コチャバンビーナ

コチャバンビーナ

2010年08月10日
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テーマ: たわごと(27389)
海外ドラマが好きである。

以前は、無料で(ま、NHKの受信料を払っているが)鑑賞できるのは米国ドラマ程度だった。
アリー・マイ・ラブとか、ロズウェルとか、好きだったなあ。

それが、今では画像はデジタルだし、BSも含めてチャンネルは増えているし、韓流、華流といった
アジア系ドラマにラテン系に、といろんなのが見られて楽しい。

他の言語のリメイク版は置いておいて、
まあ、そのストーリー展開というのは、そのお国というか、民族というか、ある程度定番に
なっているものがあるようで、きっと、地元の人が見たら、驚きもしないのだろうが、
日本人からしてみたら(日本のドラマだったそうなのだが、それ以上に)「んな展開、ありえねーだろっ!」と


ま、そのギャップが面白いのだが。

ラテン系ドラマは、南米にいたころからよく見ていたのだが、まあ、大抵のものは
日本人が抱く「ラテン系」のイメージを超えない。
そこいらの事務員が胸の谷間がくっきりな服を着ていたりして、ね。

(ちなみに、母が住んでいた国では、土地柄もあってか、そーゆー服装では働いて
いなかったね。さすがに。普通の、ブラウス&スーツとか)

主人公あるいはそれに近いところで必ず、犯罪(刑務所は一度は出てくる、という感じ)、
事故あるいは病気、訴訟、が絡んでくる。
そして、大抵の場合、主人公の脇を固めるのはすべて「準主人公」。
皆が、主張しまくる。

裏切り、だの、復讐、だの、そういう激しい感情が絡んでいることも多い気がする。


クレブロンという言葉はおそらく「蛇(クレブラ)」から来ているのだろう。
要は、だらだらと、同じような内容のものが続く退屈な長編ドラマ。
でも、私は結構好き。あり得ない展開と、普段使わないけど知っておくと便利そうな
医療用語とかが出てくるし、若者言葉も面白い。


で、次は、やはり日本で米国ドラマに匹敵する輸入量(もしくはそれを超える)韓流ドラマ。



しかし、やはり隣国、マインドで共有できそうな点も見られる。
(というか、ラテン系よりもはるかに落ち着いている気がする)

よく見られる展開は
主人公の不運な境遇、体の不調(事故で後遺症とか、不治の病とか)。

でも韓流ドラマは必ずしもニコニコハッピーエンドではないところが、面白い。
主人公が死んじゃったり。
そういう「静」な状態で終わるところが、日本人受けするのかなあ。


ちなみに、ラテン系は字幕で観るが、韓流は吹き替えで観る。許される限り。
韓国語が分からないことが一つと、韓国語と日本語では近いものもあるので、
シリアスなドラマで「乾杯」というところを、もの凄く端正な顔立ちの
俳優さんに「コンベー」と言われちゃうと、どこぞの言葉のなまったおぢさんを
イメージしてしまい、笑っちゃうから。
きっと、日本人の「乾杯」も相当うけるんだろうね、韓国の人達には。

南米の人との「サルー」や「チンチン」もあり得ない言葉だと思うけど、
それは平気なのはやはりその言語を知っているかどうかってことなんだろうか。


そんなんで、海外ドラマを楽しんでいるのだが、最近、よく韓国の俳優さんたちが
日本に来たりして、日本のファンへメッセージを語りますね。
それでものすご~く気になる言葉があるのだ。
それが

「愛してる」

私の気のせいだろうか、やたらめったら韓国の人々は「愛しちゃう」のである。

このドラマも愛しているし、日本の皆さんも愛しているのである。

うーん。

きっと、本当に「愛している」と言っているのだろうが、訳す時になんとかならないもの
なのだろうか。

挙句の果てには片言の日本語でのメッセージにまで「愛しています」なんて入れるもんだから、
なんともまあ、違和感が。

「このドラマは韓国でも愛されていたんです」
日本語でこの場合、愛するって使うだろうか。
「~大人気だったんです」
とかのほうがしっくりこないだろうか。日本語として。


でも、ちょっとまてよ。

これは、敢えての「愛する」攻撃なのかもしれない。

日本人にとって「愛する」という言葉は、そう簡単に使うようなものではなく、
つまり、非常にポピュラーな言葉であるにも関わらず、実社会であまり使われない
言葉なのだ。
そして、この言葉には特別な感情が込められている。

韓流を売り込んでいる企業たちは、これを利用しているのではないだろうか。

例えば、あえて日本語にすると違和感のある直訳の「愛されていました」にし、
ファンの前では皆を「愛して」いて。
それがギリシアの彫刻のような目鼻立ち、フェロモンばりばりなラテン系俳優ではなく、
端正な顔立ちで穏やかな韓国の俳優に言わせることで
日本の多くのファンを愛で満たしちゃう、作戦。

逆ローカライズ大作戦、である。

というわけで、韓国のスターは日本のファンを愛し、日本のファンは韓国のスターを愛するのでした。めでたし、めでたし。


てな言葉フェチのたわごと。





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最終更新日  2010年08月10日 10時28分35秒
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