穴馬発見☆資料置き場(倉庫)
阪神大賞典と天皇賞(春)の関係を、ラップの面からちょいと検証してみました。過去10年で、阪神大賞典を勝って天皇賞(春)も勝ったのは4頭いて、古い方から順に書くと、マヤノトップガン、メジロブライト、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー。どれもこれもスピードのあるステイヤーで、阪神大賞典と天皇賞を連勝しても不思議ないタイプばかりですが、ではなぜナリタトップロードやダイタクバートラム、リンカーンといった阪神大賞典勝ち馬が、その年の天皇賞を勝てなかったのか。その秘密は、ラップに隠されてるのではないかと思ったのです。それでさっそく調べたところ、けっこうはっきりとした傾向がありましたですねー。(1)阪神の芝3000mというコースは、良馬場で行われると、「中だるみ→上がり超高速ラップ」という流れになりやすいということ。(2)それに比べて京都の3200mというコースは、多頭数(特にフルゲート)で行われるとき、「淀みないペースが連続する」という展開になりやすいのです。つまり、 ■「上がり超高速」で極限の切れ味が試される阪神大賞典 ■「よどみのない流れ」で本当にスタミナが求められる天皇賞(春)と、この両レースは求められるものがまったく違ってくる、という傾向があるようなのです。だから最近は阪神大賞典(2001~05年まで連続して良馬場)と、天皇賞(春)の勝ち馬が毎年違っている、ということだったのかもしれません。それで、両レースの勝ち馬が同じだったマヤノトップガン、スペシャルウィーク、テイエムオペラオーの年はまったく同じファクターがあって、つまり「最後の1000が62秒以上かかったタフなレース」だったのです。馬場も稍重だったり、重だったりでした。そういうコンディションになると、とたんに阪神芝3000というコースは、スタミナを要求するコースに変わる、ということなのでしょう。メジロブライトの年は、阪神大賞典の最後の1000が59秒0、上がり高速の勝負でしたが、本番も上がりの1000が60秒4と、両レースがかなり似た流れとなった年でした。 こちらの一覧表をご覧ください 。阪神大賞典の過去のラップを1000mずつにまとめて表示したものです。ラストの1000が62秒以上かかったスタミナ勝負の年は、阪神大賞典と天皇賞(春)の勝ち馬が同じであること、一目瞭然でお分かりいただけると思います。そして今年の阪神大賞典はどうだったか。稍重馬場で、上がりの1000は63秒6。うーん。力のいるスタミナ勝負をぶっちぎりで制してしまったわけですね、ディープインパクト。うむむ、死角を探すつもりが、死角なんてぜんぜんないことが、やや明らかになってきてしまいました。明日は血統をやろうかと思うんですが、血統的にはディープインパクトほど淀の天皇賞にふさわしい血統構成をしている馬はいないだろうな、というのがあらかじめ見えてるだけに、やる意味ないかも(笑)相手は別路線組のスタミナ型、というのが最有力でしょうねえ。リンカーンかマッキーマックスですよね、それって(^^;これでは3連単10倍もつかないかも(笑)*************************************京都の長距離はダンスインザダークを買っておけ、というのが定番ですが、天皇賞(春)は一概にそうとも言えないレース。さすがに芝3200のG1だけあって、タフで、スタミナとスピードを兼ね備えた配合の馬でなければ、なかなか勝ち負けが難しいというレースです。当サイト恒例の4代配合調査では、過去10年の連対馬のうち、延べ15頭が「たくましい異系のサポートを受けた馬」。そして延べ5頭が、「Phalaris×4」という、単調な配合の馬、という結果でした。Phalaris×4という配合で連対したのを、古いほうから順にピックアップするとこうなります。 ■2000年 テイエムオペラオー ■2001年 テイエムオペラオー/メイショウドトウ ■2003年 サンライズジェガー ■2005年 ビッグゴールドテイエムオペラオー以外は全部2着ですから、やはり、「1着に近いのは、たくましい異系のサポートを受けた馬」ということになるかもしれません。今年の出走予定馬で、「Phalaris×4」という配合なのは、次の馬です。 ■アドマイヤモナーク ■チャクラ ■ビッグゴールド ■リンカーン ■ローゼンクロイツご安心ください、ヒーロー・ディープインパクトは、3代父がBlandford系。淀の3200を走るにあたっては心強い、重厚な血脈です。------------------------------------------------------------------------------☆しかし今回は、この「異系調査」ではなく、別の点にポイントを置いて調べてみました。つまり、淀の3200をしっかり最後まで走りきるには、どこかでタフな血脈・底力のある血脈の後押しがあるのではないか、とアタリをつけたのです。具体的には、Hyperionやディクタス、サッカーボーイなどの Gainsborough(ゲインズボロー )系 。そしてBlushing Groomの Red God(レッドゴッド)系 。そしてさらに、「底力」といえば Ribot(リボー)系 。結論を言いますと、過去10年の連対馬延べ20頭のうち、なんと14頭が、 Gainsborough(ゲインズボロー )系、 Red God(レッドゴッド)系、 Ribot(リボー)系 のいずれかをどこかで配合された馬だったんです。これはちょっと面白い結果でした。その調査結果は、 こちらにまとめてあります 。興味のある方は、どうぞご覧ください。そして顕著な傾向だったことに、残った6頭のうち4頭が、父か母の父のどちらかが、ブライアンズタイムかリアルシャダイでした(ビッグゴールド、イングランディーレ、サンライズジェガー、ナリタブライアンが該当)。そして、毎年必ず、Gainsborough(ゲインズボロー)系、Red God(レッドゴッド)系、Ribot(リボー)系のいずれかを配合された馬が、必ず一頭は連対しています。ただし、これは「今年もそうなるだろう」ということを予言または保証するものではありません。過去の傾向がそうだったというだけのハナシですので、その点をどうかお間違えなきようm(_ _)mでも、ハナシとしては面白いですよね^^今年の出走予定馬で、Gainsborough(ゲインズボロー)系、Red God(レッドゴッド)系、Ribot(リボー)系を配合された馬は、次の通りです。 ■アイポッパー(父がサッカーボーイ、Gainsborough系) ■シルクフェイマス(4代父がVaguely Noble、Gainsborough系) ■デルタブルース(3代父がAlleged、Ribot系) ■ナリタセンチュリー(3代父がVaguely Noble、Gainsborough系) ■ハイフレンドトライ(3代父がTom Rolfe、Ribot系) ■マッキーマックス(母の父がディクタス、Gainsborough系)ディープインパクトは、このパターンに当てはまっていません。ということは、ディープインパクトから上記の馬6点を買えば当たるかも?でも、長期休み明けの馬を省いたり、力が下の馬を除いたりすると、「あれ?いかにも?」という感じの馬しか残りませんね~。調べれば調べるほど穴馬券は望めないのでは?という気がする今年の天皇賞です(^^;