オージー生活

オージー生活

馴れ初めその3



で、この間よりもむちゃくちゃ気合いの入ったヘアメイクで行くと、、、、あら、他の生徒がいない。きゃー、プライベートレッスン??

と思ってるとドアが開いて、バタバタと、この前に先生のことを話した彼女が入って来た。
ちぇっ、プライベートじゃないじゃん。。。

先生(今のダンナ)は

今日は生徒は二人だけみたいだね。じゃあ、始めようか。

と、普通に授業開始。
二人なので、お互いの日常を英語で話して、それを先生が直す、という授業をしてた。
それから、先生が、

じゃあ、Q&Aをやろう。お互いに相手に質問してそれに答えて。

というので、

好きな食べ物は何ですか?
趣味は何ですか?

とかやってたら、彼女が

「私はテニスをするのが好きで、彼氏と一緒にやってると。。」

みたいなアンサーをした。で、次の彼女の私への質問が

「Do you have a boyfiriend?(ボーイフレンドいるの?)」

あ、どうしようかな、と一瞬考えた、遠距離恋愛の彼はいるけど、もう何ヶ月もあってないし、上手く言ってるとは言い難いし。。。とまあ、一瞬のうちに計算しまして、

「ノー。。。」

と答えました。ごめんなさい。

すると先生は笑って、

「じゃあ、あんまり君(その彼女)も彼氏のことばっかりしゃべるとうらやましがらせるよ。」

とか言ってた。すると彼女、何を思ったのか、

「Do you have any boy you like? でいいんだっけ?好きな人いないの?ってことなんだけど。」

と言った。これにも私がノーと言うと、彼女は負けずに

「えー、うっそー。だって、この間さあ、、、」

とここで、先生の方を向いて、

「えー、気に入ってるって何ていうんだっけ。いいや、She said she likes you!(あなたのことが好きだって言ったのよ!)」

と言ったんですねー!!

私がぽかんとしてると、先生、顔が真っ赤です。私も思わず照れ笑いして、

「ソーリー、、、」

と言いました。

なんとか授業が終わると、彼女は

「私、彼氏を待ち合わせしてるから行くね。バイバーイ」

と元気に飛び出して行き、なんとなく先生と私は一緒に教室から帰ることに。私はその日、チャリンコで来てたのだけど、当然、チャリはそこに捨て置きました。

ちょっと気まずいなあ、と思いながら歩いてると、

「コーヒーでも飲んで行く?」

と先生から、帰り道の喫茶店に誘われた。

そこで、すこしだけお互いのことを話して、彼がオーストラリアからワーホリで3ヶ月前にきたばかりで。。。てな話を聞いた。だけど、こんな本物の英会話することなんてないので、何度も聞き返したり、辞書で引きながらの会話。
そろそろ出ようかということになったとき、

「どんなとこに住んでるの?面白いとこある?」

と彼が聞いて来た。私は当時世田谷代田に住んでたので、下北沢という小さな街にはよく歩いていって遊んでる、と答えると、

「これから行ける?今日、もう一つのアルバイトが休みなんだ。」

と聞く。いいよ、と行くことになった。

で、一緒にぶらぶら下北沢の街を案内すると、

「これが小さい街なの?大きいよ。オーストラリア人にしたら。」

と驚いてた。ジーンズショップに入って、古着のジーンズを見てる彼と一緒にいると、店の人が

「結婚してるんですか?」

と聞いて来た。びっくりしたなあ。

夜になり、じゃあ、食事にしようと店に入った。
そこで初めて彼は、

「今日の授業で、なんで彼女はあんなこと言ったの?」

と聞いて来た。だから、私は正直に、彼女はジュームス先生がカッコいいっていうから、私があなたの方がいいと言ったんだ、と答えた。
すると彼は、

「I think you are こわいー」

と言うので、へ?と聞きかえすと、

cute というから、あ、かわいいって言ってくれようとしたのね!と気づいた。

「But I have a girlfiriend ,,,,(でも僕には彼女がいるんだ)」

と続けた。そう、彼はなんとオージーの彼女と一緒に日本に来てたのでした。しかも私にも一応彼氏はいる。いないって言ってたけど。。。

ああ、せっかくいい男だと思ったのに。やっぱりダメだったか。。、

とその日はヤケに飲みました。

でも、それじゃ終わらずに続いていったんですねえ。縁とはふしぎなものであるよ。







© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: