995
別定
スプリングバンブー
1着
父・ワッスルタッチ
ゴールデンジャック
2着
母父・Danzig
1997
別定
イブキニュースター
2着
父・Nijinsky
1999
別定
アンブラスモア
1着
父・ラシアンボンド
2000
ハンデ
ミッキーダンス
1着
父・ダンスホール
アンブラスモア
2着
父・ラシアンボンド
2001
ハンデ
ロサード
1着
母父・Lyphard
トウカイオーザ
2着
母父・ナイスダンサー
2002
ハンデ
イブキガバメント
2着
父・コマンダーインチーフ
2003
ハンデ
ロサード
1着
母父・Lyphard

 ただ、これだけ毎年「父または母父ノーザンダンサー系」という馬が連対しても、はたしてそれが「このレースに強い」ということを示すのか、それとも「ノーザンダンサー系の馬があまりにたくさんいる」ことが浮き彫りになるだけなのか、…というのがハッキリしないあたりが、ノーザンダンサーの偉大さを物語っているような気がしますね~。なにしろ、一時期、世界のサラブレッドは「ノーザンダンサー系とそれ以外」という言い方をされたほど、世界の競馬を変えたスーパーミラクルサイアー。もしかすると、単に「数多く出走してた」だけなのかもしれませんね?

  とは言え、京都の中距離でもノーザンダンサー系が圧倒的に強いように、基本的に「平坦馬場の切れ味比べ」ではノーザンダンサー系が他を圧する場合が多いような感じがします。今回、過去10年の出走全馬の血統を調べる余裕はなかったんですが、これほど毎年毎年上位に来るからには、いちおう「ノーザンダンサー系・要注意」かな?



 他の父系では、「父・ナスルーラ系」の馬がよく連対していることがやや目立つ傾向です。

◇小倉記念で連対した父・ナスルーラ系◇
年度
条件
馬名
着順
ナスルーラ系
1994
ハンデ
イブキファイブワン
2着
父インターグシケン
1996
別定
ヒシナタリー
1着
父Seattle Slew
1999
別定
ニシノダイオー
2着
父サクラユタカオー
2002
ハンデ
アラタマインディ
1着
父A.P.Indy
2003
ハンデ
サンライズシャーク
2着
父サクラホクトオー

 実は、1998年の京都開催を除く過去9年間の連対馬延べ18頭のうち、なんと16頭までもが「父または母父がノーザンダンサー系」か「父がナスルーラ系」という馬なのです。これは「傾向」と言うほかないですよね(笑)。

 そして気になる今年の出走馬ですが、まず父または母父がノーザンダンサー系の馬は、
    ○オースミブライト(父ラストライクーン)
    ○グリーンプレジャー(父ホワイトマズル)
    ○ゼンノマングローブ(父デインヒル)
    ○メイショウバトラー(母父ダイナガリバー)

 父がナスルーラ系の馬は、
    ○サンライズシャーク(父サクラホクトオー)    ○シンデレラボーイ(父タマモクロス)
    ○メイショウバトラー(父メイショウホムラ)

 なんというか、見事にそれっぽい馬が残ってるもんですよね(笑)。


wrote:2004/8/13

展開を読む
ワンペースの先行馬よりも、切れ味のある差し馬

<**展開を読む/2004年 札幌日刊スポーツ杯**>

 札幌初日のメインは1200のオープン特別。このレースを読むポイントはおそらく、「どの馬もほどほどに弱い」ということのような気がします(笑)。
 特にそれほど強くなさそうなのが先行馬たち。先日のコラムで「札幌の芝は、比較的先行型有利」という趣旨のことを書いたばかりなんですが、このレースは、先行馬が揃いも揃って「バシッとした切れ味を使えない、一本調子の馬」ばかりとなりました。 こういうとき狙ってみたいのは、中団につけて自在に立ち回れる差し馬。メリハリのあるレースができて、インから馬群を縫って差せる馬を、買ってみたいと思います。



 展開を考えると、どうしても逃げたいのがナムラビッグタイム。しかしこれがすんなり楽に単騎で行けるわけではなくて、内側からフェミニンガールとミデオンビット、外からアタゴタイショウが厳しく絡んできて、先行争いがかなり激化する雰囲気。そしてこの先行グループ、どの馬も好走条件が「4角を抜けるときに気持ちよく単騎先頭じゃなきゃダメ」というタイプなんですが、どう考えても、このうちどれかが4角でグッと抜け出す形になるとは、思えないんですよね。
 この先行馬グループは、競り合って強いタイプではないし、差しに回って持ち味を出せるタイプでもないので、<4角ダンゴ>の展開は、すぐ後ろにいるグループの思うツボ。勝ち馬は、そのポジション(先行グループのすぐ後ろ)にいて、ゴール前一度バシッとした脚を使える馬と思います。



 その位置を楽に走っていそうな馬はドリームカムカムなんですが、しかしさすがに、感冒で取り消し明けの馬を本命にするのはリスクが高すぎて、不安要素のほうが多いような気が・・・。
 ブルーショットガンもおそらく好位のポジションキープだと思いますが、前走武豊が乗って勝てなかった馬に、今回は若い藤岡騎手。馬もピリッとしないワンペース型で、前走を見る限りでは、ゴール前抜け出す根性がまったくない感じでした。思い切って外差しに回ったほうが結果出せそうなタイプですが、この程度の力量で札幌の開幕週を外差しでは、掲示板がいっぱいかな?



 ・・・というわけで、われながら少し意外でしたが、先日「危険かも」と書いたばかりのタマモホットプレイに期待することにしてみました。

 先日のコラムでは、「青函Sと同じ戦法の外差しでは苦しい」と書きましたが、その青函Sは13番枠。終始外々を回る展開がはまった競馬でしたが、今回は2番枠で、普通に競馬すれば、おそらく外に出してるヒマはなさそうだと思います。休みをはさんで腰の弾力性をすごくうまく使えるようになっているんですが、こういうタイプは、馬群を縫ってこられる場合が多いもの。この枠はかなりの好材料と見ました。元々が行きっぷりのいい馬ですから、叩き2戦目のここはおそらく前走より道中の反応もいいはず。1200のペースにも慣れて、楽に中団キープでしょう。

 相手筆頭は、外差しでもリキアイタイカン。好調時には四肢をいっぱいに伸ばしてダイナミックなストライドで走る馬ですが、前走のゴール前は、久々に迫力満点でした。好調期にかかると続けて好走するタイプなので、脚質的に不利とはわかっていても、力量上位のここはぜひ買ってみたいと思います。

 単穴にはプレシャスカフェを抜擢。まったく底を見せていない馬で、ダートを主戦場としていた馬が前走芝の1200でいきなり1分7秒5、これはもしかすると能力ケタ違いなのかもしれません。
 連下にはドリームカムカム、アタゴタイショウ、ミデオンビットを。


  ◎タマモホットプレイ
  ○リキアイタイカン
  ▲プレシャスカフェ
  △ドリームカムカム
  △アタゴタイショウ
  △ミデオンビット

 展開厳しいのは承知のうえですが、アタゴタイショウとミデオンビットは基本的に体調が上昇基調にあると思います。

【単勝】
 タマモホットプレイ
 リキアイタイカン
【馬連】
 タマモホットプレイからシルシどおり(タテメも)
【3連複】
 ◎○軸に流し

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