Clarte Coaching Office

Mar 16, 2004
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カテゴリ: cinema
【橋の上の娘】1998年 パトリス・ルコント監督作品

これもいいよー、と聞いて見てみた作品!

実際、ものすごく気に入りました♪
私の中では、ここ一番のヒットかな。同じくルコント監督作品の【タンゴ】と同じくらい
印象に残る官能的なセンスのいい作品でした!

(Amazon.co.jpより)
「人生を諦める気なら…」と、
芸人ガホールはパリのとある橋の上から身投げを試みる娘アデルをナイフ投げの的に誘った。
そんな数奇な出会いを機に芸人としてコンビを組んだ彼らが、大道芸の旅に出る…。

命をも失いかねない鋭いナイフの1投1投にわが身を委ねきるアデル。
ガホールが向ける強く真摯(しんし)なまなざし、そしてアデルの陶酔しきった表情は、実に豊かで官能的である。
自己崩壊のギリギリに挑むナイフ投げこそ、セックスを越えた2人だけのエクスタシーの形だ。



どうせ自殺するくらいなら、自分のナイフ投げの「的(まと)」になってくれ、
と半ば真剣かつ強引にスカウトする胡散臭い男ガホール(笑)。

この橋の上の自殺未遂シーンだけでもトンチンカンでちょっとおかしい。
これからいったいどんなヘンテコがはじまるんだろう??って期待で胸が膨らむってもんだ。

幸せが薄そうな冴えないソバージュヘア(意味も無く無難にこのヘアスタイルにしているところが
運のなさを引き寄せているような気がする、という演出のヘアスタイルかもしれないなー)の
橋の上の娘アデル(バネッサ・パラディ)が、髪を大胆にジーンセバーグのようなショートカットにするところから
意思が強そうなミステリアスな淑女風の女性に変身していく。


蛇足ですが、髪を切ったバネッサ・パラディはまるで、マドモアゼル・ココシャネルの香水のCFの
ケイト・モスそっくりで(すきっ歯までそっくりじゃん!)、私生活での結婚相手のジョニー・デップの趣味は
まさにこういうイメージなんだろーねー、とわかりやすくて笑ってしまいました。

そして、胡散臭いナイフ投げのオヤジのガホールときたら!
柄のついた派手そうなシャツに、またしても柄がついたパンツ。その上にジャケットを着るというような


このふたり、ひとりでは何をやっても空回りの運の無い2人だけど
ふたりが揃って一緒に何かをすると、途端に信じられないラッキーが山のように降ってくる!(笑)
ここらへんも、これでもかってくらいさらっと大袈裟な幸運が舞い込んできて見てて笑える(ウィットかな)。

お互いの大事さを十分理解してるというのに、離れてしまう意地っ張りで不器用なふたり。

見所は、「どこでも、いいから!早くして!!」といってアデルがガホールに懇願(?)するシーン。
早くして!!
って・・・(笑)

ナイフ投げを早くして!!って自分が早く「的」になりたがるシーン。

横を電車が通る薄暗い埃っぽい空間で、壁の隙間から、日が差し込む。
そこに的として立ち、ナイフが当たるか外れるか、ナイフ投げのガホールに運命をまかせて
一刀ごとに恍惚の表情を浮かべるアデル。

一心不乱にナイフを投げまくる、これまた性的に興奮した状態のガホール。

こういう究極の官能があったら、わざわざ肉体関係を持つのが陳腐なほどで、
今後のこのカップルのスリルジャンキーに歯止めがかかることを祈る!って心配になるほどです。(本当か??)

テンポのいい、モノクローム映像の展開。
信じられないほどの幸運。
常に客観的な、主人公達のクールな目線。
それを可能にする演出としてのイスタンブールという異国情緒な設定。

どれもこれも計算づくで、センスがよくて、やられたなーって思いました。

パトリス・ルコントはいい意味、官能に対して限り無く変態なんでしょうね。
性癖って色々だと思うけど、こういう精神的官能は大人の秘密のひとつですね♪

橋の上の娘 ★★★★★(満点っすよー)






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Last updated  Mar 19, 2004 12:26:52 PM
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